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29歳夫、レス3年。14歳のときから一途に大好きな妻に「断られる」やるせなさの背景とは【無子社会を考える】

OTONA SALONE / 2024年2月25日 21時0分

昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。

つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。

これらの社会課題を男性側の視点で捉え、執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。

今回は過去2回と違い、まだ「完全なるレス」には突入していない男性のお話です。でも、まだ弱冠29歳なのです。

【無子社会を考える#3】前編

妻は中学校の同級生。ひと目ぼれした14歳の瞬間から今日この日まで、一途にずっと好き

「妻は中学校の同級生です。中2のときかな、たまたま隣の席になってすぐに好きになっちゃって。いわゆるひと目ぼれってヤツですね、初めて運命の出会いかもって確信したのかな。今思えば若いときの勢いっすね」

 

こう語るのは東京都墨田区に住むケンジさん(29歳/電気工事士)です。家庭はパート勤務の妻(29歳)、長女(10歳)、次女(8歳)、三女(3歳)の3姉妹の5人家族。

 

ケンジさんは高校卒業後、すぐに就職・結婚したこともあり、早く子どもが欲しかったといいます。

 

「フラれても諦めきれなくて、何とか彼女に振り向いてもらおうと色々やりましたね、それこそギターを練習するとか運動会を頑張るとか、本当にベタなんですけど行動力だけはあるんですよ、思い出すと恥ずかしいですわ(笑)」

 

この女性しかいない、そう確信していたというケンジさんは中学時代に何度も奥さんに告白したそうですが、ことごとくフラれ続けたといいます。

 

「他の男に取られたくない、とにかく好きという気持ちをストレートに伝え続けていました。でも中学時代に付き合うことは出来なくて、お互い別の高校に入ってからですね、ようやく付き合ってもらえたときは嬉しかったなぁ」

 

嬉しそうな表情を浮かべるケンジさん、ではどんな悩みがあるのかを聞いてみると意外な答えが返ってきました。

 

「もしかしたら僕は性依存なのかもしれないっすね、どうしても妻を求める自分がいるんすよ。今は断られてしまって、結果的にレスが続いてるんですけどね」

 

話を聞いてみると、ケンジさんの妻は付き合った当初から性に関しては積極的な方ではなく、夫婦の営みも子どもが目的であったことが大きいそう。一方のケンジさん、客観的に性欲は強い方だと感じているようで、まだまだ妻を抱きたい願望があるようです。

 

「ちょっと計算外だったのが、実は3人目の子どもができたことなんですよ。もちろん可愛いし大切なんですが、しっかり避妊もしていたので、妊娠したのを知ったときは想定外でマジで驚いちゃいました!」

 

予定外の3人目ではあったものの、ケンジさんと奥様は夫婦共に子煩悩であり、全く後悔はなかったといいます。

 

「ただね、避妊していたのに妊娠したことで、3人目を出産してから妻を求めても断られるようになったんです。3歳ですから、もう3年以上ですね。確かに4人目となると、親のサポートがあったとしても今の年収では厳しいのはあるんですけど」

 

実はケンジさん家族の家から徒歩圏の場所に夫妻の実家があるようで、何かあれば惜しみなくサポートしてもらえる体制があるようです。しかし、ケンジさんの次のひとことはとても珍しいケースであり、考えさせられるものでした。前編ではケンジさんのこれまでのエピソードをご紹介しました。後編では妻との実際のやりとりの内容をお話いただきます。

 

つづき>>>これ以上子どもを作りたくない妻が告げた「衝撃のひとこと」とは

 

≪家庭関係研究所 山下あつおみさんの他の記事をチェック!≫

 

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