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40代が陥る「おしゃれ迷子」「シンプル&ベーシックという病」について(後編)

OTONA SALONE / 2023年7月30日 12時1分

40代は「オシャレ迷子」になって「シンプル&ベーシックという病」に陥る。実は、私もそうでした。後編です。

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43歳、断捨離したら無難になった

とはいえ、42歳までは「オシャレ迷子」ではありませんでした。ギャル雑誌の編集長だったこともあり、ギャル系ブランド、ギャルから派生したオトナブランドとファストファッションをMIXしたナゾの「自分らしさ」を確立していたと思います(苦笑)。

同世代からは明らかに浮いたオシャレだったと思うが、自分自身は迷いはありませんでした。

オシャレ迷子になったのは、ギャル雑誌を離れた43歳のとき。持っていたギャル系ブランドの服を断捨離したら、ファストファッションくらいしか残らなかったんです。よくいえばシンプルなんだけれど、正直にいって「無難」なファッションになっていました。

40代ファッション誌を見てみたけれど

ギャル誌の担当でもなくなったので、これを機に40代らしい服を着てみようと思いました。さて、40代のファッションは何を基準にしたらいいの? 元々ファッション誌で育った人間なので、とりあえず40代に向けたファッション誌をいろいろ見てみました。けれど、なんかしっくり来なかったんです。

□そんなにゴージャスじゃない

□そんなにキャリアじゃない

□そんなにフェミニンじゃない

□そんなに大人可愛いでもない

□そんなにナチュラルじゃない

□そんなにほっこりじゃない

□そんなにハイブランドも買えない

 

加えて、「子供と一緒に」「ママ友と」「旦那さんとの」だったり、「プレゼンのとき」「会食では」「自分磨きに」という文字が誌面に躍っていると、40代・独身・子なし・バリキャリってわけでもない私向けのファッション誌ではないな……と感じてしまいました。

参考になるファッション誌がない。かといって、ファストファッションだけのオシャレには飽き始めていました。

 

着たいおしゃれのキーワードって何だろう

着たいおしゃれのキーワードって何だろう

40代の自分にとって着ていて「心地いい・しっくりくる」けど「楽しい・テンション高まる」ファッションってなんだろう? 自分なりにキーワードを出してみた。

1.ベースはやっぱりシンプル

2.大人カジュアル

3.ちょっと辛めが好き

4.ちょっとモードめ

5.遊びゴコロは欲しい

この5つのキーワードが、いまの自分には心地よくて、楽しめるファッションだと感じました。ゴージャス、キャリア、フェミニン、ほっこりとかは違うな、と。

 

病を克服する「出会い」は偶然にやってきた

病を克服する「出会い」は偶然にやってきた

そんなとき「コレだ!」と思うブランドに、出会ってしまったのです。

出会った場所は、台湾。夏休みのひとり旅で台北の街をプラプラしているとき、偶然に出会ってしまいました。

そこで買ったのがこの服。カラーはモノトーンで、大人カジュアル。でもこの遊び心のある柄、攻めてる! ウィンドーに飾ってあったコーディネートにひと目惚れしたのです。

 

シンプル&ベーシック病を克服する方法

シンプル&ベーシック病を克服する方法

台湾でこのブランドに出会ってから、「オシャレ迷子」「シンプル&ベーシックという病」から解き放たれました。シンプル&ベーシックな服だけを着ていたとき感じられなかった、テンションが高まる服に出会えたのです。

もちろん、今もファストファッションの服も着ています。日によっては、テンションが高まる服を身に着けていないこともあるので、相変わらずシンプル&ベーシック病なコーデなときもあります。

でも、いまの自分なりのキーワードをあげ、その後テンションが高まる服に出会えたことで、もう迷わなくなりました。

 

おしゃれ迷子な40代女性にオススメなこと

おしゃれ迷子な40代女性にオススメなこと

「オシャレ迷子」「シンプル&ベーシックという病」になっている40代女性にやってみて欲しいこと。

まずは、「自分が心地いい+テンションが高まる」キーワードをあげてみましょう。40代らしいとか、40代のファッション誌の流行がどんなものとか、同世代がどういう服を着ているかは考えずに。他人の目は気にしない。

自分の人生なのだから、着たい服を着ましょう。体と心が心地いい服を着ましょう

そして、あえていつもは行かない場所、行かないお店に足を運んでみてほしいのです。それは海外というわけではなくて、ちょっと違う街、たまたま通りかかった場所で店をのぞくだけでいい。

最初は出会えなくても、繰り返しているうちに見つかるはず。そこに、迷子を脱出、病を克服する新たな“出会い”があるのではと思います。

 

文/浅見悦子

本記事は2017年3月に初回配信されました

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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