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肌が老けやすいのは、寒暖差がある今⁉ 5つの「間違ったケア」が、肌老化をさらに加速させるってホント?【専門医に聞きました】

OTONA SALONE / 2024年2月16日 18時0分

今年は暖かい冬だな、と思っていたら、大雪のエリアもありましたね。例年に比べればましですが、やはり気温も湿度も低い日が多く、寒暖差も多い毎日はカラダもつらいですが肌にも堪えます。

ただでさえ更年期世代になると女性ホルモンの影響もあって肌の乾燥がハンパないのに、冬から春へのゆらぎの季節はなおのこと! さらに肌のカサつきがひどくなり、ゴワゴワ感やくすみ、シワが加速する気がします。

それって気のせいかもと思っていましたが、今野みどり医師(石井クリニック 院長/M&M スキンケアクリニック 副院長)によると、間違ったスキンケアをしていると肌老化が進むリスクが高まるそう! どういうことなのか、お話を伺いました。

 

この時期の肌は誰でもダメージを受けやすい!

寒い冬から春にかけての肌状態はどう変わるのでしょうか?

「空気の乾燥と冷気・寒暖差などで肌はダメージを受けます。肌が寒さを感知すると皮膚の表層で炎症が引き起こされたり、角質細胞間の接着がゆるんで、外部刺激から肌を守るバリア機能が低下することがわかっています。外気の湿度が低いというだけではなく、お部屋のエアコンのせいで乾燥することもありますね。バリア機能が低下し、肌代謝が乱れ、さまざまな肌トラブルの原因になります」(今野先生)

 

では、いつもよりも「保湿」が重要になるということですね。しっかり油分を補給しなくちゃ!

「そう思いがちですが、実はこの時期、油分ではなく、水分補給が一番大切なケアなんです!」と先生から“待った”がかかりました。

 

 

油分より、まず水分をたっぷり与えることが肌老化を阻止

オイルやクリームでしっかり保湿、と思っていましたが、加齢や乾燥、寒冷刺激などの影響でバリア機能が低下しているということは、水分がどんどん蒸発してしまっている状態。水分を補給しておかないと、いくら油分でフタをしてもムダだそう。

(クリックして拡大)健康な肌は、角層の細胞間にある細胞間脂質によってバリア機能が保たれ、皮脂膜と共に水分の蒸発を防いで いる。逆に、加齢・乾燥・寒冷などでバリア機能が低下すると、肌は水分を保てなくなってしまう。

 

 

冬から春へ、どんな化粧水を使えばいい?

「保湿成分が配合された化粧水を使うといいですね。例えば、角層の細胞間に水分をとどめキメを整えてくれるセラミド配合はおすすめのひとつ。また、保湿効果が高いヒアルロン酸や、抗炎症効果が期待できるトラネキサム酸配合も。選ぶ時の目安にしてみてください」(今野先生)

 

 

編集部オススメ3選

エトヴォス
モイスチャライジングローション

肌にあるセラミドをサポートする植物由来の保湿成分「グルコシルセラミド」を配合。角層のすみずみまでゆき渡り、乾燥トラブルを抑えて保湿力の高い肌に整えます。

 

 

 

SHISEIDO
オイデルミン
エッセンスローション

1897年に初めて発売された「オイデルミン」が、革新的技術を搭載して再登場。資生堂の30年以上のヒアルロン酸研究の成果が活かされた、美容液のような濃厚なテクスチャー。

 

 

持田ヘルスケア
コラージュ
リペアローションR【医薬部外品】

肌荒れ防止成分としてトラネキサム酸(有効成分)を配合。加えて、浸透型セラミドやヒアルロン酸なども組み合わせ、カサつきがちな肌をみずみずしく潤します。

 

 

効果的な化粧水のつけ方は?

「適量を出して手で温めてから、顔全体にやさしくなじませるように塗布しましょう。決してこすったり、叩き込んだりしないこと。手のひら全体で優しく押し込むようにします。目のまわりや頬のあたりなどまだ乾きを感じるようなら、再度適量を取って重ね塗りを」(今野先生)

 

 

トラブルが多い目元、ケア方法に注意!

目元は皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、メイクもするのでトラブル多発ゾーン。炎症や色素沈着を避けるためにも意識して保湿ケアしたいものです。また、両サイドのこめかみ周辺と眉間から鼻、ほうれい線、あごにかけての「ハムゾーン」は、カサついていても、いきなりオイルやクリームといった油分アイテムを塗布することはNG。なぜでしょう?

「カサツキの原因が、皮脂による湿疹によるものかもしれないからです。乾燥しているからといってすぐ油分と思わず、まずは水分をしっかり与えましょう。ただ、化粧水をつけてしみる場合は炎症が起きているのでクリニックへ。かゆみ・赤みがある場合は、ワセリンなど刺激のないものを使って3、4日様子を見てください。それでも治らないなら、クリニック・皮膚科へ行きましょう」(今野先生)

 

>>> この季節にやりがちな、肌老化が加速する5つのNGケアって?

この季節にやりがちな、間違ったスキンケア5つ

乾燥しているからと、とにかく油分補給する等、そんな間違ったケアがほかにもあるそうです。今野先生に5つのやりがちNGケアを教えていただきました。

 

1.浴室でメイク落としはNG!

「クレンジングをお風呂でしている方、身体を洗う水温のシャワーで顔を洗うのは、皮脂を落としすぎて乾燥の原因になるのでNGです。 “ぬるま湯”で洗い流してくださいね」とのこと。洗顔には顔の表面温度に近い32~34℃くらいの、顔につけるとちょっとひんやりするくらいの水温が良いそう。皮脂は30℃くらいから流れだすため、逆に冷たすぎても汚れがきちんと落ちません。

 

2.頻度高めのピーリングはNG!

「乾燥してゴワつきが気になるからといって、ピーリングやスクラブを毎日やるのはNG。また必要以上にこすることもお肌によくありません」

 

3.化粧水前のオイルはNG!

「オイルが好きな人が多いようですが、洗顔後にいきなりオイルを使って角層内には届きません。まずは化粧水で潤いを入れて、肌土台を整えるのが先。化粧水は足りていない場合が多いので、とにかくたっぷり使いましょう」

 

4.乾燥ムケした皮をはがすのはNG!

「皮がちょっとムケたところをピンセットなどでピッとはがしてはダメ、無理に取らないこと。どうしても気になったら、めくれている部分をハサミでカット。傷になっていたら、ワセリンなどで保護しましょう」

 

5.曇りや雨の日、UV剤を塗らないのはNG!

「曇りや雨だからとUVケアをしないのは間違い。紫外線は肌を乾燥させ、肌の老化を加速させます。寒い季節も365日、必ずつけましょう。家にいても、です」とのこと。肌老化の8割は紫外線が原因だと言われていますが、快晴の日の紫外線を100%とした場合、曇りで約50~60%、雨の日でも約30%あるそう。紫外線が弱い日には、SPF、PAを弱めのものにして肌の負担を減らしつつ、きちんとUVケアをしていきたいですね。

 

 

セルフケアで肌の調子が良くならないなら、クリニックで抗乾燥&抗炎症ケアを

たっぷりの水分補給をしてみても、なかなか肌の炎症が改善されない、どうにも乾燥が止まらないとなったら、クリニックで相談してみるのも美肌への近道です。

「炎症や赤みのある肌あれがあったり、アトピー性皮膚炎や超乾燥肌の人には “ウィンセル導入”という施術がおすすめ。約1.4ナノメートルの超微細な水粒子を使用して、肌を土台から整える最新美容機器。肌に機器が触れることなく、美容成分の導入と保湿を同時にできるのが特徴で、肌悩みに合った美容成分を組み合わせたカクテル処方でパーソナルなケアが可能です。例えば、セラミド+トラネキサム酸といった美容成分を塗布すれば抗乾燥&抗炎症ケアに、エイジングが気になるならグロスファクターが豊富な幹細胞培養上清液も有効。シミ(老人性色素斑)と肝斑が混在する複合型のシミ治療にも活躍します」

 

「また“ウィンセル”と同時にできるメニューとしておすすめなのは、ビタミン類カクテルの点滴を行うと外からと内面から乾燥やかゆみにアプローチできますし、プラセンタ注射なら抗炎症効果やエイジングケア効果も狙うことができますよ」

M&Mスキンケアクリニック/東京神保町 https://skincare-clinic.jp/price/

  • ウィンセル導入:導入剤を塗布して美容機器の前に20分間座るだけ。1回11,000~22,000円。溶剤により異なります。
  • ビタミン点滴:6,600円
  • プラセンタ注射:2,200円(2アンプル)

 

とにかく油分は間違い。乾燥を感じたら、まず保湿成分入りの化粧水で水分をたっぷり補給してから、油分でフタをしましょう。セルフケアで炎症や乾燥の改善がみられない場合にはクリニックへ。小さな炎症でもそのままにせず、正しいケアをしていれば、加速する肌老化を防ぐことができます!

 

 

【お話】
今野みどり先生

今野みどり先生

 

取材・文:中尾慧里 撮影:岡本卓大 ヘアメイク:NANA

スタイリスト:田中ゆかり モデル:秦麻里子

 

≪ビューティライター 中尾慧里さんの他の記事をチェック!≫

 

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