「子どもの学費を、無駄な出費って本気?」モラハラ夫との離婚、躊躇していた自分を叱ってやりたい
OTONA SALONE / 2024年6月28日 20時30分
愛し合って結婚したのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。
モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫がモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方がいます。モラハラ行為というと 、 陰湿な嫌がらせにより相手を精神的に追い詰める行為、無視や暴言、睨む、舌打ちをする、見下す、などの行為が一般的だと思われます。夫が妻を精神的に追いつめ、自己肯定感を下げ支配をするためにモラハラ行為をするのです。もちろん妻から夫へのモラハラも存在します。
今回は夫からのモラハラと経済的DVに耐えられず離婚を選択した4人の子供を持つMさんのお話を書かせていただきます。
経済的DVとモラハラはセット
『夫は結婚前は本当に優しい人でした。無事結婚式を挙げほっとした夜に夫が「やっと嘘をつかないですむ」とぽそっと言いました。「何の嘘をついていたの?」と笑いながら聞いた私に「うるさい。いちいち面倒くさいんだよ。」と今までの夫とまるで別人かと思うような冷たい表情で私を蔑むような目で見たのです。これが夫のモラハラスタートでした。』
Mさんの夫は結婚前まで本当に巧みに自分のモラハラを隠し続けていました。結婚式を挙げた後にわかっても、親や友達、会社の人へのメンツもあったので、頑張れば何とかなるだろうと自分に言い聞かせることにしたMさん。常にモラハラをするわけではなく、夫は優しい時もあったので「やっと治ってくれた」と期待して、またすぐに裏切られるの連続だったといいます。
夫から渡される生活費をどのように使ったのか、週に3回家計簿と一緒にレシート提出もMさんに義務付けられていました。レシートは買った物全てをチェックするためです。そのレシートを見て子供のお菓子やMさんの化粧品、日用雑貨などを「無駄。この分は認めない。お金を返して。」と夫がジャッジするんだそうです。
『夫はのやっている事が、経済的DVだと知った時は「自分がいけないんだ」という思いから解放され、何故かほっとした覚えがあります。』
一般的なモラハラ行為と同時に、さらに妻を支配をするために経済的DVが行われる割合はとても高いです。
経済的DVとは以下になります。
1.生活費を渡さない
理由がないのに必要な生活費を渡さない。
2.家計を厳しく管理する
生活費を渡さないのはもちろん、一円単位で入出金をチェックし、その金額が合わないとずっと説教をする。何に使ったのか厳しくチェックし、必要なものまで無駄遣いと言い攻め立てる。
3.妻に仕事をさせない、制限をする
妻が仕事をして経済力をつけると、妻に対する支配力が低くなると不都合。また仕事で出会った人に夫の愚痴をいい、経済的DVやモラハラの実態がバレることを恐れている。
4.お金に関する暴言を吐く
「俺が養ってやっている」「口を開けば金の話、お前は金の亡者か」「俺が稼いだ金を何に使おうと勝手だろう!」などの暴言。
経済的DVによって、妻を経済的に追いつめることで自分をさらに優位に立たせる気なのです。
子供の学費を「無駄な出費」という夫
『夫に文句を言われないように、子供たちが欲しがるお菓子や自分の化粧品や洋服などは、自分の結婚前からの貯金でこっそり買う日々でした。夫の機嫌をとり、夫に怒られないように考え、子供達にも我慢をさせることが続いていましたが、離婚をしようという考えは起きなかったのです。パートのお金もあるし、自分が我慢すればいいと思っていたのでしょうね。』
ある日、長男の高校から進学か就職か決める書類の提出期限日が来ました。夫に提出書類内容を共有するために、「大学に進学をさせます。」とMさんが言うと、信じられない言葉の数々が返ってきました。
夫は「俺は金を出したいのに出せないんだ」「お前が行かせたいんだから自分で金を払え」「俺は金がないから子供は高卒でいい。」「大学なんて行かずにさっさと働いて、今まで育ててもらった分を家に入れさせろ。」と言い切ったのです。
『子供の幸せや未来を一切考えてないこの言葉で、私はこの人とはやっていけないと離婚を決めました。』
子供のために、と考えたことで離婚を決意できた
長男の大学進学に猛反対を続けている夫。Mさんは「子供たちの塾代、大学の授業料を払ってくれないなら離婚します。」と意を決して切り出しました。
夫は「公務員にしたいから大学に行かせたいって言うのはお前のエゴだ。そのために大学に行くのは無駄だ。」「離婚したってお前なんか誰にも必要とされていないんだ。仕事だって見つかるはずない。」「離婚したら子供との縁は切るからな」と大声で怒鳴り続けました。
『今まで夫が怖い、夫を怒らせてはいけないと思っていたのに、その時は付き物が取れたと言うのでしょうか? 夫の怒鳴り声がただの騒音にしか聞こえなくなっていました。不要なものを捨てると、新しいものが入ってくるといいますが本当にその通りでした。パート先に離婚の相談をすると、正社員雇用に変更をしてくれ、社宅まで用意してくださいました。翌週には子供達4人と家を出て、社宅に移り住み離婚への手続きを進めて行きました。』
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