真面目だったのに「道ならぬ恋」に堕ち…。恍惚のあとに彼女が見たものとは(後編)
OTONA SALONE / 2024年6月7日 19時1分
ジェクス ジャパン・セックスサーベイ2020によれば、浮気・不倫経験があると答えた男性は67.9%、女性は46.3%。40代女性の32.9%が「特定の人物1人と(現在も)している」と答えています。婚外恋愛は、決して遠い対岸の火事ではありません。
では、過去に不倫を経験した人たちは、その後どんな人生を歩んでいるのでしょうか。
相手との関係や自身の生活の変化について、女性たちのリアルをお伝えします。
不倫相手と出会ったとき、彼女は 次ページ
不倫が始まった理由
未希子が付き合っていた既婚男性は、勤務する会社の下請け業者の人間だった。業務でやり取りをするうちに個人的なことまで話題に出て、「いつも励ましてもらっていた」ことが、未希子の油断を誘った。
ふたりで週末の夜に飲みに行くほど親しくなり、未希子の過去の恋バナなんかも「酔った拍子に話してしまい」、一方で男性のほうは妻の尻に敷かれる生活の大変さを語り、「あなたのように素敵な女性と過ごせるなんて」と自分の今の幸運をささやいていた。相手が既婚者だと頭ではわかっていても、「ふたりとも飲みすぎたから、少し休んでから帰りましょうよ」と男性に言われるがままホテルに入ったのは、自分を受け入れてくれる男性に甘えたかったのだろうと、私は未希子の心情を考えた。
逆に言えば、男性が結婚しているからこそ、「先はない」とわかる関係だからこそ、自立心の強い未希子は身を委ねたのかもしれなかった。終わりが前提のつながりなら、自分のペースを守るのを責められることはないし、相手に期待する理由もない。「結構ラクなのよ」と繰り返していたあの頃の未希子を思い出すと、カラダの満足を得られて疑似恋愛のような甘い感情も味わえる不倫は、案外と陥りやすい落とし穴なのかもれないと感じていた。
楽だったはずの不倫は… 次ページ
揺れる気持ち
「電話なんて、ねえ。出てもらえないかもしれないのにね」
その言葉を聞くのはもう何度目か。「そうだね」と返しながら、未希子がどうしてここまで別れた不倫相手のことを頭に浮かべるのか考えていた。本当は、電話をかける気などないはずだ。「本気にはなれないから」と突き放す言葉で去っていった男性のことなど、理性のある未希子なら、まともな思考ができる状態で考えたのなら、追う価値などないとわかるはずだった。
「かける意味なんてないでしょ」
これも私が毎回返す言葉だったが、これまでの未希子なら意地を張って、電話したい気持ちを見ないふりで済ませるはずで、まして不倫という世間に知られたらまずい関係の男性に執着する自分など、否定すると思った。
「そうなんだけど……」
言葉を濁す未希子の声は、不安定に揺れている。
「新しい男を、なんて言うつもりはないけどさ、もっと自分を大事にしないと」
陳腐な言葉だとわかっていても、今の未希子に必要なのは己の状態をちゃんと見て立ち直る勇気であって、どうしてもまともな思考を促さずにはいられなかった。
「あんたはそう言うけどさ」
暗い声で未希子が息をつく。今夜は普段より落ち込みがひどいように感じた。
彼女の心の奥底にある願望は 次ページ
思いを手放せない理由とは
「何ていうか、悔しいじゃない。あの人には戻る家庭があって、私はひとりなのよ?その気がなくなったからポイっと捨てて何食わぬ顔で奥さんの元に帰って、私だけつらいなんて……」
「それが不倫だもん」
一緒に落ちるわけにはいかないので、どうしても現実を口にしないといけない。こんな言葉はしらけるもので、未希子に落胆を与えると想像ができても、ネガティブに傾く気持ちを止める必要があった。
「……」
案の定、未希子は黙る。
これまで経験してきた「普通の恋愛」でこうはならなかったのに、どうして「不倫」でここまで相手を責めるのか、その根っこには惨めさがあって、自分だけが大きなダメージを受ける現実に抵抗しているのだと思った。
「悔しいのはわかるよ」
静かな口調を作ってそう言うと、未希子が はあ…とため息をつくのがわかった。
一方的に終わりを告げられて、追いかけることも、やり返すこともできないから惨めさが募る。下手に動けば社会的に自分もまずいことになり、どんな道を取っても気は晴れない。
「結局、馬鹿を見るのは私なのよね」
未希子がつぶやく。そうなのだ。対等でない関係を経験すると、自分だけが損を負う結果に自信を失い、みずからを大切にする意識が消えてしまう。惨めな自分をまずは受け止めるのが、立ち直る最初になる。
不倫の代償って 次ページ
「人に言えない関係」の代償は
不倫の厄介なところは、関係が終わった後の苦しみを人に話せない点にもある。仲のいい友人であっても、結婚している男性と肉体関係を持てる人間と思われたらそこで疎遠にされるなんてことはざらにあって、誰にも打ち明けられずにつらい思いを抱え続ける人は多い。
「自己責任」「自業自得」、不倫で苦しむ人にかけられる言葉はたいていこんなもので、どちらかといえば未希子はそれを吐く側の人間だった。自身がその不毛さを知り、己の甘さを呪っても、終わった後まで続く惨めさがどれほどつらいかは経験しないとわからない。
「普通の恋愛」なら振られても何とか割り切れるのに、不倫になると相手へのどろどろとした恨みや憎悪が消えないのは、この関係だけに生まれる「惨めさ」のせいだといつも思う。誰も報いてくれないその悲しみは、聞いてくれる人すら限定されるのだ。
未希子の様子を見ていて思うのは、愚痴や弱音を吐ける人間が近くにいるのは幸運であって、それはこちらに感謝しろという押し付けには絶対にならないが、それでも、当たり前ではないということだ。
人に言えない関係の代償は、必ずどこかで払わされる。それが今の状態であって、この過程をどう乗り越えていくか、少しずつ顔を上げる力になれることをこちらは考える。だから現実から逃げずに目を向ける勇気を、未希子に持ってほしいと思った。
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