「あぁ、こんな格好で…」ハンサム上司との不倫。背徳的な情事に溺れた女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】前編
OTONA SALONE / 2024年5月11日 19時0分
メガバンクで働くスミレさん(仮名・40歳)は、夫と息子2人との4人家族。一見、順風満帆に見える彼女には「家に居場所がない」という悩みがありました。実は同じ悩みを上司が抱えていることを知り……。
現代の闇を映し出す、不倫のエピソードをご紹介します。
スミレさんにとって春は、花粉よりも憂鬱なものをもたらしました。
「プロ野球には、うんざりしています。夫は試合の結果を気にして、呼びかけても生返事。家にいるのに、心ここにあらずです」
夫は試合をリビングのテレビで観ている時は、ソファから動きません。観戦を邪魔されたくないからと、子ども達にはそれぞれにスマホを与えて動画漬けにさせています。
「家事も育児もやらないなら、帰ってこないで欲しい。でも以前、小言を言ったら『離婚だ!』と騒がれて……。夫は野球のことになると、頭がバカになるんです」
夫が応援しているチームが勝つ度に、スミレさんの心は沈んで行きました。チームが勝つということは、その分、試合も増えるということです。
「夫が早く帰ってくるのは、野球の試合を観る時だけ。他の日は、どこで油を売っているのか分かりません。私が求めていたのは、もっと会話の多い家族でした。でも、きっと無理なんでしょうね。仕事の悩みを話したり、育児の相談をする相手は、夫以外にしようと思いました」
そこでスミレさんが選んだ相手は、自分でも思いもよらない人間でした。
翌朝、家から逃げるように早めに出社をすると、上司のマサオさん(仮名・45歳)がため息をついていました。理由を尋ねると『会員制の寿司屋の予約を取れたが、一緒に行く相手が急遽キャンセルになった』とのこと。「奥さんと行けばいいのでは?」と聞くと『家庭内別居状態なので』と返事が返されました。
「驚きました。エリートの彼は娘さんを音大に入れていて、美人の奥さんがいて、何もかもうまくいってるイメージだったので」
他の行員が出社してきて『……この話は、また今度にしましょうか』と彼は話を切り上げました。業務中も、スミレさんは彼のことが気になって仕方ありませんでした。彼が昼食に席を立った頃合いを見計らって、彼女は食堂まで後をつけて行きました。
食堂で彼の隣に座ると、彼は『そんなに僕の不幸が気になりますか?』は言います。彼女は慌てて否定して、こう答えました。『私も家にいても孤独なんです。夫も子ども家にいるのに、ひとりぼっちなんですで……ごめんなさい。興味ないですよね。こんな話』
彼は黙ってそばをすすりながら、ぽつりと言いました。『いいえ。問題に気づいてる時点で、解決の糸口は見えていますよ。現状把握ができていれば、問題解決の7割は終わったようなもんです』。ビジネスパーソンらしい口調に、彼女はくすりと笑いました。『貴女はそうやって笑っている方が似合います』と彼は言い、『どうですか。寿司、好きですか?』と尋ねてきました。
「今まで上司を、そういう目で見たことはありませんでした。でも、改めて見れば、それなりに魅力があるんです。ハンサムと言ってもいいくらい」
彼女は快諾しました。そして、約束の日がやってきました。
▶食事、そして路上で……
食事、そして路上で……
会員制の寿司屋に入ると、既にカウンター席についていたマサオさんがビールをあおっていました。大将と話す様子を見ていると、どうやら常連のようです。相手と目を合わせるよりもグラスを見つめている様子は、どこか内気な男の子のようでした。
「同じ傷を抱えた者同士、話が盛り上がりました。この後どうするか聞く前に、彼は腕を私の腰に回しました」
店を出て、二人は路上でキスをしました。長く熱いキスのあと、彼は手を挙げてタクシーを止めます。
てっきりこのままホテルに行くのかと思いきや、タクシー乗り込んだのはスミレさんだけでした。彼は『じゃ、また』と言って去ったのです。彼と一緒にベッドに潜り込むことを期待していた彼女にとって、拍子抜けでした。しかし、それは行為をするよりも、彼女の心に何かを残していきました。
しかし、LINEの連絡先も知らず、日々は過ぎていきます。「このまま終わってしまうのかな」と思っていた矢先、彼女が歓送迎会から帰宅した時に、事件は起こりました。
「23時を過ぎているのに、子どもたちはまだ動画を見ていたんです。夫は自分の応援してる野球チームが勝って、興奮してYouTubeでハイライトを観続けていました。私が「ただいま」と言っても、無視。もうダメだ、と思いました。この心にできた穴は、マサオさんに埋めてもらうしかない。そう思うほどに、重病だったんです」
彼女はFacebookで、マサオさんの名前を検索しました。そして…▶▶後編「クールなイケメン上司といよいよ…女性行員が快楽に溺れた末に見た末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】後編」に続く
<文/綾部まと>
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