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座るだけで「尿もれ」「頻尿」が治るってホント⁉ ウワサの椅子型マシーン【エムセラ®】の効果について、産婦人科医に聞きました!

OTONA SALONE / 2024年5月9日 21時0分

更年期の女性たちがひそかに抱えるお悩みは、デリケートゾーンに関わること。なかでも尿もれ、腟の緩みは、骨盤底筋というインナーマッスルの衰えが原因です。
骨盤底筋は、骨盤の底で子宮や膀胱、直腸を支え、腟口や尿道口、肛門を収縮させ、排泄をコントロールする役割を担っている場所。ちょうど、自転車に乗ったときにサドルに当たる部分にあります。

 

本記事では、骨盤底筋の衰えを改善する治療法として話題の椅子型医療機器エムセラ®を体験するとともに、東峯婦人クリニック理事長の松峯寿美先生、東峯ラウンジクリニック院長の松峯美貴先生に、その効果についてお話を伺いました。

 

 

骨盤底筋群の鍛え方は座るだけ? エムセラ®を初体験!

エムセラ®  写真/東峯ラウンジクリニック

 

◆1回28分間の施術時間に、骨盤底筋が1万7000回もキュッと収縮!

「エムセラ®はハイフェム(高密度焦点式電磁)という技術を用いて、骨盤底筋を刺激するように設定された椅子型の医療機器。骨盤底筋をターゲットに絞って、33種類の周波の磁気刺激を与えるのが特徴です。1回28分間の治療中、着衣のまま座っているだけで、骨盤底筋を1万7000回も収縮運動させる働きがあるんですよ」と松峯寿美先生。

 

◆50代ライターが実際に体験してみると…

「弱い刺激だとトレーニング効果が得られない」との言葉に、まずはマックスの100%の強度を体験させていたただきました。すると、その磁気刺激は予想していた以上に強力! 強度を調節できる仕組みと聞いて、90%に設定していただくことに。

服を着たままでOK。おそるおそる座ってみると……。

「トントントン…」というスローな刺激のあとに、「トトトトトト…!!」と速くて強力な刺激がやってきたときには「90%でも、まだ刺激が強い!」とビックリ。そう感じてしまうのは骨盤底筋が緩んでいるサインかもしれません。そこで90%の磁気刺激を続行し、骨盤底筋の動きに精神を集中! しだいに「骨盤底筋が収縮を繰り返している」と体感できるようになりました。

 

28分を終了するころには体がポカポカとして、じんわりと汗ばむほど。エムセラ®に座っただけで、腟まわりだけでなく、全身の血行がよくなるようです。
「エムセラ®を体験した直後は、腟をキュッと締める感覚と、緩める感覚の対比がわかるようになります」という美貴先生の言葉にも納得です。

 

 

【尿もれ対策】改善効果を得るには、何回くらいの治療が必要?

エムセラ®治療は、いわば腟と腟まわりの筋トレ。少量もれる程度の軽症の尿もれであれば、1クール6回(週1回)通うだけで、「症状が軽減された」と実感する人が少なくないのだとか。患者さんたちからは「夜間にトイレに起きなくなったおかげで、ぐっすりと眠れるようになった」という声も聞かれます。

 

「ただ、骨盤底筋の動きがよくなったかどうか、ビフォー・アフターの違いを医師が評価するには、2クール12回を終了してからのほうが、その後の経会陰超音波検査の際に違いがわかりやすいんです。尿もれに悩んでいる人には、まずは2クールのエムセラ®治療に通いながら、自宅で骨盤底筋トレーニングを行うことをおすすめしています」と美貴先生。

 

 

費用はどのくらい?

エムセラ®は、アメリカやヨーロッパ諸国をはじめ、世界25カ国以上で薬事認可を受けている医療機器。現在、クリニックのみに設置されていますが、保険適用ではなく、自由診療です。

 

気になる料金はクリニックによって異なります。ちなみに、東峯ラウンジクリニックでは1回6000円。「1クール6回通いたい」と希望する人には、6回分で3万円の回数券が発行されるので、1回分お得です。

 

 

治療のビフォー&アフターを、医師が超音波検査でチェック

東峯ラウンジクリニックでは、エムセラ®の治療で骨盤底筋の筋力がアップできたかどうかを、婦人科医がチェックします。治療前と2クールの治療が終了した後では、骨盤底筋がどう変わったか? 経会陰超音波検査を行って比較するのです。内診台に座った姿勢で、医師が会陰(腟口から肛門にかけてのエリア)の皮膚に超音波ブローブを当てると、超音波画面に骨盤底筋が動く様子が映し出されます。

 

「超音波でチェックする際、まずは『フン!って、おなかに力を入れてみて』と患者さんに伝えて、腹圧をかけていただきます。すると、エムセラ®治療をする前には骨盤底筋がびよよ~~んとたわんでいた人も、2クール終了した後には骨盤底筋がピシッと張った状態を保つことができるんですよ」(美貴先生)。

 

エムセラ®治療を受けに来る人たちは、骨盤底筋の弾力も伸縮性も乏しくなっている状態ですが、治療後には骨盤底筋が鍛えられ、確実に筋力がアップするのです。

 

「更年期以降は性生活が希薄になりやすい時期でもあります。実は、オーガズムの不随意運動不足になるのも、骨盤底筋をたるませる原因の一つ。でも、エムセラ®治療を受けることで、骨盤底筋の筋トレ効果をワンランクアップさせることが可能です」(松峯先生)

 

 

>>自宅でできる骨盤底筋トレーニングの方法をご紹介

●立ったままできる!骨盤底筋トレーニングはこちら__▶▶▶▶▶

 

 

>>次のページ>> 尿もれ以外の子宮下垂にも効果あり。一度治った尿もれ、再びなったらどうすればいい?

エムセラ®治療で、子宮下垂が治ったケースもある!

「尿もれに悩む40~60代の患者さんの中には、子宮下垂を併発していることも。軽度のものであれば、子宮下垂がエムセラ®で治ったというケースがあるんですよ。
ある人は子宮が腟内に垂れ下がってしまい、時折、腟口からピンポン玉のように見え隠れする状態でした。でも、『手術しないで治したい!』と根気よく通い続け、自宅でも腟をキュッと締める骨盤底筋トレーニングに励んだところ、なんと10クール60回を終了した時点で、子宮の位置が本来あるべき位置に戻ったんです!」(松峯先生)

 

腟口から子宮がはみ出してしまう子宮脱の場合は、手術が必要になりますが、子宮が腟内にとどまっている段階であれば、エムセラ®治療+セルフで行う骨盤底筋トレーニングで改善できる可能性があるのだそうです。

 

 

1回治った尿もれが、ぶり返した! どうしたらいい?

「治ったはずなのに、トイレのドアを開ける前にちょっぴりもれてしまった」など、尿もれがぶり返したと感じたときは、骨盤底筋が再び緩んでしまったサイン。

 

「筋トレをお休みしていたら、筋肉が落ちてしまうのと同じと考えてください。そうでなくても、女性ホルモンが減少する更年期は筋肉量が減少し、骨盤底筋もペラペラに薄くなってしまうお年ごろ。でも、再度鍛えれば、また改善できますよ。骨盤底筋の筋力を維持するには、トレーニングを継続することが必要です」(美貴先生)

 

では、尿もれをぶり返してしまったら、再び2クール通わないと、いけないのでしょうか?

 

「いえいえ。再度エムセラ®を試したいと思ったときは、1~2回通うだけでもOKです。患者さんたちには、『骨盤底筋をキュッとさせる感覚が鈍ったときには、たまにエムセラ®に座りに来て思い出してね』と伝えています『ここがキュッと締まる!』という感覚を思い出すことで、セルフトレーニングの効果が増していきます。自分のペースで緩―く、楽しく、骨盤底筋を鍛えるセルフトレーニングを続けてくださいね!」(美貴先生)

 

 

 

【お話】

松峯寿美 (まつみねひさみ) 先生

産婦人科医。1970年、東京女子医科大学院修了。東峯婦人クリニック理事長、産前産後ケアセンター東峯サライ所長。女性専門外来の先駆けとして、1980年東峯婦人クリニック(東京・木場)を開業。妊娠・出産・更年期・老年期まで、婦人科系QOL(生活の質)を保つ医療を実践。骨盤底筋トラブルの治療や子宮脱を改善する経腟手術も行い、女性の健康管理を見守り支える。主な著書に「50歳からの婦人科」(高橋書店)、「更年期の処方箋」(ナツメ社)など。

「女性の一生を支える存在でありたい、こころもからだも美しくいきいきと過ごせる人生であるようにとの思いで、日々診療に向き合っています」

 

松峯美貴(まつみねみき)先生

産婦人科医。2006年東京女子医科大学大学院修了。東峯ラウンジクリニック院長、産前産後ケアセンター東峯サライ副所長。

妊娠・出産はもちろん、更年期、老年期の女性に寄り添い、婦人科QOLをサポートするとともに、美容皮膚科、エイジングケアにも対応。

「インターネットでさまざまな情報が得られる時代ですが、正しい情報を共有しながら、お1人お1人にあった治療を提案させていただきたいと思います」

 

 

【Not Sponsored記事】

 

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