昔から細かった私が「メタボ」? 更年期に急激に増える【内臓脂肪】の怖さ
OTONA SALONE / 2024年3月29日 21時1分
「最近、おなかがぽっこり出てきた」などの悩みはありませんか?
日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では平均値は52歳であるとされ、閉経前後の5年間が更年期と定義されています。
更年期にはからだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「内臓脂肪の増加」があります。
今回は、更年期に増えやすい内臓脂肪への対策法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらう【後編】です。
▶この記事の【前編】を読む▶若いときにスリムな人も年齢を重ねるとなりやすい「りんご型体形」の正体とは?
更年期と内臓脂肪、注意してほしい2つのこと
1.更年期になると内臓脂肪が蓄積しやすい
女性ホルモンには、からだの脂肪を太ももや腹部の皮下に蓄えるはたらきがあります。そのため、若い女性は一般的に皮下脂肪型であり、脂肪は内臓よりも皮膚の下に蓄積されます。
しかし、更年期に入ると女性ホルモンの減少により、皮下脂肪の蓄積が抑制され、かわりに内臓脂肪が蓄積しやすくなるのです。
また、女性ホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンの比率が高くなります。男性ホルモンは内臓脂肪の蓄積を促進するはたらきがあるため、更年期女性の体形は内臓脂肪型になりやすくなる傾向にあります。
2.若いときに痩せ型の人は内臓脂肪に要注意
国立長寿医療研究センターによる研究報告において、18歳のときに痩せ型だった人は、年をとるにつれて内臓脂肪がつきやすくなる傾向にあることが明らかとなりました。
若いときに痩せていると、脂肪細胞の数が少なく、皮下脂肪として脂肪を蓄える能力が低い状態にあります。
そのため、年齢とともに生活習慣の変化や代謝の低下などで体重が増加すると、新たに蓄える脂肪の場所として内臓周りが選ばれ、内臓脂肪がつきやすくなると考えられています。
内臓脂肪が気になり始めたら漢方薬がおすすめ
内臓脂肪の対策には、食事や運動などの生活習慣の見直しが大切です。
ですが、「忙しくて続けることが難しい」「努力しても結果が出にくい」と感じる人も多いでしょう。
医薬品として効果が認められている漢方薬なら、毎日のむだけで健康的なダイエットの実現を目指すことができます。
漢方薬は、「脂質代謝を改善する」「余分な脂肪の吸収を抑える」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」などのアプローチで、内臓脂肪の悩みを解消して太りにくく痩せやすい体質へと導いてくれます。
内臓脂肪でお悩みの人におすすめの漢方薬は以下のとおりです。
<内臓脂肪でお悩みの人におすすめの漢方薬>
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):体内にたまった不要物を外へ排出し、脂肪代謝を改善する漢方薬です。
・大柴胡湯(だいさいことう):ストレスや食欲を落ち着かせ、脂質代謝を改善する漢方薬です。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家の力を借りるのがおすすめです。
最近では、漢方専門の薬剤師に提案・アドバイス・サポートしてもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」などのオンラインサービスもでてきています。
更年期の内臓脂肪の悩みを解消しよう
ぽっこりおなかの原因は、更年期の女性ホルモンの減少かもしれません。
ダイエットに励む前に専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、毎日を笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
≪あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆきさんの他の記事をチェック!≫
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