中学受験ってやっぱり甘くない。小6夏直前「最後の組分けテスト」でクラスが落ちた…どうする?【のほほん中受2024】#9
OTONA SALONE / 2023年6月17日 14時30分
先日、息子が通っている塾にて6年生最後となる「組分けテスト」が行われました。以前のコラムでも書きましたが、息子はここ1年ほどは安定して上位クラスSコースに在籍しています。そのSコースにこのままいられるかどうかが決まる組分けテストは、今回が最後ということで、今回決まったクラスで卒業まで過ごすというシステムのようです。
ただここ最近の息子の学習に関して、母親の私から見ると、もちろん一定の努力は認めている上で、「もう少しできるのでは」「さすがにのほほんとしすぎでは」と思っていました。
そしてそんな嫌な予感がついに的中! とうとう今回のテストで、Sコースから落ちてしまいました……。
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【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第9話
最後の組分けテストなのに…息子、初めてのクラスダウン
最初にテストの結果を見たのは私。息子はまだ小学校に行っている時間帯でした。惜しくもあと2点というところでまさかのクラスダウン。
私自身は結果を見て、まずはショックを受け、冷静になった後は「受験ってやっぱり甘くないな」と噛み締め、最後は「たしかに最近、私もあまり彼に関わっていなかったな」と、伴走不足を反省をするという流れで、心境が変化していきました。
次に思ったのが「この結果を息子が見たら、どう思うのだろうか」ということ。大きなショックを受けるのか、それともいつも通りのクールさで無関心なままなのか。
息子はそもそも飄々としているタイプなので、受験勉強も自発的にやっているのか、親にすすめられたからやっているのか、私から見てもよくわからない部分がありました。それゆえ、クラス分けに関してもそこまで執着があるのかないのかもよくわからず。
それゆえ、今回の結果を見た後の息子の反応にとても興味がありました。
結果から言うと前者でした。結果を見た彼の反応は、私の想像を超えたショックの受けようで、クッションに顔をうずめながら「マジか〜、あぁマジか〜」を3分おきにつぶやいていました。
息子考案ブログタイトル「息子失意! 慢心からのクラス落ち」
親子でひとしきりワーワー騒いだ後、息子に「この顛末をブログにしていい?」と聞いたところ、「いいよ」との許可が。ご丁寧に上記のようなタイトル候補まで考えてくれました。
その後、あらためてここ最近の学習状況に関して親子で反省会を実施。
息子が考える反省点と改善点
・「完全に慢心。普通にやっていればクラスが落ちることはまずないと過信していた」
・「苦手な社会を後回しにして、きちんとやっていなかった」
・「自宅学習の絶対時間が少ない。習い事に関しては、卓球は気分転換に続けたいけど、英語塾はいったん休んだほうがいいかもしれない」
母が考える反省点と改善点
・「息子が今どんな内容をしていて、どこが苦手なのがだんだん把握できなくなり、自宅学習の内容が本人まかせになっていた」
・「息子の勉強へのモチベーションが下がるのを恐れて、サボっていても強くとがめないようになっていた」
・「社会などの暗記科目は、一問一答をするなどもっと一緒に取り組んであげるべきだった」
たった2点とはいえ、クラス落ちはクラス落ち。「これが本番じゃなくてよかったね」と前向きにとらえて、最近のゆるんだ生活をお互い見直すいい機会になりました。
算国のみで受けられる帰国子女枠や算数1科目入試を検討開始
夏休みを控えて、そろそろ具体的に受験する学校を決め始めている人がほとんどだと思います。受験校の決定には本人や親の希望、偏差値に加えて、子供の得意不得意科目に合わせた戦略も必要ですよね。
息子は先ほどから記述している通り、社会が本当に苦手。今回のクラスダウンも、ダントツ足を引っ張ったのは社会でした。また理科に関しては物理や化学といった計算が絡むものは点が取れる一方で、生物や人体といった暗記が必要となるものは苦手で、出題範囲によって結果にムラがあります。
そういった特徴を踏まえて、4科目入試の中でも算数と国語の配点が高い学校を調べたり、主に2月1日の午後に行われる算数1科目入試を実施している学校を調べるようになりました。
他にも最近私が目をつけているのが、算数と国語だけで受けられる帰国子女枠入試の活用です。
帰国子女枠入試には、大きく分けて英語を必須とした三科目で受けるパターンと、英語ではなく算数・国語プラス作文や面接といった科目で受けるパターンがあります。
帰国後何年以内とか海外在住期間が何年以上とか、学校によってさまざまな条件がありますが、そこをクリアできた学校の中から算数・国語で受験できるところをピックアップしているところです。
二科目で受けられる帰国子女入試を本命とするなら、入試が行われるのは主に1月。今から計算しても半年とちょっとしかありません。さらに募集人数はわずか。本人にも「帰国子女枠は練習ではなく、本命の気持ちで挑もうね」と伝えて、あらためてきを親子で引き締めているところです。
●今週のおしゃべり●
NN志望校別オープンの開成中学コース。志望校ではないし、そもそも偏差値も届いていないのに、算数を攻略したいだけのために、1回目も2回目も受けている息子。
ちなみに1回目は3点足らず、2回目は12点足らずでコースに入るための合格ラインには達しませんでした。
母「7月に第3回があるみたいだけど、もう受けなくていいよね」
息子「なんで? 開成コース受けるよ」
母「前回もダメだったし、万が一合格点が取れても通わないじゃん。さすがにこの時期、時間の無駄では……」
息子「算数がおもしろいから受け続けたいの」
だそうです。
こうなると、なんのために受けているのかもはや理解不能ですが、難攻不落の開成レベルのテストの牙城を崩すことが、ゲーム好きの彼の娯楽となっているのかもしれません。
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