乳がんで手術をしていることを告白。彼の予想外の反応に驚き!【オトナ婚/第19話(後編)】
OTONA SALONE / 2023年12月7日 20時1分
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第19回目は、同世代の独身女性に囲まれ、仕事に趣味に充実した日々を送っていたらいむさん。気づいたら40歳に突入していたものの「特に結婚への焦りはなかった」と話します。話は、勤め先のレストランで駐車場整理を行なっていたところにやってきた、ロードバイク好きの旦那様との出会いから続きます。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
【過去の病気を告白するも受け入れてくれた彼「オトナ婚」第19話(後編)】
お客様としての出会いから半年が経過。ついに二人で会い、交際へと発展
――レストランの駐車場で話すだけの関係だったところから、お付き合いにはどうやって発展したのですか?
「出会ってから5、6ヶ月経った頃、ロードバイクについていろいろ話す流れで『タイヤ交換のためのチューブを買った方がいい』という話になったんです。『僕でよければ一緒に買い物に付き合うんですが』と言われました。
週末にレストランの駐車場で話ししたり、SNSでいいねを押し合う程度のことはしていたものの、彼はあくまでお客さま。休みの日に二人で出かけるのはどうなんだろう、という思いもよぎんたんですが、本当に自転車のことがわからなくて一人で行くのは不安だったので、『一緒に買いに行ってくれませんか』と私から誘いました。
そこで初めて二人っきりで会い、ランチをして買い物をして。その時に次は一緒に自転車を乗りに行きましょう、という約束をしました。それまでお互いずっと一人で乗っていたので、誰かと一緒というのが純粋にうれしかったんですよね。
それで翌週、早速一緒に乗りに行ったんです」
――初めて二人でライドして、その後付き合うことになったんですよね。
「はい。一緒に乗りに行った日は、笑っちゃうぐらいトラブル続きでした! パンクを2回するわ、それの修理に時間がかかって行く予定だったランチのお店にはたどり着けないないわ。帰宅も想定外に暗くなってしまい、別れる際も、じゃまた!というだけでバタバタと解散しました。
トラブル続きでしたけど、全部楽しかったですね。
その後お互い帰宅して、あらためて今日のお礼などをLINEでやり取りしている中で、彼が『今日はドタバタしていて言いたいことが言えなかった。好きなので彼女になってください』とLINEで告白してきました。本当は日中私と一緒にいるときに告白しするつもりだったみたいですけどね(笑)」
――らいむさんのお返事は?
「私も好きなのでよろしくお願いします、とお答えしました。二人が心地よく過ごせることが一番なので、ゆっくりとやっていきましょう、と」
――あらためて、旦那様はらいむさんに対してどんな思いだったのでしょう?
最初に会った時からなんか惹かれてた、とは言っていましたね。ロードバイクの話も弾むし、毎週末お店に会いに行ってもいいかな、みたいな。
あとこれは私が思っていることですが、お互いそれぞれ軸があって依存がない、ということもあると思います。実際彼から『仕事や好きなことに一生懸命になっているところがよかった』と言われたこともあります。結婚した今も、出かける時は相手に報告しますが、それ以上は干渉しません。その適度な距離感がオトナ婚のいいところかな、と思います。
乳がん経験を告白も動じることなくそのまま受け入れてくれた
――そして実はらいむさんは34歳の時に乳がんを経験しているんですよね。
「はい。手術で片胸を切除して再建手術もしていません。
いくら相思相愛で付き合うことになったとはいえ、やっぱりがんを経験した女性と付き合うというのはどういう気持ちだろう。もしかしたら気持ちも変わるかもしれない、と正直なところ不安でしたね。私としても付き合いが深まってから別れるのはつらいだけだし、打ち明けるなら絶対早い方がいいと思って、付き合って2回目のデートで、乳がんのことと片胸がないことを打ち明けました」
――とても勇気のいる告白だったと思います。旦那様の素直な反応はどうでしたか?
「まず私の方から『伝えておかなくちゃいけないことがあって。実は乳がんを経験していて右胸がないんだよね』と言いました。
旦那さんは全然動じずに『勇気のいることなのによく言ってくれたね。むしろ言ってくれてありがとう』と。驚いた感じや少し考えさせて、ということもまったくなく、すぐに受け入れてくれたので、私の方が拍子抜けしちゃいました(笑)。
その後お付き合いする中でも乳がんのことが話題になることもなく、本当に普通の女性として接してくれました。
結婚願望がないという価値観がお互い一致して
――らいむさんの不安も払拭されてよかったです! 晴れて交際が始まったわけですが、その先に結婚というゴールはお互い見据えていたんですか?
「最初にも言ったように、私は本当に結婚願望がなかったんです。パートナーがいるといいな、と思うことはあるものの、結婚そのものに対する憧れはゼロでしたね。
実際交際を始めるときも彼から『結婚願望はある?』と聞かれたのですが、正直に『わからない』と答えました。
それであとあと聞くと、実は彼も結婚願望がない人で。彼は過去に16年間付き合った女性がいて、結局別れてしまったので『結婚はいいかな』という考えだったようです。
二人とも結婚願望が薄く、今を一緒に楽しく過ごせればいいという価値観が一致したんですよね、40代カップルにしては珍しいかもしれませんが(笑)」
――たしかに双方に結婚願望がないのは、オトナ婚連載ではあまりないパターンかもしれません。ではなぜ結婚することになったんですか?
「それは単純に『籍を入れた方が物事がスムーズに進むから』です。夢のない話ですみません(笑)。
まず付き合い始めた時、お互い実家住まいだったんです。なかなか気軽に会えないので、いずれ一緒に住みたいよね、という話になりました。もうひとつ、彼には将来的に飲食店を経営したいという夢があって。一緒に住むにしてもお店を始めるにしても、今の日本は結婚という形をとっておいた方が何かとやりやすいんですよ。それで入籍をすることにしました。
あ、一応プロポーズもいただきましたよ(笑)」
――結婚してみていかがですか?
「結婚という制度自体には特に感じることはないのですが、やっぱり一緒に住めるようになったのはうれしいですね。
私は実家を出たのが初めてだったので最初こそ不安があったのですが、今は毎日楽しいしうれしい! 同じ家に帰って一緒に生活をするということすべてが新鮮でしたね。
そして、結婚した後で私は転職もしました。それまでの飲食店のマネージャーとしての仕事は、朝番、夜番があったり、週末出勤があったりと不規則だったので、生活のすれ違いをなくそうと思って。
新卒で入社して以来ずっと勤めていた会社で、それなりのポジションにもつけていたのでもったいない気もありましたが、いろいろ天秤にかけて考えた結果、思い切って転職しました」
――実家を出て転職もして、結婚で生活がガラリと変わりましたね。
「ほんとそうです! 結婚して1年経ちますが今でも毎日がとにかく楽しい。
仲良く暮らすためにお互い気をつけていることといえば、まずは挨拶をちゃんとすることですかね。ありがとうとかおはようとか、ちゃんと言うようにしています。あとは思ったことがあればお互い口に出して伝える、ということかな。察してほしいとかいうのはなしね、と約束しています」
乳がんの経験を明るく話してくれるらいむさん。前職の話を伺っていても、昼夜を問わない体力仕事を一生懸命やり遂げている様子が伝わってきました。そういった裏表なく頑張る姿を旦那様も見て、惹かれるところがあったのかもしれません。
努力はどこで誰が見てくれているかわかりません。婚活をしながらも目の前のやるべきことを手を抜かず、(できる範囲で)まじめに取り組んでいかなきゃな、と思わされたインタビューでした。
■らいむからのメッセージ■
・依存しすぎない。自分がやりたいことは我慢しない。
・仕事や好きなことを一生懸命する。その姿が男性にはよく映ることも。
・共通の趣味を持つ人を探す。特に男性フィールドの趣味を女性が始めるとめっちゃモテる!
【編集部より】
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