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更年期からあと、女性は「動脈硬化」のリスクがハネ上がる…腸内環境を何とかしておいたほうがいいこれだけの理由

OTONA SALONE / 2024年4月4日 21時0分

年齢を重ねるとともにリスクが上がる「動脈硬化」。実は、更年期とも深い関係があります。そして、腸内環境と動脈硬化の関係も更年期を迎える女性は見逃せません。この記事では、更年期における動脈硬化のリスクと、その背後にある腸内環境の役割について、腸活プロデューサーの長瀬みなみがわかりやすく解説します。

 

意外と知らない…「動脈硬化」はどんな病気?

動脈硬化とは、動脈の壁が硬くなってしまう疾患です。動脈の内側にコレステロールがたまると、血管が硬くなると言われています。さらに、年齢にともなって血管は硬くなります。年齢と動脈硬化のリスクは比例して上昇するのです。

 

初期症状が現れにくいのが特徴で、最初はあまり自覚がないことが多いです。進行すると胸の痛み、動悸・息切れ、しびれ、めまいなどが現れます。症状が進行すると、心臓病や脳卒中といった大きなリスクにつながることもあります。

 

更年期以降の女性は動脈硬化リスクがどんどん上がってしまう

更年期を迎える50〜60代の女性は、40代までに比べると動脈硬化のリスクが上昇することがわかっています。理由は、更年期によるホルモンバランスの乱れです。女性ホルモン・エストロゲンの分泌が減少すると、血管にも影響があります。

エストロゲンには、血管を柔らかく保ち血液の流れをスムーズにする働きがあります。しかし、エストロゲンが充分に分泌されなくなると、血管の内側にコレステロールなどがたまることを促し、動脈硬化の原因になってしまうのです。

さらに、更年期は体重増加や代謝の低下も起こりやすいタイミング。これらも動脈硬化のリスクを高める要因です。更年期を迎える女性は、自分の変化に注意して、今まで以上に適切な生活習慣を心がけることが重要なのです。

 

更年期以降の腸内環境の悪化が動脈硬化の引き金になる

更年期のホルモンバランスの乱れによって、腸内環境にも変化が起こります。実は、動脈硬化をはじめ全身の血管の健康にも、腸内環境や腸内細菌は関係しています。最近では、腸内環境と動脈硬化の関係に関する研究も積極的に行われているのです。

腸内細菌は、腸内であらゆる物質を作り出します。良好な腸内環境では、腸内細菌が酢酸、酪酸、プロピオン酸などの「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質を作り出し、全身にさまざまな影響を与えます。短鎖脂肪酸にはさまざまな健康効果が期待できますが、血管の柔軟性を高める効果も期待できると考えられています。

逆に、悪化した腸内環境で腸内細菌が作り出す物質は、健康に有害な効果をもたらすことがあります。2011年に学術誌「Nature Medicine」に発表された論文では、腸内細菌が作り出す「トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)」が、動脈硬化のリスクを高める可能性があることが発表されています。

更年期は腸内細菌のバランスが崩れやすく、腸内環境が悪化しやすくなります。腸内環境を整える生活を送ることが、血管の健康からも大切です。

 

腸内環境を整えるためのポイントとは?

腸内環境を整えて短鎖脂肪酸を増やすためには、日頃の食事で短鎖脂肪酸を作るために必要な栄養素を積極的に食べることが必要です。短鎖脂肪酸を作り出す腸内細菌のエサは、水溶性食物繊維やオリゴ糖が代表的。これらを日々の食事で意識的に取り入れるようにしてください。

具体的には、水溶性食物繊維なら果物、海藻類、キノコ類、全粒穀類などが豊富です。オリゴ糖なら、果物、豆類、根菜類がおすすめ。それぞれに含まれている量は微量なので、毎日少しずついろいろなものを食べるようにして、摂取量を積み重ねるようにしましょう。

 

 

≪ウンログ株式会社うん広報/腸活うんち専門家 長瀬みなみさんの他の記事をチェック!≫

 

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