8.51%が感じた【うつ・不安】は「更年期の始まりのサイン」。うつ病?848人の体験談
OTONA SALONE / 2023年10月26日 20時30分
オトナサローネ読者848人に「更年期の始まりのサイン」を聞いたところ、5位は「憂うつ、不安、くよくよ」でした。上位は「月経の変化」、「発汗・ホットフラッシュ・のぼせ」、「倦怠感・だるさ」です。
何歳で、どんなとき「憂鬱、不安、くよくよ」感じたのか、どんな状況だったのか取材しました(848人のオトナサローネ読者に取材。年齢や数値、症状は取材時点のものです)。
うつっぽくなる、くよくよする、不安になりやすい……これが更年期症状のひとつだと知らない人が多く、精神的な病気なのかと悩んで余計につらくなったという方が多かったです。
848人の声を聞いてみましょう。
オトナサローネ白書【更年期編#8】
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すぐくよくよ…理由もなく涙が出ちゃう…
「今までそんなことはなかったのに、46歳になってから少しのことでくよくよして泣いてしまうように。始めは更年期とは気付かず、自分がわからなくてつらかったです」(53歳/中国)
「49歳ごろから、急に感情を抑えられなくなりました。なぜ涙が出るのかわからなかった」(54歳/関東)
「46歳になって、お風呂で涙することが増え、夜にひとりで外出したり、消えてしまいたくなったり。もともと嫌な性交がとても嫌になり、だんなに嫌悪感を抱くようになりました」(50歳/近畿)
「くよくよしやすくなり、ストレス耐性が低くなったと感じた44歳。ストレスによる自律神経の問題なのか、更年期のホルモンバランスの崩れなのかわかりませんでした」(45歳/近畿)
急にネガティブになった
「相手のことがすごく気になり出し、眠れなくなってきました。なにごともネガティブに考えてしまいます」(60歳以上/近畿)
「49歳ごろから、朝起きたとき気分が沈んだり、過去の嫌な記憶を思い出します。うつ病などメンタルの不調なのか、更年期の不調なのか、わかりにくかったです」(51歳/東北)
「最近、いつもなら気にならないことを気に病むようになり、家族に当たるように。自分の気持ちの整理がなかなかできなくて……。無理しているつもりはなかったのですが、無理していたことに気づくのに時間がかかりました」(46歳/近畿)
めんどくさい…やる気が出ない…
「47歳のとき、急に友だちと会うのがめんどくさくなりました。そのときは、うつ病か認知症じゃないかと思っていました」(49歳/近畿)
「45歳、なにもやる気が起きず、とくに午前中はなにもしたくなくなりました。日常生活のルーティンをこなすのが遅くなり、気付いてからは体力を付けるように心掛けています」(46歳/関東)
「46歳になって抑うつ状態となり、しんどくなりました。少し動くだけで動悸を自覚するように」(53歳/中国)
>>急に涙が出たり、くよくよしたり……働く女性にも仕事中、突然襲ってきます
仕事中、突然不安に……働く女性のつらさ
![](https://otonasalone.jp/wp-content/uploads/2023/10/shutterstock_1244900149-400x266.jpg)
Shutterstock.com
「2か所の職場で働いていた49歳のとき、繁忙期の職場に戻ったときにものすごく不安な気持ちに襲われました。今まではそんなことなかったし、ちょうどコロナワクチンを打ったあとなので体が疲れやすかったりするのはワクチンの影響なのかなと思ったり。冬なのに寒いところから暖かいところに入ると滝汗が出るし、更年期かと。仕事中ドキドキするのは困りました」(50歳/関東)
「46歳、先輩にアドバイスをもらっている際、いつものように相づちを打っているつもりが、涙がにじんで耐えられなくなることがありました。先輩にも最近表情がさえなく見えると心配され、更年期かもよと言ってもらいました。クリニックに相談に行きましたが、妊婦さんであふれているところばかりで、待ち時間もつらくて心も折れる……。ホルモン値を測ってくれるクリニックにたどり着くのに1年かかりました」(55歳/中国)
「去年から、これまでやっていた仕事が思うようにこなせないと感じるように。段取りが組めない、優先順位が決められないなど。なにが原因なのか、なに科に受診すればいいのかわかりません。会社へにもなんと言えばいいんでしょうか」(46歳/関東)
気分の落ち込み以外にも更年期症状は人それぞれで、その症状が病気なのか、更年期症状なのか判断に迷った、更年期なのか病気なのかわからないのが不安だったという声が多くありました。
また、もともとうつ病を患っていたので、「更年期症状のうつ症状なのかはわからないけれど、48歳のとき、うつでどん底状態だった」(55歳/関東)という方も。
うつ病とは、脳内の神経伝達物質「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ってしまう病気だと考えられています。これらの神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするものなので、減少すると無気力で憂うつな状態になってしまいます。
ですから、うつ病は決して怠けているわけでも、気の持ちようで何とかなるものでもありません。しかも、うつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちにかかるという非常にありふれた病気です。早めに適切な治療を受けることが必要です。
うつ病の治療には、落ち込んだ気分を和らげ、睡眠リズムを改善する効果をもつ抗うつ薬を中心に、必要に応じて不安感を和らげる抗不安薬なども使われます※。
ホットフラッシュや月経の変化などほかの更年期障害の症状がある場合は、まずは婦人科を受診してみましょう。更年期障害の治療でなかなかよくならない場合は、婦人科のセカン
医療機関を受診すべきかどうかわからないときは、地域の保健所や保健センター、都道府県・指定都市に設置されている精神保健福祉センターの相談窓口※を利用する方法もありますよ。
次回は、「イライラ」について取材します。
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