40~50代、「あそこ」が砂漠化してない?乾燥やかゆみの放置NG!【専門医に聞きました】
OTONA SALONE / 2024年4月10日 19時31分
なかなか人には相談できないデリケートゾーンの悩み。年齢とともに女性ホルモンが減少することで陰部の乾燥、かゆみ、におい、性交痛、尿漏れといった悩みは深刻化していきます。そこで聖順会ジュノ・ヴェスタクリニックの産婦人科医・八田真理子先生に正しいデリケートゾーンのケアを教えてもらう【後編】です。
▶この記事の【前編】を読む▶閉経以降に起こるGSM(閉経関連尿路生殖器症候群)って? “あそこ”の悩みは相談しづらいもの、どうしたらいい?
カンジダ腟炎は閉経後はかかりにくい
腟周りにかゆみやおりものがあると「カンジダ腟炎かも?」と自己判断し、市販薬を購入して治療を試みる人もいます。
しかし、カンジダ腟炎はカビ(真菌)による炎症です。カビは湿り気があって通気性が悪いところに生えるものです。乾燥した砂漠に草や木が生えないように、糖尿病治療中の方以外は、閉経後の乾燥した腟周りにはカビが発生することは少なくなっています。
カンジダ腟炎ではないのに市販薬を塗り続けていると、乾燥がひどくなったり、赤くなってヒリヒリ感が強くなって、症状が悪化しクリニックに相談に来られる患者さんもいらっしゃいます。自己判断はやめて、違和感があれば、恥ずかしがらずに婦人科を受診しましょう。
教えてくれたのは、
聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック
理事長・院長
八田真理子先生
1990年聖マリアンナ医科大学医学部卒業。 順天堂大学、千葉大学産婦人科、松戸市立病院産婦人科医長などを経て、98年より父の医院を継承し、聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田理事長・院長に。 2018年恩賜財団母子愛育会会長賞、19年健やか親子21全国大会(母子保健家族計画全国大会)において厚生労働大臣表彰を受賞。
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