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産婦人科医師が教える、「あそこ」の正しい洗い方。顔と同じくらい、丁寧に保湿・マッサージを!

OTONA SALONE / 2024年4月12日 19時31分

デリケートゾーンは正しい洗浄や保湿、マッサージで顔同様にセルフケアをするのが大事だということが徐々に浸透してきています。年齢とともに顔のケアには手をかけるのに、あそこはほったらかしではいけません。
聖順会ジュノ・ヴェスタクリニックの産婦人科医・八田真理子先生に正しいセルフケアを教えてもらいう【後編】です。

 

この記事の【後編】を読む八田先生にデリケートゾーンの洗浄方法や保湿の仕方など、知っているようで知らないセルフケアの方法を伺いました!

 

 

腟マッサージ、どうやって行えば?

腟周りもマッサージすれば、血流の流れがよくなって活性化し、潤いがでてきます。乾燥しているところは、お顔同様、保湿剤をつけてやさしくマッサージしてあげるとよいでしょう。ジェルやローションはすぐに浸透してしまうので、オイルやクリームのほうがマッサージ向きです。

 

◆ マッサージ法

1)大陰唇を前から後ろへ向かってやさしくなでる。
2)小陰唇は指の腹でそっとつまむようにして、内側と外側をマッサージ。
3)会陰をUの字になでながらマッサージ。
4)最後は肛門のまわりを軽くもみほぐす。

 

 

 

 

VIO脱毛すれば清潔に保てる

最近は40~50代の方でVIO脱毛をする人が増えています。理由のひとつが「介護される側になったときを考えて」というものです。自分で排泄処理ができなくなったとき、陰毛に汚れが残り、臭いがきつくなったり、陰毛があるから拭きづらいという状況もでてきます。親の介護を見て、VIO脱毛をしようと決断する人も少なくありません。丁寧に洗えば問題ありませんが、毛がないと拭きやすいのは確かです。脱毛すると保湿剤も浸透しやすいですし、処理をしなくていいのがラクです。

 

一方で、毛は大切な部分を守るために存在し、脳のある頭を守る頭髪、目に汗やゴミが入らないようにある眉やまつ毛、排泄や生殖のための陰毛があります。そのため、私はVIO脱毛はしてもしなくてもどちらでもいいと考えています。毛量には個人差がありますが、年齢とともに毛が薄くなってくるので、介護される側になってもそこまで邪魔にならない人もいるでしょう。

いつかVIO脱毛をしようと考えているなら早い方がいいです。レーザー光は黒い毛にのみ反応するので、白髪は脱毛ができなくなるからです。

若い人たちにはVIO脱毛が一般的になり、欧米では当たり前となっていますが、今後日本でもVIO脱毛は常識になってくるかもしれません。一方で、自然派の人もまだまだ多いと思われます。

 

 

蒸れない下着や生理用品を選ぶ

デリケートゾーンが蒸れると雑菌の繁殖の原因になり、ニオイやかぶれを引き起こす原因になります。下着や生理用品は通気性を重視して選びましょう。

下着は化学繊維よりコットンやシルクなど通気性がよいものがおすすめです。ナプキンやおりものシート、尿もれパッドも蒸れやかぶれの原因になるので、肌にやさしいものを使ってください。

ぴったりとしたスキーニパンツやガードル、ボディスーツなど、締め付ける洋服や下着も蒸れやすくなるので注意してください。

 

 

教えてくれたのは、

聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック

理事長・院長

八田真理子先生

1990年聖マリアンナ医科大学医学部卒業。 順天堂大学、千葉大学産婦人科、松戸市立病院産婦人科医長などを経て、98年より父の医院を継承し、聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田理事長・院長に。 2018年恩賜財団母子愛育会会長賞、19年健やか親子21全国大会(母子保健家族計画全国大会)において厚生労働大臣表彰を受賞。

 

≪ライター・エディター 垣内栄さんの他の記事をチェック!≫

 

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