小室眞子さん、生まれながらのプリンセスだけが持つ「私たちには見えないもの」
OTONA SALONE / 2024年5月19日 17時30分
小室眞子さんと圭さん夫妻は、2021年11月14日に日本を離れて新天地・ニューヨークに旅立ちました。
小室夫妻の結婚にまつわるドタバタを見ていると、「2016年の週刊文春」(光文社)というノンフィクションを思い出してしまうのです。週刊文春の元記者だった柳澤健氏が著者で、文春のこれまでの歴史を振り返っていきます。
「文春」の地位を確固たるものにしたのが、伝説の編集長・花田紀凱氏です。その花田氏は「皇室は国民のスーパースター」という名言を残しています。
小室夫妻の結婚にまつわる報道や国民の反応を見ていると、本当に「皇室は国民のスーパースター」なのだと思うのです。スーパースターの第一条件は知名度があることですが、今回の結婚劇には、縁談(ロマンス)、カネ(税金)、階級意識、モラルなど、大衆の好きなものがすべて詰まっている。国民が熱狂するのも無理はないでしょう。
▶収入だけではない。他の女性皇族の夫とくらべて小室さんに足りないものは
収入だけではない。他の女性皇族の夫とくらべて小室さんに足りないものは
内親王の結婚相手を国民が審査する権利はないので、相手について国民がとやかくいうことはおかしいわけですが、これまでの女性皇族の結婚相手と比べるなら、小室さんが異質であることは間違いないでしょう。眞子さんにプロポーズしてから仕事をやめて、ようやく今、仕事が定まったことも異例と言えるでしょうし、記者会見の言葉にも違いがあります。
現在の天皇陛下の妹君、紀宮さまのお相手、黒田慶樹さんは、ご婚約内定会見で「(新生活を迎える紀宮さまに対し)できる限りのことをさせていただきたい」と身を挺して守る覚悟を明かしています。
高円宮家の三女・絢子さまのお相手、守屋慧さんは女性皇族を妻に迎えることについて、「大変恐れ多いことでございますが、ただ一方で大変にありがたく、光栄なこと」と話されています。これを私は「自分が、女性皇族を迎えるにふさわしい人や家と認められて光栄だ」と解釈しました。
もし、私が守屋さんの発言を誤解釈していないなら、この発言は、女性皇族との結婚が二人の問題ではなく、家にとっての名誉、つながりであることをほのめかしていると言えるでしょう。となると、守屋家は一丸となって、女性皇族を大事にするはずです。
小室さんには、黒田さんのような細やかな行動力はありません。守屋さんのように、女性皇族を迎え入れる栄誉や準備をわかちあうような家族もいない。条件的に考えるのなら、心もとない部分はたくさんあるでしょう。
好きな人と結婚できないなんて、女性皇族には人権がない!という意見もあるでしょうが、今回の結婚に限定して考えるなら、私にはその意見は少し乱暴に思えます。
というのは、一般人でも結婚したくてもお金や家族の問題で踏み切れないことは珍しくないからです。二人の気持ちだけでなく、その他のことも万事うまくいっている、もしくは二人で努力して障害を取り除いたラッキーな状態を“縁”と呼ぶのではないでしょうか。
▶愛されるプリンセスとなるために必要なものとは?
愛されるプリンセスとなるために必要なものとは?
これまでに例のない結婚となりましたが、私は眞子さんは大丈夫だと思うのです。なぜなら、皇室の女性はそれぞれ特別な運命を背負ってこの世に生を受けているが故に、少々のことではへこたれない強さを持っているのではないかと思うからです。
国民の皇室人気が高まったのは、上皇后・美智子さまが平民で初めて皇室にお入りになったことがあげられるでしょう。美智子さまをとりあげることで、女性週刊誌は売り上げを伸ばしてきたと聞いたことがありますが、それではなぜ、それほど国民が美智子さまに注目したのか。
もちろん、美智子さまが自分たちと同じ平民の出身ということもあったでしょう。しかし、本当に庶民の心をひきつけたのは、美智子さまが、誰も想像することのできない“愛”と“苦悩”をお持ちになっていたからではないでしょうか。
渡邉みどり著「美智子皇后の『いのちの旅』」(文春文庫)を読むと、ご成婚に至るまでの美智子さまの道のりが、決して楽なものではなかったことがよくわかります。上流家庭の子女が集まる軽井沢のテニスコートで上皇さまと知り合い、テニスをご一緒するようになった美智子さま。
聖心女子大学のブリット学長からは「(あまり親しくなさると)皇太子(当時)に結婚を申し込まれたらどうするの?」と注意されたそうですが、美智子さまは「いいえ、絶対にそんなことはありえません。だって、我が家は貴族ではありませんもの」とお答えになったそうです。当時の常識では、皇太子妃は旧華族の令嬢がなるものと考えられていたからです。
次ページへ▶▶美智子さまの苦悩…。そして雅子さま、これから小室夫妻に起きることとは
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