肌の合う年下カレとの不倫。「もう夫のことは受け付けない」そんな彼女の行きつく先は…(後編)
OTONA SALONE / 2024年4月30日 20時1分
東海地方在住で現在52歳。4歳上の夫とは結婚28年目、子どもは大学生から高校生までの3人。会話の多い家族で、友人たちから「円満だね」とよく言われていたヤスヨさん。5歳年下のカレと不倫関係になった、その理由とは。後編です。
【40代、50代の性のリアル・リバイバル】後編
夫の前に付き合っていた元カレとの、忘れられないセックス
ナオユキさんと出会ってから、ヤスヨさんは夫とセックスしていない。家族としては大事に思っているが、心身が夫のことを受け付けなくなってしまった。
ヤスヨさんには、20代のころの忘れられない思い出がある。それは夫の前に交際していた、元カレとのセックス。
「とにかく相性がよかったんです。その彼は女性が悦んでいるのを見るのが好きなタイプ。ふたりとも若くて時間もあったし、気持ちよさを思いっきり追求できたんです。私はそのときに目覚めちゃったんだと思います」
けれどその後、いまの夫と出会って結婚を考えるようになってからは、セックスのことはそれほど重視しなかった。
「夫は、自分が気持ちよければそれでいいみたい。私の快感については、多少は協力してくれるけど、気持ちよくさせようと全力投球することはまったくなくて。だから結婚後も、元カレのことを忘れられなかったんです」
そして50代ではじまった、ナオユキさんとの関係。マッチングアプリでメッセージを交わしているとき、彼は「あまり自信がない」と繰り返した。最初のセックスも、彼が緊張しすぎてうまくいかなかった。
「だから正直そんなに期待はしていなかったんですが……いまは彼とのセックスが楽しくてしょうがないんです! 元カレとの思い出を軽々と超えてくれました。肌が合う、ってこういうことを言うんでしょうね。触れ合っているだけで、気持ちいいんです」
予想が、いい意味で裏切られた。ふたりの穏やかな関係、会うたびに深まるセックス。「自分は夫に愛されていないのではないか」と自信を喪失していたヤスヨさんはもういない。その変化は、傍目にもわかったはずだ。
「私はずっと、結婚生活が長いのにセックスしたがるなんて、自分はどこかおかしいのかなと思っていたんですね。彼に話したら『おかしいことなんて絶対にない』と断言してくれたのもあって、精神的にすごく楽になりました。受け入れられないつらさも、受け止めてもらえないつらさも、解消してもらった感じ。夫に求めなくても満たされるようになったので、おかしな話かもしれませんが、夫を認めてあげれるようにもなったんです」
そんな中、夫から驚きの言葉が… 次ページ
夫が「離婚したい」と言い出した、その驚きの理由とは
そんなある日、ヤスヨさんは夫から「離婚したい」と申し出られた。
「夫とセックスレスについて話し合った2年後くらいでしたかね。離婚自体は、私も考えていなかったわけではないんです。でもまだ子どもたちには親が必要だし、すぐに離婚となると私も経済的に厳しい。だから、少し待ってほしい、と返しました」
夫は納得したようだが、次に驚くべき提案をしてきた。
「パートナーが欲しい、っていうんですね」と話すヤスヨさんの顔は、ちょっと楽しそうだった。つまり、夫は恋人がほしいと言っているのだ。
「私とナオユキさんとの関係には、夫はまったく気づいていないと思います。男の人って、ほんと妻の変化に無頓着ですよね。そして、その時点ですでに夫にパートナーがいたというわけでもないと思っています」
ヤスヨさんからの切実な訴えには、「セックスは自分にはそれほど必要ではない」と答えた夫だったが、完全なセックスレスとなったらなったで気持ちに変化があったのだろうか。
夫の心中はわからないが、ヤスヨさんにとっては「渡りに船」の提案だった。
ヤスヨさんが夫に提案したのは、まさかの… 次ページ
ヤスヨさんが夫に提案した「新しい結婚の形」とは
「オープンマリッジっていう関係性があるんだよ、と夫に話しました。私も何かを読んで知ったのですが、婚姻関係にあるカップルがそれぞれ外にパートナーを持つことを認め合うことです。干渉し合わない、家庭に持ち込まないのがルール。夫は最初ポカンとしていましたが、インターネット上にオープンマリッジのカップルが交わす契約書の雛形みたいなものがあって、それを見せたら納得したみたいでした」
ヤスヨさんには思惑があった。もちろんナオユキさんのことだ。
「これで彼を守れる、と思ったんですね。もしこの先、夫が彼との関係を知ることになっても、オープンマリッジであれば法的に訴えられることはない。ちょっと勝手な考えかもしれませんが……。その後、夫にパートナーができたかどうかは知らないです。干渉しない、がルールなので」
それでも、離婚の話がなくなったわけではない。実のところ、ヤスヨさんも離婚自体は前向きに考えている。
「子どものことと、経済面がクリアできていたら、いますぐ離婚してもいいんです。夫のことは家族としてはリスペクトしているし、夫も妻として子どもたちの母として私のことを尊重してくれているのがわかります。仕事についても理解してくれていますし。だからこそ、嫌い合って別れるんじゃなくて、お互いが納得した形で別れたい」
それは、離婚後のことも見据えているからこその想いだった。
「子どもにとっては親なんだし、離婚しても連絡取り合わないといけないですよね。だったら話し合いができる関係性を保っていないと、結局は苦労しそうですから」
心ひそかに、ナオユキさんとの将来も考えている。彼の子どもはまだ小さいので、いますぐはむずかしいだろう。だから彼にもその気持ちを伝えていない。
先のことを考えすぎるよりも、 “いま”が大事。
「彼とはセックスした翌日に、LINEで“レビュー”するんです。『アレどうだった?』『すごくよかったよ~』『じゃあ今度はもっといっぱいするね』みたいに。気持ちが開いたら体も変わるんだね、ってふたりで面白がっています。そんな時間が、いまは幸せだなって思いますね」
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