糖尿病だとトイレが近くなる!?更年期の【頻尿】が知らせる重病サイン
OTONA SALONE / 2024年4月5日 21時1分
40~50代になると、これまでよりトイレの回数が増える女性が多くなります。
とくに更年期は、デリケートゾーンや膀胱まわりのトラブルが増えやすい年代です。
しかし、尿の症状には思わぬ病気のサインが隠れていることもあるので注意が必要!
そう話すのは、漢方製剤の研究開発を手掛けている碇純子さんです。
今回は「トイレが近い」というお悩みに隠れた病気について、見極め方と対処法を教えていただく【後編】です。
▶この記事の【前編】を読む▶最近トイレが近くなりました。更年期や加齢の影響でしょうか? トイレが近くなる病気は他にどのようなものがある?
Q.更年期や加齢でトイレが近くなっている場合の対処法は?
頻尿・多尿の自覚症状があるならまずは病院を受診し、異常がとくにみられず更年期由来の比較的軽度な症状の場合は、更年期治療を行う流れになります。
しかし、更年期治療のポピュラーな選択のひとつとである「HRT(閉経後女性ホルモン補充療法)」は乳がん発症リスクを増加させる可能性がある(※4)といわれており、人によってはHRTを選択しない場合も。
HRT以外の選択肢としては、漢方薬が挙げられます。
漢方薬は植物・鉱物など自然由来の生薬で構成されています。
尿漏れや頻尿などの症状を改善するだけでなく、心とからだのバランスの回復を期待でき、さまざまな不調を訴える更年期女性に対しておすすめです。
頻尿・多尿の改善には、「ゆるんだ筋肉を引き締める」「水分の循環をよくする」「からだを温めて膀胱の負担を減らす」「自律神経の乱れを整え、排尿のコントロールを改善する」といった漢方薬を選びます。
頻尿・多尿のお悩みにおすすめの漢方薬をご紹介します。
<頻尿・多尿のお悩みにおすすめの漢方薬>
八味地黄丸(はちみじおうがん)
からだを温め、加齢の影響で衰えた泌尿器のはたらきを高めて、頻尿や残尿感などを改善します。疲れやすく、手足の冷えなどがある人におすすめです。
清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
水分代謝を高め余分な水分を排出することで尿路機能を整え、頻尿を改善していきます。神経質でストレスがたまりやすい人におすすめです。
漢方薬は体質との相性がとても重要です。
同じ頻尿・多尿という悩みでも、人それぞれ適切な処方は異なります。
医師や薬剤師に相談のうえで正しく服用しましょう。
もっと気軽に漢方薬を使用したい人には、「あんしん漢方」というオンライン漢方薬サービスもおすすめです。
体質診断、漢方薬の購入、経過観察や相談など、すべてスマホやパソコンで完結するので、とても簡単に漢方薬を利用できます。
「80%以上の人が1か月以内に効果を感じている」という5万件以上のデータ分析結果もあり、非常に満足度の高い漢方薬サービスとして人気を集めています。
まずは泌尿器科を受診しましょう
頻尿・多尿などの「トイレが近い」という悩みは、更年期由来のもの以外にも、糖尿病などさまざまな原因が隠れている場合もあります。
まずは泌尿器科を受診して検査してもらったうえで、適切なケアを行っていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
【参考文献】
(※4)「CQ2 閉経後女性ホルモン補充療法(HRT)は乳癌発症リスクを増加させるか? | 疫学・予防」乳癌診療ガイドライン2022年版
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