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【NHK大河『光る君へ』#4】円融天皇が詮子にかけた疑惑。権力者の娘でありながらも、不遇に耐える詮子。今後、作中の女たちはどのように自身の道を切り拓いていくのか

OTONA SALONE / 2024年1月28日 21時0分

*TOP画像/道長と話すまひろ 大河ドラマ「光る君へ」4回(1月28日放送)より(C)NHK

 

紫式部を中心に平安の女たち、平安の男たちを描いた、大河ドラマ「光る君へ」の第4話が1月28日に放送されました。

まひろ(吉高由里子)は藤原道長(柄本佑)と散楽でついに再会します。少女時代(第1話)には「私は帝の血を引く姫だから」と三郎(木村皐誠)に身分を偽ったまひろ(落井実結子)ですが、「私は藤原為時の娘。藤原でもずっと格下」と自分の正体をついに明かします。また、道長もまひろに自分自身のことについて話そうとしますが、まひろを迎えに来た藤原宣孝(佐々木 蔵之介)によって封じられます。

 

衝撃の事実がつぎつぎと判明。まさか……母を殺したのはこの人だったのか

悲しみにくれる詮子 大河ドラマ「光る君へ」4回(1月28日放送)より(C)NHK

 

詮子(吉田洋)は円融天皇(坂東巳之助)のもとを挨拶に訪れると、「朕に毒を盛ったのはお前と右大臣のはかりごとか」「何もかもおまえの思うとおりになったな」と問い詰められます。彼女には身に覚えのないことであり困惑するものの、「お前のことは生涯許さぬ」と言われます。そして、「去れ」という言葉とともに扇を投げつけられ、顔に傷を負うことに。円融天皇が傷を負った詮子にかけた言葉は「人のごとく血なぞ流すでない。鬼めが」でした。この後、詮子は父・兼家(段田安則)に真相を尋ねるもののとぼけられるばかりで、真相を聞き出すことはできません。また、父の傍にいた兄弟たちも彼女の見方をすることはありませんでした。

 

まひろは、おなご好きで知られる火山天皇(本郷奏多)の目に留まりたくないという理由から代わりに宴で踊ってほしいと、源倫子(黒木華)に頼まれます。五節の舞の日、天皇、公卿を前にして舞を披露していると、三郎(柄本佑)の姿に気付きます。そして、舞が終わった後、まひろは三郎が藤原家の三男であることを知ります。さらに、母を殺した道兼は道長の兄であるという衝撃の事実も知るのです。

 

夫から「愛」を得られず「悲しみの涙」を流す詮子。自身の境遇にどう立ち向かっていくか

藤原詮子は当時権力を握る藤原兼家の娘で、後に貴族社会の頂点に君臨する道長の姉という立場にあります。父の手によって円融天皇の後宮に入った彼女は天皇の御子・懐仁を授かり、一家の権力拡大に貢献しました。

 

しかし少なくとも、本作における1~4話までの彼女の描かれ方には悲哀を感じます。天皇との間に男子を授かったものの、中宮に選ばれたのは遵子(中村 静香)。兼家の増長を防ぐため、詮子を遠ざける必要があったためです。

 

当時において女の幸せはよい殿方との結婚であると一般的に考えられていました。また、女には男子を生み、一家の権力拡大への寄与が求められていました。最高権力者との間に子を授かった詮子ですが、彼女は夫からの愛情を感じられず、父や三郎以外の兄弟にも心を許せず、幸せを実感できない状況に置かれています。

 

本作の第2話で、詮子は「この世の中に心から幸せな女なんかいるのかしら。みんな男の心に翻弄されて泣いている。でも私は諦めたくないの」と、我が身だけではなく、この世の女たちの人生を嘆いています。 

 

男たちに翻弄され、人生に絶望しているかのように見える詮子。しかし、前述の台詞「でも私は諦めたくないの」に象徴されるように、彼女は自分の考えや揺るぎない信念をもつ強い女性です。

 

つづき>>>【答え合わせ】このお話でのまひろと「史実」はどのくらい乖離してる?今回は意外にも……

 

≪アメリカ文学研究/ライター 西田梨紗さんの他の記事をチェック!≫

 

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