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「おざかた」でも「みざがた」でもありません。「御座形」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

OTONA SALONE / 2024年1月29日 11時30分

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「御座形」です。

「御座形」の読み方は?

表題にもある通り、「御座形」の読み方は「おざかた」ではありません。

「御」と「座」、そして「形」という漢字から、座敷や座席の形態のようにも感じられます。調べてみたところ、辞書の「御座形」の説明に「御座敷の形(なり)」とありました。とはいえ、現代でよく耳にするこの単語は形を表すものというよりは態度や言動を表す言葉としてよく用いられます。先述した「形(なり)」に注目して、態度や言動を表す言葉を想像してみてください。

 

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「おざなり」です。

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【漢字解説】

「御座形」を辞書で引くと、このような説明がされています。

いいかげんに物事をすること。その場のがれで誠意のないさま。御座敷の形(なり)。

出典:精選版 日本国語大辞典

では「等閑」はなんと読む?!

「等閑」を「等」や「閑」の比較的なじみ深い読み方で「とうかん」と読むこともできますが、それよりもっと身近な読み方があります。「おざなり」とごっちゃになりやすいあの言葉です。

正解は……

 

 

「なおざり」です。

「等閑」は以下の意味を表します。

深く心にとめないさま。本気でないさま。いいかげん。通りいっぺん。かりそめ。

出典:精選版 日本国語大辞典

ともにいいかげんな様子を表す言葉ですが、微妙に意味合いが異なります。

「御座形」は「御座敷の形(なり)」を縮めた用語であり、NHK放送文化研究所のウェブサイトによると、「御座形」は御座敷などで表面的に形ばかりを取り繕った言動を指したものと推測されています。

上記は19世紀初めに使われていた言葉ですが、「等閑」の歴史はもっと古く、10世紀には使用例があります。語源には諸説ありますが、そのまま何もせずにいることを表す「なほ(直・猶)」と「遠ざける」という意味がある「さり(去)」が組み合わさったものと考えられています。

 

「おざなり」と「なおざり」の違いを表す例として、「仕事をおざなりにした」のか「仕事をなおざりにした」のかが挙げられます。

上司からしっかりと怒られてしまう可能性が高いのは「おざなり」です。「御座敷の形(なり)」を思い出してみてください。その場しのぎで取り繕ったということになるからです。

もちろん「なおざり」だから怒られない、ということはないと思いますが、忙しさのあまり深く心にとめていなかった、注意していなかった、「なおざり」にしてしまった、という経験はあるのではないでしょうか。

 

参考文献:「おざなり」と「なおざり」。意味の違いは-NHK

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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