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友情と愛情は紙一重。「リスク」を取るならどんな伝え方が良いの?

OTONA SALONE / 2017年7月9日 17時0分

友情と愛情は紙一重。「リスク」を取るならどんな伝え方が良いの?

「ずっと友達と思っていたアラフォーの女性を好きになったけど、どう関係を変えて良いかわからない」

こんなアラフォー男性の悩みは、「今さら恋愛関係に持ち込むのが恥ずかしい」というものでした。

長年、甘いムードもなしに付き合ってきた女友達を女性として意識してしまうと、急にぎこちなくなるのは仕方のないことです。問題は、好きだという気持ちをどう表すか。

結果がどうであれ、今の関係を変えない限り、彼女の気持ちも手に入りません。「告白するリスク」をどう捉えるべきか、恋愛相談家の視点からお話します。

 

【恋愛ファイル004】「今までの関係を壊すのが怖い」

 

「若いころ結婚に失敗し、バツイチとなってからは女性とは距離を置いたお付き合いばかりしていました。恋人ができても趣味を優先してしまったり、なかなか恋愛モードになれなくて・・・。そんな中で、趣味の場所で出会った彼女はとにかく気が合うし大変な気遣いも不要だし、友人としてとても信頼できる存在。一番仲の良い女友達として、何でも話せる間柄でした。

ある日事故に遭ってしまい、そのとき真っ先に彼女に連絡をしたら病院まですぐ飛んできてくれて、泣くほど心配してくれました。

『女手が必要だと思うから』と、入院中は着替えを取りに行ってくれたり郵便物を管理してくれたり、一人暮らしの自分のために甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる彼女を見ていたら、普段と違う一面を知ることができたせいか恋心が湧いてくるのを感じてしまい・・・。

退院してからは元の付き合いに戻ったけれど、自分の気持ちはどんどん膨らむばかりです。でも、いざ女性として意識してしまうと、LINEも電話も緊張して以前のように気軽に話せません。彼女にも不審がられてしまい、現在は少し距離を取られている状態です。

好きだと言いたいけど、元の関係に戻れなくなってしまうのが怖くて告白できずにいます。どうすれば良いでしょうか?」(38歳/配送)

 

「リスク」はプラスになる

仲が良かったからこそ、自分の気持ちが相手との関係に影響を及ぼすことを考えるとなかなか告白する勇気が持てないかもしれません。

ですが、想いを伝えることはそんなにリスクになるのでしょうか?

確かに、彼女が完全にあなたのことを「ただの友人」としか思っていなかったら、恋愛感情を持たれているとわかれば付き合いを考え直す可能性はあります。迷惑とまでは思わなくても、受け止められないことに悩むかもしれませんね。

ですが、彼女にとってのあなたは、そんなに軽い存在とも思えません。事故に遭ったことを知り、病院まで駆けつけて泣くほど心配してくれる。あなたのことを本当に大切に思っているから、そんな姿を見せてくれるのです。「ただの友人」なら、落ち着いたころにお見舞いに来るくらいの行動になるのでは?

彼女の中に「特別」を感じたから、あなたの心は動いたのではないですか?

好きな気持ちを伝えたからと言って、それでいきなり彼女との関係が悪化するようなことはありません。「そんなつもりじゃなかった」などと彼女があなたの想いを拒否するとは思えません。

真正面からいきなり「好きだ」と伝えるより、まずは少しずつ、恋愛感情としての好意を彼女に見せていきましょう。

関係が変わってしまうことばかりに気を取られるから、彼女に対して緊張してしまうのです。「知られたらマズい」と気持ちをひた隠しにしようとする姿が、かえって彼女に不安を与えることになります。

告白の「リスク」は、自分次第でプラスに変えられます。愛情の中に、「あなたのことを尊重している」という気持ちを込めることを心がければ、彼女の方も気後れすることなくあなたの想いを考えることができます。

態度を急変させると彼女の信頼がブレます。今まで通りの接し方を考える中で、例えば食事のときは彼女の好みを優先させたりちょっと特別な雰囲気のお店に連れていくなど、「好きな人への心遣い」を見せましょう。

今までと違うな、と彼女が気づいても、それを居心地良く感じてもらうこと。それが、今までの関係を幸せに恋愛のつながりへとシフトさせていくために必要なことです。

 

友情と愛情は紙一重

「男女の友情はありかなしか」の議論はいつでも尽きないものですが、そもそも人間としての好意をお互いに持てるからこそ友達という関係を築くことができます。

「友達」という枠の中で付き合っていても、男と女である以上何かのきっかけがあれば好意が恋愛感情に変わるのは自然なこと。いつだって友情と愛情は紙一重だと言えます。

若いころなら、友達と思っていた女性でも簡単に告白して恋人というステータスに変わっていけたけど、年齢を重ねてくると関係の重さに悩んでしまって告白をためらう。こんな男性は多いですが、それでもやはり、想いは伝えない限り相手には届きません。また、望む関係も手に入りません。

何より怖いのは、元の関係に戻れないこと。告白してフラれてしまえば、昔のように親しく付き合うことができなくなる、関係が失われてしまうのは本当につらいですよね。

だから、関係を居心地の良いままで変えていくことを、40代は意識する必要があります。

ガツガツ迫るのも一つの方法ですが、嫌悪感を持たれてしまうと終わりです。何より相手の気持ちを大切にする姿勢が、友達から恋人へと発展していく過程では欠かせません。

「あなたを失いたくない」という愛情こそ、ふたりの関係を幸せな方向に育てていく基本ではないでしょうか。

 

 

この彼には、「彼女への愛情を意識しすぎずにリラックスすることが難しい」という悩みがありました。

友達だから側にはいられる。でも、近いとどうしても恋心が出てしまって態度が不自然になる。でも、想いが伝わってしまうのは怖い。そんなジレンマで、自分らしさを失った状態だったのですね。

いくつになっても、恋には臆病になるのが男性なんだな、と普段の明るい彼の笑顔を見ていると思います。でも、自分の恋心に萎縮して自然に振る舞えなくなる、恐れが先に立って手を伸ばせなくなるのは本当にもったいないことです。

彼女に対する愛情と、まずは自分自身がしっかり向き合うこと。それができれば、きっと彼女ともこれから良い関係が続いていくだろうと信じています。

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