「モテるのに長続きしない」営業職の38歳女性。手放すべきは【私には価値がない】という呪縛
OTONA SALONE / 2024年2月18日 21時0分
25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。
今回は、「モテるけれど、恋愛が長続きしない」女性の「婚活ストーリー」を紹介してもらいます。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。
働く女性の婚活百景 ♯8
出会いには困らないバツイチ女性の悩みとは
N子さんは、イベント会社で企画や営業を担当する38歳。華やかでスタイルがよく、話していて楽しいN子さんは、男性からも女性からも人気があります。
当然、モテる女性ではあるのですが、意外なことに「恋愛が長続きしないんです」と悩んでいます。
N子さんには、苦い失恋の経験が二度あります。
一度目は、20代の頃につきあっていた恋人にふられてしまったこと。N子さんとつきあっているときは「今は誰とも結婚する気はない」と断言していたのに、別れてすぐに、彼はほかの女性と結婚。そのことを知ったときのショックを、N子さんは今も忘れられないそうです。気持ちはわかりますが、これはよくある話。彼は結婚したくなかったわけではなくて、N子さんとは結婚したい気持ちにならなかったのですよね。
二度目は、離婚の経験です。N子さんは、32歳のときに仕事で出会った同い年の男性と結婚しました。ところが、2年後に離婚。原因は、元夫の不倫でした。「つきあっている頃も、彼が私に黙ってほかの女の人と会っていたことがわかって、けんかになったことはありました。結婚すれば変わってくれるかなと期待していたんですけど、変わりませんでしたね」とN子さんは話します。ちなみに、これもよくある話です。結婚したからといって、その人の人間性は変わりません。
友人にすすめられて婚活アプリに登録
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離婚後も、出会いには困らなかったN子さん。職場の同僚や食事会で出会った相手など、何人かと食事に行ったりデートをしたりしましたが、どの人とも長続きしません。35歳を過ぎた頃からは、男性に声をかけられることが急に少なくなりました。
そんなとき、学生時代からの友人から、「婚活アプリで出会った人と結婚することになった」と報告がありました。リアルな現場で出会いに困っていなかったN子さんは、これまでマッチングアプリを利用したことはありませんでしたが、友人に勧められたこともあって、初めて登録してみることにしました。
婚活アプリで出会った公務員と一夜をともにしたものの…
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婚活アプリに登録し、何人かとメッセージのやりとりを経て、N子さんが会うことにしたのは同い年の公務員の男性。プロフィル写真を気に入ったことが決め手だったそうです。
初対面の印象は、「お互いに悪くなかったと思います」とN子さん。ところが、時間がたつにつれて彼がだんだん浮かない表情に…。
なんとか笑顔になってもらおうと、できるだけ明るく振る舞っていたN子さん。お酒が入っていたこともあり、そのままN子さんの部屋で一夜をともに過ごす流れになったそうです。
ところが、彼は事が終わると、N子さんが引き留めるのも聞かずに、さっさと帰って行ってしまいました。その後、何度も連絡をしましたが返信はなく、ついにはLINEをブロックされてしまいました。
「私の何がいけなかったんでしょうか」と相談に来てくれたN子さんは、ずいぶん落ち込んでいました。ちなみに、初対面の相手をその日のうちに家に招くのは、N子さんにとっては「よくあること」。話を聞いてみると、N子さんは「性的な魅力で男性を落とす」タイプで、これまでの交際も、体の関係から始まることがほとんどだったそうです。
「だけど、結局は長続きしないんですよね」と肩を落とすN子さんに、私はある質問を投げかけました。
自分へのダメ出しを今すぐやめて、「愛の言葉」を
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「N子さんは、自分へのごほうびにどんなものをあげていますか」
N子さんの答えは、「奮発して憧れのバッグを買ったり、ちょっとぜいたくなレストランを予約したりします」というもの。
もちろん、そういうごほうびもいいのですが、それ以上に自分に贈ってあげてほしいものがあります。それは、「自分への愛の言葉」です。
N子さんは、一見、自分に自信がないタイプには見えません。仕事でもそれなりに評価されていますし、家族との関係も良好です。
ですが、これまで恋愛や結婚が長続きしなかったり、相手に裏切られてしまったりしたことで、自信を失っていました。
自信を失い、自分を見下してしまっている人は、自分以外の人のことも同じように扱ってしまいがちです。
N子さんの言葉からは、無自覚に男性を見下していることが伝わってきました。「自分の性的な魅力で相手を落とせる」というのもそのひとつです。これは、たとえばお金を持っている男性が「お金さえあれば、女は落とせる」というのと同じことです。
そんなN子さんに、「男性とのおつきあいが長続きしないのは自分のせいだと、ダメ出しをしていませんか」と問うと、迷わずうなずきました。
「普段はそんなことないんですけど、同世代の芸能人の結婚のニュースを目にしたり、友達に彼氏ができたりすると、落ち込んでしまいます。私は、誰からも大事にされない。そんな価値がないんだって」と、うつむくN子さん。
つづき▶【後編】▶恋愛が長続きしない理由は、N子さんの自分へ投げかえる言葉にある、伊藤友美さんはおっしゃいます。では、どうすれば自分が本当に望んでいる通りに仕事もプライベートも充実させることができるのでしょうか?__▶ ▶ ▶ ▶ ▶
『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
≪アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤友美さんの他の記事をチェック!≫
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