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「突然、髪が抜けた」…円形脱毛症だけじゃない「脱毛症」。「AGA」は治るのか(前編)【専門医監修】

OTONA SALONE / 2024年8月6日 18時0分

「ヘアロス」という言葉を知っていますか? 言葉通り、脱毛症などで髪の毛を失うことを指します。よく耳にする「円形脱毛症」は、代表的な脱毛症のひとつです。円形脱毛症以外にも「男性型脱毛症」「女性型脱毛症」などさまざまな脱毛症があります。ヘアロスは外見に大きく影響することから生きづらさを抱えていたり、周囲に伝えづらくひとりで悩んでいる場合が少なくないのが現状です。今回は「脱毛症」について、「男性型脱毛症」について、脱毛症外来のある東京医科大学の入澤亮吉先生に伺いました。

 

ヘアロス #1

 

脱毛症とは? 種類は? 原因は?

脱毛症は、ひとつの病気を指す言葉ではありません。正常な毛周期に比べて、多く毛が抜ける状態のことを指します。毛髪だけでなく、まゆ毛やまつ毛、ヒゲなど全身の毛に生じる可能性もあります。

 

脱毛症は大きく2つにわかれます。

●毛をつくり出す毛包や毛が、なんらかの理由で壊されるもの

●毛周期(毛の生えかわり周期)が乱れ、抜け毛が多くなってしまうもの

 

脱毛症の原因はさまざまあり、複数の要因が関係していたり、全身の病気と関係していることもあります。脱毛症になった場合は「なぜ毛が抜けるのか」をつきとめ、毛包の状態を評価することが重要です。

 

脱毛症の種類は、原因によって分類されます。

●円形脱毛症 

●男性型脱毛症 >次のページへ

●女性型脱毛症

●休止期脱毛:一時的に頭部全体の脱毛量が増える。女性に多い。出産、過度のダイエット、高熱などが原因。原因不明のことも。

●トリコチロマニア(抜毛症):自分で抜毛してしまう

●全身性疾患に伴う脱毛:慢性甲状腺炎、鉄欠乏性貧血、膠原病などによる脱毛

●薬剤性脱毛症:薬の服用が原因で起こる。抗がん薬だけでなく一般的な内服薬でも生じることがある

●先天性脱毛症:生まれつき脱毛部を生じる

●瘢痕(はんこん)性脱毛症:瘢痕(傷跡が繊維化)によって毛包がなくなったもの

などがあります。

 

 

>>今回は脱毛症のなかでも多く見られる「男性型脱毛症(AGA)」について教えてもらいました。

男性型脱毛症(AGA)とは?

CMなどでもよく耳にするAGA(androgenetic alopeciaの略)。「男性型脱毛症」のことで、壮年性脱毛、若ハゲ、薄毛とも呼ばれます。AGAの人は全国で1,260万人いると言われています。名前の通り、男性の前頭部と頭頂部の髪が薄くなります。

思春期以降にみられ、徐々に進行していきます。一度症状が出始めると年齢とともに薄毛が進行していきます。

 

男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症では、数年続くはずの成長期(毛が成長する時期)が極端に短くなってしまうことで十分に成長することができず、短く細い毛に変化すること(ミニチュア化)で薄毛になります。

発症原因のひとつは、男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンに変換されて男性ホルモン感受性受容体に結合すること。また、遺伝も関係していると考えられます。生活習慣の乱れも影響します。

 

 

▶▶薄毛に悩む男性必見!「AGA」の最新治療法は? 

 

 

※日本皮膚科学会に基づいた診療
※病院によって、治療法が異なることもあります

 

監修:東京医科大学病院皮膚科入澤亮吉先生

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本性感染症学会認定医。日本皮膚科学会東京支部代議員、日本皮膚悪性腫瘍学会評議員、日本褥瘡学会評議員。1988年東京医科大学卒業。同大学病院皮膚科病棟医長を経て、2021年より東京医科大学病院皮膚科 講師。特定非営利活動法人 円形脱毛症の患者会 監事

 

≪オトナサローネ編集部 木村美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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