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あまりの出血量に大きな不安と胸騒ぎが。それでも受診に至らなかった理由とは【子宮頸がん日記#6】(後編)

OTONA SALONE / 2024年1月6日 22時31分

40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。

【連載 子宮頸がん日記#6】後編

あまりの出血量にただ事ではないと判断し……

長い間お店を支えてくれたスタッフちゃんたち。(現在バリのお店は閉店しています)

生理2日目、あまりの出血量に“ただ事ではない”と思い、仕事中に急遽帰宅することに。

トイレットペーパーをぐるぐる巻きにしてショーツの上に置き(苦肉の策)、バイクで15分程の自宅まで帰る途中、「これってどうなの?普通なの?出血量多すぎない?なんか病気なのでは……」と不安に駆られます。

 

今まで多い日用のタンポンを使っていて漏れたことなんて一度もありません。

初めての大量出血を経験し、不安で仕方がありませんでしたが、その後はそこまで大量に出血をすることもなく、通常の生理ぐらいの出血量で3、4、5日目を迎えて終了しました。

 

その後もドバドバ出続けるようなら受診しようかとも思ったのですが、そうでもなかったので、「まぁ今回は多かったんだな」程度に受け流してしまったのです。

生理って、普通に考えたら体の内部から大量出血するという、すさまじく痛々しいことなのに、女性ってどんどん慣れてきちゃって、ちょっとやそっとの異変じゃ動じなくなりますよね。

他の体の部位の不調ならもう少し敏感になるだろうに、生理に関しては「体質」で片づけてしまうことが多いような……?(私も含めて)

 

そして、その頃の私はちょうど30代に差し掛かるとき。

あぁこれが老化か。30代の壁が来た。なんて思ったりもして、全てを「老化」で片づけてしまっていたのです。(30歳で老化とか言ってた自分を締め上げたい)

 

大量出血に備えて試行錯誤した私流の方法とは

今となっては経血ショーツや女性の生理を快適にするための最新グッズなども多数販売されていますが、10年前のインドネシアでは、生理用ナプキン一択。(しかも質が悪い)

そして、個人的に肌に貼りつく感触のあるナプキンが本当に苦手なのです。タンポンもバリでは手に入らないので、日本から大量に持ち帰っていました。

 

数に限りがあるタンポン。そこで私が編み出したのが、オリジナル経血ショーツ。

全く同じショーツを2枚用意し、2枚のショーツの足周りに当たる部分を縫い合わせます。その2枚のショーツの間にナプキンを入れるのです。 

この方法であれば、肌に直接ナプキンが当たらないので、肌への不快感が軽減できますが、2枚重ねしているので、蒸れるし、洗濯が手間というデメリットがあります。

 

その他、大量出血対策として私が使っていたのが、経血カップです。

経血カップは、ゴミが出ずに繰り返し使えることから、バリ島でも環境に配慮しているカフェやセレクトショップなどで取り扱いがありました。 

 

妊娠経験の有無や、経血量などで経血カップのサイズが選べます。

きちんとしたポジションに経血カップを収めれば、最長12時間使用可能といわれていますが(種類によります)、一番大きいサイズを購入しても2、3時間であふれ出てしまうことがありました。 

正しい位置にきちんと入れられるようになれば、本当に生理ではないように過ごせるので、かなり楽です。しかし、コツをつかむまでに時間がかかるのと、外出先での交換は大惨事になりがちなので、時と場合に合わせて使うと良いかもしれません。

 

膣を鍛えれば生理グッズは不要!?

私が住んでいるインドネシアの人達は、生理の経血コントロール(生理用品を使わずに排尿と同じように生理の血液を排出すること)ができるらしいという話を聞いたことがあります。

特に、バリ人は、頭の上に重いお供え物を何個も乗せて上手に歩きます。自然と姿勢が良くなるので、骨盤底筋や膣の筋肉が鍛えられ、経血コントロールができるようになるのかもしれません。

 

ちなみに、いわゆる「膣トレ」は英語で「Kegel exercise」と言います。海外では、パートナーとの円満な関係を続けるために、産後に欠かせないエクササイズとも言われており、私も三男出産後は、インナーボール(重りのあるボールを膣に入れて膣から出ないように力を入れて鍛える)を購入して鍛えました。 

いまは産後で生理がまだないので、経血コントロールができるかどうかの調査は出来ませんが、Kegel exerciseの効果か、現夫とは今も仲睦まじく暮らしています(照)

 

子宮頸がんは、自覚症状が出にくいがんだと言われています。

出血量が異常でも、今月はたまたまかも?と思ってしまう人が多く、私のように放置してしまう方も少なくないと思います。

少しでも、あれ?なんか変?と思ったら、まずは受診することをお勧めします。 

次回はついに病院へ。はたして診断結果は……? 

▶▶【つづき】は1月13日(土)22時配信予定です!

<<【連載を最初から読む】「「まさか…私が?」元スタイリストが子宮頸がんになり、子宮全摘&治療した話。」

 

【監修】新見正則医院 院長 新見正則先生

1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。

 

≪執筆者・がんサバイバー・ヨガ指導者 Tomomiさんの他の記事をチェック!≫

 

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