「いちごう」ではありません。「一叢」の読み方、知っていますか？

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「一叢」です。

「一叢」の読み方は？

「一叢」の「叢」は、「業績（ぎょうせき）」や「業火（ごうか）」などの言葉に用いられる「業」という漢字によく似ています。ですが、「一叢」の読み方は「いちごう」ではありません。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「ひとむら」です。

「一叢」とは

① 一か所に集まっているもの。ひとところにかたまっているもののひとかたまり。一団。ひとむれ。また、ひとまとめにしたもの。ひとたば。
② むらがり生えている植物の、ひとまとまり。ひとところに集まって生えている植物。

出典元：精選版 日本国語大辞典

という意味で、「一群」とも書きます。

「叢」だけで

①くさむら。草木がむらがり生えている所。
②むらがる。一か所にあつまる。

出典元：叢｜漢字一字｜漢字ペディア

の意味があり、その読み方は

• 音読み　ソウ
• 訓読み　くさむら・むら（がる）

です。

「業」と「叢」は形こそよく似ていますが、部首も意味も異なります。

「叢」の部首は「又」で、その成り立ちは音を表す「取（シユ）→（ソウ）」と意味を表す「丵（さく）」（草が乱れ生えているさま）とからきています。「くさむら」という意味から「むらがる」意を表すようになりました。

一方「業」の部首は「木」で、「業」は象形文字です。かざりを付けた、楽器を掛けるための大きな台の形にかたどっています（出典元：業｜漢字一字｜漢字ペディア）。

 

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