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それ脱税…?芸能人に見る5つの経費判断基準【元国税芸人】(前編)

OTONA SALONE / 2023年9月20日 10時0分

(本記事は2018年12月初出の記事に2023年8月加筆修正を行いました)

会社員として仕事をしていると、自分のお金ではない“経費”で支払いをすることがあります。ものを買ったり、取引先と食事をしたり、どんなものが経費で落ちるかは社内ルールで決められていて、よほど杜撰な会社でない限り恣意的に使うことはできません。

ぼくのような芸人を含む多くのタレントは個人事業者で、会社員の方と比べれば、自由気ままに経費を使うことができます。自分が買いたいものを買い、好きなだけ接待をすることができます。

会社の経費と異なり、使えば使うほど自分の資産がへってしまいますが、咎める者はいません。しかし、テレビや雑誌などで見聞きすると、およそ経費にできないような支払いまで、経費にしているタレントがいるようです。芸能人がよくやっている、 “経費にならない経費”を紹介します。

 

1・美容院

美容院で、カットをし、カラーをし、パーマネントをあて、ヘッドスパを受ける、そんな支払いを経費にしている方がいるようです。彼らは、「芸能人として身なりを整えるため当然のこと」と言って、領収書を切りますが、業務と直接関係のない場合は、経費として認められることはほとんどありません。

 

会社員でも学生でも家事手伝いでも、生きとし生けるものは、定期的に髪の毛を切り、鮮やかに染め、美しさを求めてカールさせます。美容院というのは、芸能人だけが通う秘密クラブではない。そうすると、仕事のために美容院に通っているという主張は認められづらい。

 

ドラマの出演のため役柄に合わせた頭髪にしたとか、キャラクター作りのために不思議な髪色にしたとか、業務関連性が強く主張できない限り、経費にするのは芳しくありません。

 

 

2・海外旅行

友人のタレントと海外旅行に行って、航空券代、ホテル代、現地での食事やアミューズメントに使用したお金を経費にする方もいます。自分が休暇をとって海外に行っただけなのに、「海外に行き見聞を広めるため」「同業との親睦を深めるため」「パフォーマンスのため」などと言って事業に関係あると示すようです。

 

それくらいの論理では税務調査で対抗できません。調査官のおじさんたちは、そんなことを言われて「はい、それならいいですよ」とは言ってくれない。しかし、多くのタレントは迂闊なので、経費にしてしまいます。

次のページ▶▶税務調査を恐れない多くのタレントが経費として計上。日常的に使うアレまでも…

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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