37歳女性、初めての婚活。回転寿司みたいに男性が回る「異様なパーティー」にたじろぎつつ、結婚にむけて漂流を続けると…
OTONA SALONE / 2024年2月15日 20時0分
ここ数日、婚活アドバイザーとして活躍されている植草美幸さんの元を訪れる男女の婚活模様を描く「ザ・ノンフィクション(※フジテレビ系にて、2月4日・11日放送)」が話題です。同番組では、東京の結婚相談所「マリーミー」に訪れた男女の婚活模様が放送され、SNSなどを通じて大きな話題となりました。
婚活には、結婚相談所の他にも婚活パーティー、マッチングアプリなどの方法があります。婚活パーティーといえども、結婚相談所が主催しているイベントの場合、相談所の会員がお得に参加できるケースもあるようです。
今回の記事では、結婚相談所主催に婚活パーティーに参加したものの、異様な空気に圧倒されてしまった女性の赤裸々体験談を紹介します。
同窓会の参加をきっかけに、婚活を決意
三重県在住の沙由美さん(37歳/保育士)は、父親(69歳)、母親(70歳)の三人暮らし。2才下に妹がいますが、10年前に結婚して現在は2児の母とのことでした。
沙由美さんは以前より母親から「お見合いをしたら?」と言われてきましたが、あまりにしつこかったことから結婚する気にはなれませんでした。沙由美さんの職場は保育園なので、職員は女性ばかり。男性との出会いは、ほぼありません。職場の女性も結婚していない人が多かったことから、あまり結婚願望はなかったようです。
沙由美さんの気持ちが変わったのは、高校時代の同級生たちと半年前に再会したことがきっかけでした。再会するきっかけになったのは、唯一長く続いていた友人である成美さんから「今度、高校の同級生と久しぶりに会うことになったんだけど、沙由美も一緒に来ない?」と誘われたからです。
成美は3歳になる長女、1歳の長男をもつ、2児の母だったこともあり、数年前から沙由美さんに「誰かいい人いないの?」と、結婚を促してきたそうです。その都度、沙由美さんは適当に「今はいいかな」と返していたのだとか。
沙由美さんはとても人見知りな性格で、長く続いていた友人は成美さんくらいしかいなかったようです。今までであれば、沙由美さんは「あまり親しくない人と会っても仕方ないから、行くのやめておくね」と、このような誘いは断っていたようです。
しかし、この時ばかりは成美さんが「せっかくの機会だから、行こうよ!」としつこく誘ってきたので、しぶしぶ行くことに……。
高校時代の同級生が集まった「女性だけの同窓会」では、子連れの女性もちらほら。参加者のなかにいた未婚の女性さえ「今度、結婚することになった」と報告する人がいたようです。
独身なうえに、彼氏もいない沙由美さんは、肩身の狭い気持ちだったとか。もしかしたら、「幸せになる女性達をみて、結婚を焦って欲しい」という狙いがあって、面倒見の良い成美はあえてこの会に誘ったのではないかと、沙由美さんは感じたそうです。
この出来事をきっかけに、沙由美さんは重い腰をあげて「婚活」に一歩踏み出すこととなったのです。
結婚への焦り、婚活パーティーに参加することに
沙由美さんは同窓会から数日後に、ネットで婚活パーティーを調べて参加することに。
婚活パーティーに参加すると、大人しそうな男性達が座っている姿を会場で目にしたそうです。男性はキョロキョロと落ち着かない人もいれば、まるでお葬式のように暗い顔をしている人も……。いずれにしても、落ち着いていて穏やかなそうで、話してみたくなるようなタイプの男性は見受けられなかったようです。
参加している女性達は、みんな小奇麗な恰好をしていました。大人しそうな女性もいれば、どこかツンツンとしたキャリアウーマン風の女性から、雑誌「25ane」に出てくるような、由緒ある家柄のお嬢様のような雰囲気の方もいたようです。
婚活が始まる前は、ピリピリとした異様な空気があり、その空気に沙由美さんはかなり圧倒されて、思わずお腹が痛くなったそうです。
回転寿司のように、男性が席を移動
沙由美さんが参加した「婚活パーティー」は女性は着席したまま、男性のみが1人ずつ交代で席を移動するというスタイルでした。一人あたりに話せる時間は、おおよそ5分ほど。
まるで回転寿司のように、目の前の男性がコロコロと変わり、おまけに数分の間に自分をアピールする、または男性の話を聞かなければならず、沙由美さんはぐったりと疲れたそうです。
参加していた男性は、自分から話をするのが苦手そうな人も多く、沙由美さんは人見知りな性格ではあるものの「休みの日は何をしていますか?」など、一生懸命質問を振ったとのこと。
しかし、いざ質問をしても答え方に詰まってしまう人や、「うーん、休みの日ですか……。その日によって違うんですけど、何をしているか振り返ってみますね」、「仕事で疲れているので、何もしていないですね」など、どう返していいのか返答に困るような「回答」をもらうことも。
おそらく、参加していた男性は、女性にあまり慣れていないのかもしれません。
慣れない婚活パーティーへの参加に、終始ぐったり
ひととおり婚活パーティーの流れが終わると、スタッフの人から「気になる人を、第三希望まで紙に書いてください」という指示がありました。
しかし、沙由美さんはそのパーティーでいいなと思う人は一人もいなかったので、白紙でカードを提出。もちろん、誰ともカップルになることはありませんでした。むしろ、イベントが終わった瞬間に「やっと終わった。これで、家に帰れる!」と、ホッとしたそうです。
その後、イベントが終わるとスタッフから「これで、婚活イベントは終了です。女性だけ、その場に残ってください。大切なお話があります」という指示がありました。
男性達が全員会場から席を立った後、体にぴったりとフィットしたワンピース姿、巻き髪の女性が会場へ入ってきたそうです。女性はやや厚化粧で、どこか高圧的な雰囲気だったと、沙由美さんは語ります。
巻き髪の女性は、パーティーに参加していた一人の女性の隣に座って、突然話を始めたそうです。
「みなさん、婚活は時間が勝負ですから。効率よく活動するには、婚活パーティーよりも結婚相談所がおすすめです」
女性はなんと、突然結婚相談所の説明を始めたそうです。女性の話によると、隣の席に座っているもう一人の女性はその日開催された「婚活パーティー」を運営をしている結婚相談所の会員なのだとか。
その女性は、目鼻立ちがはっきりしていて、とても美しい女性だったそうです。表情にも余裕があり、自信満々に見えたことから、沙由美さんは「彼女、本当はパートナーがいる人で、サクラなのでは……」と思ったそうです。
なんでも、その結婚相談所に入会すると、その会社が運営している婚活パーティーにすべて無料で参加できるそうです。また、その日参加していた「婚活パーティー」にいた男性の3/4は、なんとその相談所の会員とのこと……。
おそらく、その日開催された「婚活パーティー」は、運営側からすればパーティー中にカップル成立を目指すものではなく、あくまで「結婚相談所に入会させるための「釣りイベント」だったたようです。
つづき▶【後編】では、あとから会場に入ってきた女性が発した言葉に唖然……。婚活って、結婚したい人を応援するためのものじゃないの? 困惑しながらも沙由美さんの婚活はまだまだ続きます。__▶ ▶ ▶ ▶ ▶
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