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言ったでしょ、不倫はあなたを幸せにしてくれないって。ご主人、気づいてるの?【不倫のその後】

OTONA SALONE / 2024年2月3日 20時46分

いけないことだとわかっていても、既婚者と肉体関係を持てば「不倫」になります。

誰かとのつながりを求める自分をそのときは止められず、身を浸した先に終わりを迎える人も多いもの。

過去に不倫をしていた人は、その後どんな人生を歩んでいるのでしょうか。

相手との関係や自身の生活の変化について、女性たちのリアルをお伝えします。

 

▶前編『なぜあなたは、不倫がやめられないの?「ご新規さん」に別れを告げられた既婚女性が「気づいていないこと」【不倫のその後】

「切られる自分」を知らないまま

「私と会う時間を作るのが大変だったみたい」」という夏菜の言葉に、「前は、その人が自営業だから会いやすいって言ってたのに」と一応返してみたが、「取引先とのお付き合いとかが多くて、自営業だと会社員と違って不規則な生活になるんだって。まあわかるよね、営業しないといけないし」と、夏菜はカフェオレのカップに指を伸ばして言った。

 

「……」

「ま、無理はできないよね、不倫だし」

半笑いでそう言いながら、一口飲んだカップをテーブルに戻して

「やっぱり難しいのね、不倫って」

と、ため息をつく。

「夏菜は無理をしていなかったの?」

そう尋ねると、「私は、うん、何とかなってたね」とすぐにうなずいた。

「……」

夏菜は気づいていない。

 

「会う時間を作るのが大変」は不倫相手を切りたいときに使う既婚者の常套句だが、相手との関係に本当に価値を感じているのなら、その「無理」をしてでも機会を作るのだ。

 

自分が不要になったから終わりを選ばれた可能性を、夏菜は考えていなかった。

 

今度の不倫相手は、「5名ほどの社員を抱える設備工事の会社を経営している」と夏菜に伝えていて、その真偽を確かめるすべもないが、始めの頃は男性のほうが積極的に夏菜をホテルに誘っていた。40代だがスタイルの崩れもなく、営業職で会話も楽しませてくれる夏菜の「価値」は、最初こそ高かっただろう。

 

向こうから誘われるので夏菜もテンションを維持することができて、「少しでいいから」とクルマのなかでの性急なスキンシップを求められたときも応えていた。そんな刺激がいつから減っていったか、夏菜が家庭を優先して男性の誘いを断ることが増えてから、連絡は少しずつ遠のいていた。

軽い「関係」だからこそ

夏菜が簡単に「私は無理はしていなかった」と言えるのは、相手との関係をコントロールできると思いこんでいたからだ。「求められる自分」を見続ければ、多少のことではこの人は離れていかないという間違った自信が生まれる。だから男性から誘われても家族との時間を優先する自分を伝えられるし、「次」の確信も消えない。

 

だが、いくら夏菜に魅力があるとはいえ、自分とのつながりをないがしろにする様子を見れば、男性の気持ちが冷めていくのは当然なのだ。

 

「楽しかったんだけどね、私は。残念」

 

落としたトーンでそうつぶやく目の前の夏菜は、以前「この間も今からどうってLINEが来たんだけど、3日前に会ったばかりでちょっと早すぎるっていうか、あまり会いすぎても、ねえ」と家族で買い物に行くから無理と断った自分について、疑問を持っていなかった。そんな姿を見ながら、男性側に溜まっていくであろう不満と寂しさを想像すると、いずれ向こうから切られるだろうことは想像がついた。

 

「あまり軽んじないほうがいい」、一度も夏菜に伝えることはなかったが、不倫は「軽い」関係で、もともとあってはならないつながりだからこそ切りたくなれば簡単にできる。

 

特に喧嘩など衝突がないなら、「会う時間を作るのが大変」と不倫特有の理由を持ち出せば相手は納得せざるを得ないわけで、その裏にある相手の本音などは、知りようがない。うまくいっていると思っていたのは夏菜のほうだけで、実際は関係をコントロールされる側だと思い知った男性が何を考えていたか、この先もずっと夏菜はわからないままだ。

大事にしない関係に先はない

「ま、もうやめたら、不倫なんて」

 

男性との時間を振り返って未練を吐き出す夏菜を見ながら、軽い感じで聞こえるように言った。落ち込んだ表情のままこちらを見た夏菜は、「そうね、結局は先がないものね、お互いに家庭があれば。時間を作るのも本当に大変だし、何よりバレたら怖いしね」と、素直にうなずいた。

 

そうではないのだ。

 

「何よりもバレたら怖い」は確かにそうだが、会う時間を作る大変さを了解したうえで始めるのがこの不毛な関係であって、「先がない」のはつながりを大事にする意思がないからなのだ。

 

不倫でなくても、相手からの関わりに甘えて自分の都合を優先していれば、ある日突然切られるのはよくあることだ。独身者同士の交際よりもっと「破滅のリスク」が高い不倫は、そもそも選ばないのが本来は正解で、それでも不倫する言い訳に配偶者とのセックスレスや自分の魅力の確認を求める気持ちはわかる。

 

だが、それで不倫相手とのつながりを大切にできないのであれば、リスクばかりが大きくなりいずれ想像もしないトラブルを引き起こすこともあるのだ。

 

夏菜が不倫に足を踏み入れた本当の理由やきっかけは聞いていないが、「自分の可能性を諦めたくない」がもし本音にあるのならば、それを不倫で叶えるのではなくて、健全な方向で目指すのが自分のためだ。

 

セックスレスに悩むのならその解決を夫と話し合うのが先で、不毛な関係を繰り返せばいずれその「自分の可能性」を潰してしまうことを、夏菜は考える必要があった。

 

▶前編『なぜあなたは、不倫がやめられないの?「ご新規さん」に別れを告げられた既婚女性が「気づいていないこと」【不倫のその後】

 

 

 

≪恋愛相談家 ひろたかおりさんの他の記事をチェック!≫

 

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