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エリート銀行員たちの驚きの恋愛事情。「火遊び」のつもりが大火災に!?暴かれた男の「正体」とは (前編)

OTONA SALONE / 2024年1月1日 18時0分

恋は目でなく、心でするもの。
偏差値の高い大学を出て、大企業で働いていても、恋愛を前にしては相手を正しく見抜くことは不可能なのです。

今回ご紹介するメガバンクで働く千尋さんも、そのうちの一人でした。
今回は恋に夢中になるあまり、相手の真の姿に気づけなかったエピソードをご紹介します。

「都内の某店に検査をしに行ったら、そこには……」

都内の某店に検査をしに行ったら、そこには……

メガバンクで総合職として働く千尋さん(仮名・38歳)。
夫と息子の3人暮らし。息子は中学受験も終わり、大学までの一貫校に入学できました。

 

彼女は銀行の支店に「金融庁の監査で指摘を受けそうなもの」が無いか、検査をするチームで働いています。国内の支店を回り、問題があった店にはもう一度行って、問題がなくなるまで点検を重ねるのです。

淡々と仕事をするチームのため、陰では『必殺仕事人』というあだ名も付けられていました。

 

「都内の某店は、特にひどかったんです。前任の課長と支店長がいい加減な人だったから、検査の結果はボロボロでした。あのまま金融庁の監査に入られたら、一発でアウトでしたね」

 

支店で検査周りを取り仕切っているのが法人事務課長、通称ミドル課長です。

その問題が特にあった店のミドル課長は、新任の仁さん(仮名・45歳)でした。

 

「彼は物静かで、真面目な優しい人でした。私たち点検チームのために、昼食にウナギのお弁当を取ってくれたり、出前のお蕎麦を取ってくれたり、気も利く人でした」

仁さんは店の中のリスク管理も任されています。彼と会話をする機会が、Aさんには多くありました。

 

「今の支店長は仁さんを嫌っているみたいでした。店のスケジュールを、あえて彼に伝えないことも頻繁にあったみたいです」

それでも泣き言ひとつ言わない仁さんに、千尋さんはだんだん好意を抱いていきました。

 

「本部に戻ってからも、たまに彼から内線でちょこちょこアドバイスを求める電話をもらうようになりました。彼の声を聞くと安心するんです。とにかく声がいいんですよね」

積極的に千尋さんが助言をしたおかげで、仁さんの店は監査が入った時に「優良」を取ることができました。

 

「そのことを電話でわざわざ報告してくれて『お礼にご飯でもどうですか?』って言ってもらえたんです。検査チームの他のメンバーを誘ったかどうか気になりましたが、聞けませんでした。そんなこと聞けないじゃないですか」

千尋さんは、可能性に賭けてみることにしました。

 

「賭けはあたり。つまり、呼ばれていたのは私だけだったんです」

しかし、明るい飲み会になるかと思いきや、彼に打ち明けられた話は思いもよらないものでした。

 

「過去に彼を襲った悲劇とは?」

過去に彼を襲った悲劇とは?

「飲み会の途中で、彼の息子さんが自ら命を絶っていたとの話を打ち明けられました。生きていたら、大学生だったみたいです。彼が単身赴任をしている最中の出来事で、奥さんはそれ以来ショックで実家に帰ってしまったとのことでした」

 

共感性の高い千尋さんは、つらい話を聞いて胸が痛くなりました。

無意識に「何かできることはない?」と聞いていました。そうしたら彼はこう答えました。

 

「昨日は息子の命日だったんだけど、金融庁の検査が入ったから、お参りに行けなかったんだ。そしたら妻から絶縁されてね。一人で夜をこすのは辛すぎて……。だから今夜だけでいいから、一緒にいてくれないかな?」

千尋さんは断れませんでした。断ったら、自分が悪人のような気がしてしまったのです。

 

「彼が連れて行ってくれたのは、六本木のある場所でした。そこは一見外から見たらワンルームマンションのように見えますが、中に足を踏み入れてみるとラブホテルでした」

 

部屋の中はモダンな和風の作りで、外に露天風呂もあり、普通のラブホテルのようには感じられません。品の良いおばあさんの家のような風情すらありました。

 

「彼にどうしてこんな場所知っていたの?と聞くと、『前にこの近くに住んでたんだ。近所のマンションがそのままラブホになったって、話題になったんだ』と返されました。

その言葉を、彼女は信じていました。

しかし後になって、これは全て布石だったと気づくのです。

 

「ムードは抜群、六本木の夜景をバックに……」

ムードは抜群、六本木の夜景をバックに……

「ベランダに出てみると、露天風呂からは六本木の夜景を見渡せました。こういうキラキラした場所に子供を産んでから遠ざかっていたから、素敵だなと思って眺めてました」

そしたら仁さんが「一緒に入らない?」と言ってきました。

 

「私はそんなに自分の体に自信があるわけじゃないから、断ったんです。そしたらタオルをつけたままでいいよって。そのまま一緒にお風呂に入りました」

冬の空は澄んでいて、六本木のネオンがキラキラと輝いていました。

温かい湯船につかりながら、千尋さんは久しぶりに幸せをかみしめていました。

 

「私の息子は、大学まで行ける一貫校の中学に入ったのに、不登校になったんです。夫は『息子の好きなようにさせてやれ』って言うんだけど、誰が受験のために塾に連れて行って、宿題のフォローをしたと思ってるんだ……って」

 

そのことを仁さんに話すと、彼は「子供なんて生きているだけで充分だよ。大丈夫、大丈夫ってお母さんが思っていれば、その子は絶対に大丈夫になるんだよ」と慰めてくれました。

 

「京都大学を出たエリートの彼の言葉には、説得力がありました」

いつしか会話は熱い抱擁にかわり、二人は口付けを交わしたのだそう。

 

ベッドに移り、行為が始まるまで、これ以上の言葉も時間も要りませんでした。

当時の千尋さんはこの関係を「軽い火遊び」にしか考えていませんでしたが、これは後に大きな炎となって燃え上がり、彼の隠れた一面を暴くことになるのです。

▶後編はこちら「恐ろしい事実……火遊びが大火災に!炎が示した不倫相手の正体とは!?【エリート銀行員たちの不倫事情】後編

 

(文/登彩)

 

≪作家・ライター 登彩さんの他の記事をチェック!≫

 

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