トランポリンは骨盤底筋をいためつける!? ほかにも気をつけるべきエクササイズは…【宋美玄×アルテイシア】9
OTONA SALONE / 2023年5月27日 20時30分
更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。
ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。
そこで今回オトナサローネでは、産婦人科医の宋美玄先生と作家のアルテイシアさんをお招きし、読者50名の皆様と一緒に「おシモ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。
1時間半の取材を13本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は9本目、宋先生への質問タイムが始まります!
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【宋美玄×アルテイシア公開取材全文ログ#9】
子宮全摘のあとのホルモン療法について
Q:現在46歳です。37歳のときに子宮と卵管と卵巣を全摘しています。現在エストラーナテープを使っていますが、何歳まで使えばよいでしょうか。薬でホルモンを補っている状態なので、薬がなくなった途端に更年期障害になるんじゃないかと思うと止めるのが怖いです。どう考えればよいか教えていただければ幸いです。
宋先生:この方の場合は、子宮卵管卵巣を全摘。37歳のときだから、普通の人ならば卵巣が働いている状態の年齢です。一般的な閉経年齢の平均までは少なくとも補ったほうがいいと思います。
もっと言うならば、今は昔みたいに、閉経後にほどなくして寿命がくるっていう時代ではないですよね。むしろ閉経のころって、人生があと半分あるわけですよ。
我々女性は男性より長生きするわけですが、それは20~40代のころに体を守るエストロゲンがたくさん出ていて、血管や脳やコレステロールの代謝、いろいろなところを守られているのでメタボが少ないからです。男性は30-40代からメタボになるけれど、女性は少ない。
でも更年期になると、男性を追い越すかのようにメタボが増えるんです。さらに、老人の骨折というのはほとんどが女性です。エストロゲンが減ったあとに骨がスカスカになることが原因です。
エストロゲンが人生の半分のところでなくなるというのは、これからの時代は健康寿命に影響します。というわけで昔は「5年くらいホルモン補充したらやめましょう」という風潮があったのですが、今はとくに制限はないです。
結論からいくと制限はないので、今はまだ46歳ですし、とりあえずずっと貼っておいて、また新しい知見が出てきたらそれに従えばいい。いまは無期限でされたらいいと思います。
子宮脱について。何歳くらいで、どれくらいの割合でなるの?
Q:年をとると子宮脱になると聞いたことがあるのですが、どれくらいの年齢、割合の女性がなるのでしょうか。骨盤底筋を鍛えれば回避できますか?
宋先生:基本は出産をされた方、赤ちゃんが大きかった方、難産だった方がなりやすいです。あとは慢性的に咳をしたり、重いものを持っている(運送業など)、立ち仕事の人のほうがリスクが高いです。手術をしなければないレベルの人はまれで、ペッサリーを入るレベルの人も少ない、しかし緩み感を感じている人は結構な割合でいるのではないかと思います。
腹圧が上がるようなこと…出産は人生で一番腹圧をかけて、骨盤底筋を傷めるイベントですが、「うんしょ!」と重いものを持ち上げるのも腹圧がかかりますよね。もっと言うと、トランポリンやランニングなども骨盤底筋が傷みます。トランポリンは骨盤底筋にとっては本当に良くないです。縄跳びや、お腹を折り曲げる腹筋運動も、やめたほうがいいです。ダンスなら、腹圧がかからないフラダンスなどがよいでしょう。
(文/星雅代)
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