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東大生にはオリンピック出場者も多数!? 優れた知力は、最初の2年間で鍛えられる 

OTONA SALONE / 2023年10月30日 20時30分

さんきゅう倉田さんは、オトナサローネでの連載をまとめた書籍(電子)『お金持ちがしない42のこと』がロングセラー人気の、元国税芸人であり吉本芸人でもあります。この3年間は仕事の傍ら、受験勉強にも専念する多忙な日々を送り、23年4月に晴れて東京大学文科二類に合格。各メディアで大きく報道され、話題になりました。

東大生たちに囲まれる暮らしが始まり、彼らの瞬時の判断力や教養、その合理性は「学ぶことばかりだ」と言います。そんな東大生たちの知られざる世界を、さんきゅう倉田さん独自の視点で語っていただきます。

今回はそんな東大の1,2年生の教養学部を紹介していただきます。

 

あらゆる教養が最初の2年間で身に着く

shutterstock.com

東京大学に入学すると、すべての1、2年生が「教養学部」の所属になります。
一般に、大学では1年生の時から◯◯学部△△学科に所属し、専門性の高い講義を受けます。

例えば、ぼくが以前通っていた日本大学では、入学前に選択した理工学部建築学科に所属し、1年生のときから図面を描いたり模型を作ったりしていました。

一方、東京大学ではそのような講義が必修として課されることは少なく(法律や経済、化学実験といった科目が課されることもある)、幅広い教養科目の中から選択して履修します。

よって、医学や建築学のように専門性の高い講義はそれらに関する学部への進学が決まってから履修します。そうすると、本来6年ないし4年で習得する知識を、4年ないし2年で学ぶことになります。これにより東大生は他大生より忙しい学生生活を送ることになります。

「幅広い教養科目」は1、2年生全体に開かれています。だから、文系のぼくが理系の人と一緒に授業を受けるし、2年生とたのしくお喋りすることもあります。
そうやって、クラスやサークル以外の人たちと交流していると、やっぱり東大生は素晴らしいなと思える瞬間があります。

 

 

オリンピック出場者がたくさんいる

東大にはオリンピック出場者がたくさんいます。
といっても、柔道が強いとか100mを走るのが早いわけではありません。数学や物理のオリンピックで活躍した学生がたくさんいるんです。
スポーツ以外のオリンピックがあるんですね。ぼくも東大受験を始めるまでは知りませんでした。

 

高校生が出場資格を持つ「科学オリンピック」なるものがあり、7つの分野に開かれています。

「数学」「化学」「生物学」「物理」「情報」「地学」「地理」それぞれに秀でた高校生が、まずは日本国内で競い合います。

一次選考では高校レベルの知識や応用力を試され、二次選考では筆記試験や実験試験などが行われます。さらに、国際オリンピック出場前には日本代表が集まる合宿が催され、大学の先生が対応にあたります(科学技術振興機構HP)。

 

なお、各種目の「金メダル」は世界中で一人だけに与えられるものではなく、複数の人がもらえます。日本人同士であっても金メダルを二つ以上獲ることもあります。2023年の国際数学オリンピックで日本代表は金メダルを2つ、銀メダルを3つ、銅メダルを1つ獲得しました。

そして各国際オリンピックに出場して金メダルを獲ると、東京大学に推薦で入学できる可能性が高くなります。

そう、東京大学には推薦入試の制度があるんです。

 

つづきの【後編】を読む
科学オリンピックのメダリストは東京大学へ推薦入学できる可能性があがるけれど、実際には推薦枠を利用するのか? 推薦入学と一般入学の学力の差について、お話を伺いました。

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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