毎晩家をこっそり抜け出す夫へ不安とストレス。ついに「堪忍袋の緒が切れる」事件が勃発!【子宮頸がん日記#4】(前編)
OTONA SALONE / 2023年12月24日 22時0分
40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。子宮頸がんになるまでの経緯や治療法、その時々に思ったことや女性としての生き方などを包み隠さず綴ります。
【連載 子宮頸がん日記#4】前編
同居なのに毎晩家を抜け出す夫に
日本での里帰り出産にむけて、フライト用のおもちゃ、お菓子、オムツ、着替え。ありとあらゆるアイテムを準備して、あとは1時間後の11時には空港へ向けて出発するのみ。
が、夫が家にいない。いないというか、そもそも帰ってきていない。
以前から、夜中にそーっと出て、明け方そーっと帰って来る日がありました。私が気が付いていないと思っているのでしょうけど。
そもそもなんでワンオぺ?って疑問に思っていた方もいるかもしれません。
その疑問にお答えすると、ほぼ毎晩飲みに行って明け方に帰ってくる生活により、午前中は爆睡。家にいないも同然だからです。
そして、午後になって活動し始め、サーフィン行ったり仕事(自営業)をしたり。誰もがうらやむスローライフ。怒
実はその頃のバリでは、日本人女性が殺されるという痛ましい出来事や、武装した男達が押し入るなどの事件が頻発していました。
だからこそ、特に夜は家にいて欲しいのに、「ここは安全。だからこの家にした(住宅地に入るゲートに24時間セキュリティ常駐の家)」と、言う夫。
子育て大変だから手伝ってほしい⇒わかった。お手伝いさん雇おう。
仕事で言葉が通じないから付いてきてほしい⇒わかった。通訳できるスタッフを手配するよ。
私は他の誰かではなく、夫であり父である彼と一緒にやりたかったのですが、全て第三者によって解決。
そして夫は、「解決策用意したから、もうこれ以上文句無しで!」というスタンス。
付き合っていた時にはわからなかった価値観の違いが現れ始めます。
ドライバー兼通訳をしてくれていたインドネシア人スタッフ夫婦。夫よりも誰よりも助けてくれて本当に感謝。当時子供を切望していたけど、最近道端で偶然会ったらなんと子供が6人産まれていた!!
堪忍袋の緒が切れた瞬間
そんな夫は、日本への帰国前夜もそっと家を出ていきました。
「あっそっか。なにか必要なものを近所のコンビニまで買いにいったのかも。まさか、フライト前夜に飲みに行くわけないよね」って。思っていましたが、
10分経ち、20分経ち、30分経った頃、「コンビニじゃない。また飲みに行ったんだ」って理解します。
お腹パンパンの身重な嫁と話が通じない1歳児と飛行機に乗ることよりも、飲みに行く方が優先なんだと。
今までは遅くても朝の7時前には帰ってきていましたが今は10時。しかも今日は日本行きのフライトです。
私の心の何かが変わった瞬間でした。堪忍袋の緒の音が存在するなら、プチッと静かな音をたてていたことでしょう。
夫も若いし(当時25歳)まだ遊びたいんだろう。息子も1歳で“ママママ”だし、父親の実感がわかないのは仕方がない。でも、いつか変わってくれるだろう。
そう期待していましたが、期待するだけ無駄だ。この人は変わらない。と悟ったのです。
悟りを開いてからは、夫不在でどうしようと不安だった心が急に晴れて、「妊婦+1歳児でフライト」というこのプロジェクトを成功させようと、俄然やる気が湧いてきたのです。
▶▶【後編】「まさか…不信感を超えて諦めしかない!海外からの里帰り出産前日に夫が徹夜でしていたこと」
【監修】新見正則医院 院長 新見正則先生
1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。
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