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40代おひとりさまが、がん・大病・大ケガをしたら

OTONA SALONE / 2017年7月23日 11時30分

40代おひとりさまが、がん・大病・大ケガをしたら

 

一生涯の「お金の相談パートナー」、フィナンシャルプランナー(FP)や士業の有資格者を探すサービス「FPCafe( https://fpcafe.jp/ )」に所属する女性FP4人が、みなさんのお役にたてるコラムを交代で書いていきます!

今回は私、おふたりさまの暮らしとお金アドバイザー・辻本ゆか( http://fp-myhappiness.com/ )です。

 

人生の折り返し地点ともいえる40代。仕事やプライベートが充実していても、更年期など健康への不安が頭をかすめる年代でもあります。

年の近い友人が集まると、「最近汗が止まらない」とか、「なかなか疲れがとれないのよね!」なんて話に夢中になることも。そんな40代おひとりさまが、思いがけず「がん」など大きな病気やケガをしたら・・・どんな現実が待っているのでしょうか。

 

守ってくれる相手がいない

入退院の手続きや病院への支払いなど、不自由な状態でも自分のことは自分でするしかないのがおひとりさま。

 

退院しても体力が戻るまでに時間がかかり「洗濯はできても干すことが出来ない」、「料理をしたくても包丁を持つ握力がない」といった話もよく聞きます。近頃は入院日数が短くなっているので、家でしばらく安静にするよう言われると途方に暮れることも。

 

とはいえ40代にもなると兄弟も仕事や子どものことで忙しく、「ゆっくり休んで!」なんて親身な世話は期待できないのが現実です。

 

自分の生活を守るためには、日頃から大きな病気やケガを想定しておくことが大切です。お弁当の宅配や家事サービスをしている会社が近くにないか調べておくといいかもしれません。また、困ったときに気軽に用事を頼める友人がいると体力的にも精神的にも大きな助けになります。

 

病気やケガの治療費はいくら必要?

大きな病気やケガをした時に、心配になるのが「お金」のことです。40代のおひとりさまならある程度の預金があるでしょうが、入院や手術となれば、かなりの金額を用意しないと!と思うかもしれませんね。

 

日本の健康保険には「高額療養費制度」という制度があって、患者が負担する医療費に上限が決められています。上限の金額は年齢と収入によって違いがあり、70歳未満で一般的な収入の場合では約8万円。ここに、食費代の患者負担分や個室使用料などの費用が上乗せされます。

 

ただし、がんなど大病を患うと、治療費の他にもウイッグ代やリハビリにかかる費用・移動のためのタクシー代など予想以上の出費に悩むことも。治療のためにしばらく仕事を休むことも考えて、少なくとも生活費の1年分程度は貯蓄をしておくと安心です。

 

「仕事は辞めない」が正解

大きな病気やケガがきっかけで、「会社に迷惑をかけたくない」からと仕事を辞めてしまう人もいます。

 

仕事を続けたくても体力的にフルタイムで働けなかったり、治療や検査の為に会社を休む機会も増えたり・・・キャリアを積み、責任ある立場に就いていた頃とのギャップに耐えられない人も。

 

ここで重要なことは、会社を辞めるとその後の暮らしが成り立つのかということ。夫や家族の扶養に入ることができれば経済的な心配をせずに済みますが、守ってくれる相手がいないおひとりさまは、仕事を辞めた途端に生活に治療にお金が出ていく一方になりがちです。

 

そこで頼りになるのが、会社の就業規則や福利厚生制度です。普段気にすることのない制度ですが、健康な時から前もって知っておくことが、仕事を辞めずにゆっくり治療を続けるヒントになります。

 

いざという時おひとりさまを救うのは、「友人」と「お金」です。どちらも急に用意はできません。皆さんにとって必要な準備を今から始めていきましょう。

 

(FPCafe( https://fpcafe.jp/ )登録パートナー  辻本ゆか( https://fpcafe.jp/fps/27 ))

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