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【繊細な妻】ほど、モラハラ夫に裏切られ続ける! 何度も信じてしまったのは「HSP気質」だったから

OTONA SALONE / 2024年6月8日 21時1分

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。

モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫がモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方がいます。モラハラ夫が「お前なんか離婚だ」と言うので離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると拒否をされ調停や裁判にまで発展をする。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。

モラハラ男性には必ずあるハネムーン期の優しさを何度も信じてしまい、別れることができずにいるKさんの体験の【後編】です。
「なぜ別れないのか」ということが少し理解できるかもしれません。

 

この記事の【前編】を読む▶相手の感情に寄り添って共感できるがゆえに、モラハラのターゲットになりやすい「HSP」の人。モラハラ被害を受けやすい背景とは?

 

夫がどんなに酷いことをしても別れられなかった理由

『夫が理不尽なことを言い罵声を浴びせ、私が悪いので説教をすると言った日がありました。一晩中正座をさせられ、同じような意味のわからないことを言い続けているのです。眠くなって足を崩しても「動くな」と怒鳴られ足は痺れ、気を失ってしまいました。』

 

その翌日の夫は、「痛いところあるか?」「大丈夫か?」「食べたいものあるか』ととても優しい態度でKさんに接してきました。でも「俺は怒りたくなんかないんだ、俺を怒らせるKがいけないんだからな。」とも言うのだそうです。

Kさんは何がいけないのか、考えるのもめんどうになっていたある日、携帯で動画サイトを見ていた時、自分と同じ状況の方について話している動画を見つけました。同じように一晩中正座をしろと言われ説教をされたケース、罵声を浴びせた後、何事もなかったように優しく接するのでもう夫は治ったと期待するケース、モラハラ夫の特徴を順番に説明する、色々な動画を見て「自分はモラハラ被害者であり、HSPだということがようやくわかったというKさん。

 

『だから夫が怒鳴ることはおかしいと思わずに、自分が夫を怒らせてしまうと考えてしまうんだということがわかり心の中にあったモヤモヤが解消されました。「あなたは絶対に悪くない」というその動画の最後の言葉に本当に救われました。』

 

モラハラだとわかっても、子どものこと、経済的状況、頼る人がいない、1人になる不安などで離婚を決めることがなかなかできない方も多くいます。HSPの方が離婚を選べない理由は自己犠牲からきています。その詳しい理由は以下になります。

HSPの人は他人の感情に対して非常に敏感で、共感力が高いので、「別れる」と切り出した時にモラ夫が怒りや悲しみを示すと、その決意があっという間に揺らいでしまいます。こんなに人を悲しませることを選択してまで離婚をすべきかと悩んでしまうのです。

また、対立や争いがとても苦手です。離婚となるとモラ夫と争うことになります。それを避けるためにの意見や感情を抑え、相手の要求に従うことを選ぼうとします。でもこれは自分を犠牲にする形になってしまうことがあります。

ほかにも、他人を支えたい、助けたいという思いが強くあります。モラ夫が離婚をすることで1人になり辛い生活を送ると思うと相手を救おうとする気持ちが強くなり、自分を犠牲にしてでも相手に尽くそうと思うのです

深い愛情と思い出を大切にする気持ちが多くあるのもHSPの人。モラ夫との過去の良い思い出や優しかった時のことを忘れられず、その関係もう一度戻したいと思い努力しようと思います。これが結果として自己犠牲につながることがあります。

HSPの人は変化を恐れ、安定を求める傾向があります。モラハラ夫と別れることに対する恐れや不安が強く、新生活はきっとうまくいかないと思い込んでしまうのです。そのために現状を維持し自分を犠牲にすることがあります。

 

 

自分が相談できる場所を見つけよう

Kさんは友人や家族にモラハラについて相談することは、相談した人に迷惑がかかると思いできなかったと言います。代わりに、ネットで知り合ったモラハラ被害者の方々とモラハラについて話をするようになりました。どの人も親切で、Kさんの話に共感してくれました。そして、Kさんもその人たちの話に共感できるということに、心からホッとしたそうです。
どうしたらこの状況から抜け出せるのか、ほかの人はどうやってその状況から抜け出したのか、抜け出す勇気のない人はモラハラ夫とどのように接して一緒に住み続けることができるのか。さまざまな話を聞かせてもらい、参考するにできたそうです。

『ほかにも、自分の心を傷つけない方法などをたくさん教えていただきました。私はまだ夫が優しい態度になると、きっとこのまま優しくなると信じてしまうので離婚する勇気は持てません。でも相談できる場所ができたので、今は以前よりも心の傷つく度合いが減りました。いつ離婚してもいいように、下準備と貯金をしながら暮らしていくつもりです。』

 

モラハラ被害者の方は、相談できる場所がないので1人で悩むことが多くあります。モラハラの悩みを遠慮しないで言い合える場所を見つけ、自分の悩みを聞いてもらい共感してもらうことで救われます。今はネットでもそのような場所がありますので、自分に合った場所を見つけて自分の心のサポートをしていってください。自分が悪いと思い込まないことが大切です。

 

 

 

≪モラハラカウンセラー 麻野祐香さんの他の記事をチェック!≫

 

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