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更年期でだるくて、やる気が出ず、気分も落ち込む。更年期症状と間違いやすい「橋本病」とは?

OTONA SALONE / 2023年12月22日 21時1分

更年期の症状は多岐に渡りますが、その症状は本当に更年期からきているものでしょうか?

「なんとなくだるい」「やる気が起きない」このような倦怠感や無気力感が強く出るのは、ある病気のサインかもしれません。

今回は、漢方製剤の研究開発を手掛けている碇純子さんに「更年期の倦怠感」について、見極め方と対処法を教えていたく【後編】です。

 

Q.症状が更年期からきている場合の対処法を教えてください

PhotoAC

【A】
病院の検査でとくに甲状腺に異常がなく、不調が更年期由来のものだった場合、更年期症状を緩和する方向で治療が進んでいきます。

更年期治療の第一選択はHRT(閉経後女性ホルモン補充療法)ですが、HRTは乳がんリスクを高める可能性があるといわれています(※1)。

乳がんリスクが気になる場合、更年期障害の標準治療のひとつである漢方薬という選択肢もおすすめです。

漢方薬は、自然に存在する植物や鉱物を原料とした生薬で構成されており、西洋薬よりも副作用リスクが低いとされています。

漢方薬で倦怠感や無気力などの更年期症状には、「胃腸の機能を改善し気力、体力を高める」「落ち込みや不安を軽減する」「自律神経を整えて、ストレスによる疲労を減らし、睡眠の質を上げる」といったはたらきを持つ漢方薬を選び、根本改善を目指します。

更年期の倦怠感などの症状に適した漢方薬をご紹介します。

 

<更年期の倦怠感におすすめの漢方薬>

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
心身が疲労し、だるさ、口の乾きなどを感じる方に適した漢方薬です。エネルギーを意味する「気(き)」の巡りを改善し、こもった熱を発散し、女性のホルモンの変動に伴ってあらわれる心身の不調を整えます。

・加味帰脾湯(かみきひとう)
からだが疲れ、顔色が悪い方におすすめの漢方薬です。エネルギーと栄養を補填し、胃腸機能を高めるとともに、弱った心身を改善します。

 

ただし、漢方薬はからだとの相性がとても重要です。
相性の悪い漢方薬を使用し続けても期待した効果が望めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。
医師や薬剤師などの漢方のプロにおまかせし、体質を診断してもらったうえで、漢方薬を使用しましょう。

「もっと気軽に漢方薬をとり入れたい」という方には、ネットで利用できるあんしん漢方もおすすめです。
あんしん漢方は、体質診断から漢方薬の購入まで、すべてオンラインで完結するのが特徴。
定期的にオーダーメイド漢方薬を届けてくれるサービスです。
家にいながら、病院に通う感覚で漢方薬を利用できます。

 

まずは病院を受診しましょう

橋本病は倦怠感や無気力など、一見すると更年期のような不調があらわれますが、甲状腺ホルモンに関連する病気です。

一般の方が見極めるのはとても難しいので、まずは病院で原因を特定し、医師ともしっかり相談したうえで、適切な処置を行っていきましょう。

 

 

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師

碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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