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セックスレス地獄がつらくて「不倫」に走った夫。禁断の関係でしか、自分らしさを保てない!結婚15年目の真実

OTONA SALONE / 2024年6月9日 21時0分

昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。

つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。

 

これらの社会課題を男性側の視点で捉え、執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。

【無子社会を考える#11】前編

セックスレスの絶望と孤独

「夜が更けるたびに、心の中で渦巻く孤独と苛立ちが増していくんです。ベッドに横たわりながら、隣で眠る妻の寝息を聞くと、かつての温もりと情熱が夢のように遠のいてしまったことを実感していました。セックスレス、当時はこの言葉がまるで自分の心に深く刻まれた烙印のように、重くのしかかる日々が続いていました」

 

ケンイチさん(38歳 IT企業幹部)は2人の子ども(14歳,10歳)、同じ年の妻(フリーランス)との4人家族です。結婚して15年が経った今、ケンイチさんは家庭と仕事の間で揺れながら結婚生活を送っていたといいます。

表面上は幸せそうに見える家庭生活の裏には、深い孤独と苦悩が隠されていたのです。

それがセックスレスという現実でした。

 

 

愛情と孤独の狭間で

ケンイチさんは数年前までは家族との時間を最優先していたそうです。しかし、仕事のストレスや長時間労働の影響で心身共に疲れ果てる日々が何年も続く中で、妻とは喧嘩することが増えたといいます。

 

「最初に言っておきたいのが、子どもはもちろん大切ですし、何よりも大切な存在です。けれど妻は別です。元々、趣味趣向は違いましたが、すれ違いが多くなったのはお互いに嫌いな状況が異なるです。そうなると共感できない部分が増えていって、次第にスキンシップが減り、セックスレスになりました。もう9~10年前ですね、2人目の子どもを授かって以降、拒否されることが増えていき、肉体関係やスキンシップは全くありません」

出産を機にセックスレスになることは、少なからず多くの夫婦が経験しているはずです。ではケンイチさんの場合はどうなのか、結婚当初の夫婦生活から現在に至るまでをケンイチさんに率直に語っていただきました。

 

 

禁断の果実  ー不倫の誘惑ー

「結婚生活の初めは、互いに求め合うことで二人の絆が強まりました。しかし、子どもが生まれてから仕事や子育ての疲れから、妻は次第にセックスに対する興味を失っていったと思います。その一方、僕はもっと妻に触れたい、感じたい、愛したいという欲求を抱えながらも、それが満たされないことにずっと不満を抱えて生きていました。寂しかったんですよ、それが不倫をするキッカケに繋がりました」

 

ケンイチさんは寂しさから、安らぎを求めて不倫をしてしまったといいます。そこに罪悪感はあるのかどうか、その思いを率直に語ってくれました。

「もちろん不倫を良いことだとは思いませんし、その行為を肯定するわけではないです。またセックスレスになったのは、少なからず僕に原因があり、家庭や妻に対するケアが足りない部分が沢山あると思います。とはいえ、これは言い訳に聞こえるかもしれませんが、不倫をしているから結婚生活が続けられている部分が大きいのが本音なんです」

ここで不倫のきっかけから現在の状況についても聞かせていただきました。

 

 

不満と逃避の始まり

ある晩、ケンイチさんは友人たちと職場の最寄駅近くにあるダイニングバーで飲んでいたそうです。アルコールの勢いもあり、ふとした拍子に隣に座っていた女性、アヤカさん(仮名、24歳)と話し始めました。アヤカさんは若いにも関わらず知的好奇心が強くて話しやすく、ケンイチさんは自然とセックスレスの悩みを打ち明けてしまったそうです。

 

「彼女の前だから打ち明けたというか、そういうことを言っても大丈夫な懐の深さみたいなものを直感的に感じたんですよね。実際、秘密を打ち明けたことで会話はむしろ盛り上がり、その場でLINEを交換しました」

 

 

不倫という選択の先に

ケンイチさんはその後、アヤカさんと頻繁に連絡を取り合うようになりました。職場近くでのランチや、仕事終わりにカフェでお茶をするなど、次第に距離が縮まっていきました。そして、ついに一線を越えることとなったのです。

「アヤカさんと初めて一緒に過ごした夜は、言葉では表現しきれないほどの安心感と興奮がありました。久しぶりに誰かに必要とされている感じがして、本当に幸せだったんです。でも同時に、妻や子どもたちに対する罪悪感も感じました」

 

ケンイチさんはその後もアヤカさんとの関係を続けていましたが、その一方で家庭への愛情や責任感も捨てきれないといいます。つまり家族を愛しているが、同時に自分の感情や欲求も無視できないという二重生活を送ることになったのです。

「不倫は逃避であり、自己満足だとわかっていました。それでも、アヤカさんと過ごす時間は僕にとって必要なものです。彼女は話を聞いてくれ、僕を理解してくれる存在です。でも、家庭を守らなければならない現実があることもわかっています」

 

ここで不倫をどこまで継続するつもりなのかを聞いてみると、こんな返事が返ってきました。

「自分が男であることを実感できるのは、アヤカさんと一緒にいられるときなんです。だからこそ、どこかで決断しないといけないと思っています」

 

どこか重苦しいものを抱え込んでいる様子のケンイチさん。決断の具体的な方法について、どのように考えているのかも率直に教えていただきました。

「僕が言うのもおかしいのかもしれませんが、恋愛や結婚も含めて、パートナーの条件は相手のことを一番に考えてくれる人と一緒にいるべきだと思うんです。それは頭では理解しています。僕にとって、今後のパートナーはアヤカさんであって、妻ではない。これはハッキリしています。だから離婚も選択肢として考えるようになりました」

 

 

第二子誕生後依頼、セックスレスが続くケンイチさん夫婦。ある晩、ダイニングバーで知り合ったアヤカさんと不倫の関係に…。【前編】では、レス生活の寂しさから不倫をするまでの経緯を伺いました。

続きの【後編】では、子どものために離婚はしないと思っていたケンイチさんの心境に起きた変化について、さらに詳しく語っていただきます。__▶▶▶▶▶

 

 

 

≪家庭関係研究所 山下あつおみさんの他の記事をチェック!≫

 

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