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40~50代のめまいは要注意!病気と更年期の見極めポイント

OTONA SALONE / 2023年8月11日 21時0分

40~50代の女性に起こりやすいめまいは、更年期の代表的な症状です。

しかし、めまいは重篤な病気のサインなこともあるため、更年期と決めつけるのはやや危険かもしれません。

そう話すのは、漢方薬製剤の研究開発にたずさわる碇純子さん。

症状に隠れている病気と、更年期との見分け方のポイントをズバリお答えいただきます!

 

Q.めまいが起こる病気にはどのようなものがある?

写真/PhotoAC

めまいが起こる病気には、更年期だけではなくさまざまなものがあります。

たとえば、内耳や脳のバランス感覚の異常によって引き起こされる「メニエール病」が代表的な例です。メニエール病は平衡感覚をつかさどる内耳の液体バランスが崩れ、めまいや耳鳴り、難聴などの症状があらわれます。

他にも、脳卒中や一過性脳虚血発作、内耳神経腫瘍など重篤な疾患でもめまいを引き起こす可能性があります。
また、生活習慣病である高血圧や糖尿病も、めまいの原因になることがあります。

めまいの原因は多岐にわたるので、正確な診断が必要です。

 

 

Q.軽いふらつきや立ちくらみでも受診したほうがいい?

イラスト/lely

そうですね、症状が軽くても放置するのは危険です。
症状の程度に関わらず、めまいが継続する場合や日常生活に支障をきたす場合は、早めに専門医の受診をおすすめします。

とくに、更年期に起因するめまいと他の疾患からくるめまいを区別するためには、症状の特徴を観察することが大切です。

更年期由来のめまいでは、ホットフラッシュや不眠症などの更年期特有の症状と一緒にあらわれることがあります。
しかし、他の疾患からくるめまいは、特定の病状や薬の副作用と関連していることが多いです。

 

更年期によるめまいにはどう対処する?

写真/PhotoAC

更年期によるめまいの対処法としては、まず生活習慣の見直しから始めましょう。

適度な運動やバランスのいい食事、十分な睡眠などで体調を整えていくことが大切です。

また、医療的な対処法としては、ホルモン補充療法(HRT)が考えられます。HRTは更年期症状を緩和するために体内のエストロゲンを補う治療法です。めまいが強く日常生活に支障がある場合は、HRTの検討をおすすめします。
ただし、HRTの副作用として、軽度の不正出血や乳房のはり・痛み、吐き気、頭痛があります。重篤な副作用としては、高齢や肥満、高血圧の場合に静脈血栓塞栓症や脳卒中の危険性が増加する可能性があります。また、乳がん発生リスクへの影響は小さいと考えられていますが、定期的な乳がん検診は重要です。

 

<更年期のめまいにおすすめの漢方薬>

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
めまいやふらつきを感じる方に向いています。また、立ちくらみ、頭痛、動悸などにも用いられます。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃腸が弱く足が冷える方に向いています。めまい、頭痛、頭重感、下肢の冷えの他、悪心、嘔吐、食欲不振などの症状にも用いられます。

 

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<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)

神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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