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こんなはずじゃなかった……異国での妊婦&ワンオペ育児に限界を感じた結果【子宮頸がん物語#3】(後編)

OTONA SALONE / 2023年12月16日 23時41分

40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。

<<【前編】「慣れない海外での妊婦生活で暗雲が?体調は順調なのに思わぬ心配ごとが」を読む

【連載 子宮頸がん日記#3】後編

思い出すだけで胸が苦しくなる、海外ワンオペ育児

慣れない海外でのワンオペ育児。私たちの写真を撮ってくれる人はいませんが、私と子どもの自撮り写真はたくさんあります。

ただ、どの写真を見ても当時の私の不安やストレスが写真から伝わってきて、自分の顔なのに写真を見るたびに胸が苦しくなります。

 

今はこの連載のために過去を思い出しながら書いていますが、「今はこんなに幸せだよ。だから大丈夫。よく頑張ったね」って、当時の自分を抱きしめたくなります。

 

だからもし今、夫の協力や理解を得られずに、ワンオペで頑張っているお母さんがいたら、たとえ限界を感じていても、10年後、20年後には、きっと絶対に幸せになれると思って踏ん張ってほしいのです。子どもの成長に伴い、住む場所や環境も変わっているかもしれない。なんならパートナーも変わるかもしれないし、もういないかもしれない。でも、子どもとお母さんの絆だけはしっかり永遠に残ります。

 

私は今、新しいパートナーに出会えていますが、もし彼がいなくても、声を大にして「今が一番幸せ」と言えると思います。

元夫に対しての怒りやストレス、負の感情を持たなくなることで、人生ってこんなに楽しく生きられるんだと思いましたから。

 

発達がゆっくりでこだわりが強い。かなり心配した長男も、3歳を過ぎた頃に話し始め、15歳になった今では、3ヶ国語を操るまでに成長しました。今も息子を見ていて、生活しづらそうだなぁと感じることもありますが、それも個性として見守っています。

 

ワンオペじゃなかったはずだったのに、異国の地でワンオペ生活を送ることになった私。まずは目の前にいるわが子が無事に育つことだけに集中していたので……「子宮頸がんってなんだっけ?」状態に陥ってしまっていたのです。

 

妊娠33週で日本帰国。

夫婦仲の問題はあるものの、体調的には順調なバリでの妊婦生活。

S病院との約束通り、34週からの妊婦健診を受けるため、その前にバリから日本へ帰国します。妊娠後期の妊婦+1歳児という二重苦ではありますが、とにかく帰るしかない。

 

夫も同じ便で帰ることになっていたため、まぁいないよりはいたほうがマシかなとは思っていたのですが、まさかそれすらも叶わないとは……予測もしていませんでした。

 

▶▶【つづき】は12月23日(土)22時配信予定です!

 

【監修】新見正則医院 院長 新見正則先生

1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。

 

≪執筆者・がんサバイバー・ヨガ指導者 Tomomiさんの他の記事をチェック!≫

 

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