41歳の冨永愛さんが活躍の陰で乗り越えていた「不調とその対策」とは?
OTONA SALONE / 2024年6月28日 12時30分
世界の第一線でトップモデルとして活躍し、最近は俳優としてもドラマ『グランメゾン東京』への出演や『大奥』の徳川吉宗役の好演が話題になるなど、活躍の場を広げる冨永愛さん。
日本人として唯一無二のキャリアをもつ、働く女性の憧れ的存在である冨永さんが「コンプレックスを乗り越えて幸せをつかむために心がけてきたこと」を綴った最新エッセイ『冨永愛 新・幸福論 生きたいように生きる』が6月28日に発売されました。
そのめざましい活躍の陰で、実はここ数年不調を感じていたのだとか。
「調べるとプレ更年期らしいということで、治療を始めてだいぶ楽になりました。だから今、“幸せ”とか言えちゃうんですよ(笑)」と屈託なく笑いながら語る表情はとても穏やかでポジティブ。どうメンテナンスして自分をベストの状態にもっていくべきか、常に試行錯誤を続けているという冨永さんの今についてお話を伺いました。
活躍の陰で抱えていた不調と対策は
――冨永さんは今現在41歳。著書の中で「30代に不調を感じ始めた」とありましたが、おもな症状と対策についておしえてください。
一番は、疲れですね。以前と同じことをしても疲れが抜けにくくなったと感じるようになり、35歳からは毎年、自分の体に何が足りていないのかがわかる分子栄養学に基づいた血液検査を受けるようにしています。検査し始めてから5年目に、女性ホルモンが減ってきていることがわかり、ホルモン補充療法を始めました。
「足りていないものを補う」と言っても、足りないものをすべて足せばいいわけではないと思っています。自分の状態を把握したうえで“どうありたいのか”を考え、先生と相談しながら何をどのくらい補充するか決めています。女性ホルモンと甲状腺ホルモンを錠剤で補充し始めてそろそろ1年になりますが、体調はだいぶよくなりました。ホルモン補充療法にも種類がいろいろあるので、まわりの人の話を聞いたり自分で調べたりしてよさそうだと思ったものを選択しました。治療方法は人それぞれ、合う・合わないがあるので、私の方法がみなさんにもおすすめだとは言えないのですが、いろんな選択肢があるので、じっくり検討して合うものを選ぶのがよいと思います。
――「疲れやすさやイライラ、不安感などの不調が更年期にまつわる症状だと気がつくまでに時間がかかったと」いう話をよく耳にしますが、冨永さんは気がつくタイミングが早かったですね。
まわりの先輩方から更年期症状の話はよく聞いていましたし、思春期にも更年期にもホルモンによるゆらぎが来るという知識はあったので、わりと早い段階で気がつくことができました。治療を始めて本当に楽になりましたね。
――年齢を重ねると、太りやすくなる、肌のハリがなくなる、肌色がくすむ、などの体の変化がありますが、 どのような対策をされていますか。
30代の中頃から、自分をベストな状態にするためのメンテナンスに関しては試行錯誤していて、この先ずっとそういう戦いが続くだろうなと思っています。特に、筋肉は年齢が上がっても増やすことができる細胞だと聞いたので、どういう風に運動を続けていくかを考えることはすごく大事だなって。あと気になるのは、体の巡り。血の巡り、水の巡り、気の巡りなどが滞らないように気をつけていますね。 決して体が細いことがいいことだとは考えていなくて、目指しているのは健康です。
健康美を支える、心地よく続けている習慣とは?
――「フェムテック」にも注目されている冨永さん。膣ボールや吸水ショーツの他にいま気になっているものはありますか?
デリケートゾーン用のオイルを使い始めました。クレンジングと保湿ケアが一緒にできるオイルで、マッサージするようになじませることで、血行を良くして、肌をやわらかく保つ効果があるというもの。粘膜に触れるものなので、安心して使えるものを選んでいます。
フェムケアではないけれど、肩こりがひどいので、寝る前にアロマオイルを肩に塗って軽くマッサージするのが最近習慣になっています。いま気に入っているのは、ローズマリー、マジョラム、ローマンカモミール、ペパーミントなどがブレンドされたすっきり系の香りのアロマオイル。
――冨永さんはすごく姿勢が良いイメージなので、肩こりに悩まれているのは意外でしたが……
肩こりとは20代から付き合っています。背が高いので、いろいろなもの(テーブルや洗面台、キッチン台など)の高さが私には低すぎるんです(笑)。手を洗うときもかがまないと届かなかったり、皆さんとお話しするときも首を傾けてお話ししたりするので、どうしても首や肩が凝ってしまうんですよね。
――ほかに最近の心地よい習慣はありますか。
最近、お風呂に入る時間を変えてみたんです。仕事が早く終わった日にしかできないのですが、夕方の5時くらいにお風呂に入るのが理想。お風呂に入って、ご飯を作って、食べる。そうすると、食後にゆっくりできることに気がついて。ご飯を作りながらお酒を飲むことが多いので、ご飯を食べて1時間後くらいにお風呂入ると、お酒が回ってのぼせやすいうえ、お風呂上りにはぁはぁ言いながら髪の毛を乾かす…みたいなことが多かったんです。ご飯の前にお風呂に入ってさっぱりして、気持ちよくお酒を飲みながらご飯を作るのがすごく気に入っています。
――体調管理を徹底されている冨永さんのお酒の嗜み方は?
あまり量を飲み過ぎないようには気をつけていますが、基本的にお酒は好きです。特に好きなのはワイン。もちろん、週1~2回の休肝日はちゃんと設けていますよ(笑)。
【後編】では、新刊エッセイ出版のオファーを受けたときの意外な心境や、内容についてさらに詳しくお話を伺います。▶▶冨永愛さんが新刊の話に「実は躊躇してしまった」意外な理由
6月28日に発売される新刊『冨永愛 新・幸福論 生きたいように生きる』、ぜひチェックしてみてください!
冨永 愛(とみなが・あい)
17 歳でNYコレクションにてデビューし、一躍話題となる。以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍。モデルのほかテレビやラジオパーソナリティ、イベント、俳優などさまざまな分野にも精力的に挑戦。俳優としては、2019 年放送のTBS日曜劇場『グランメゾン東京』をはじめ、 2023年から放送された NHK ドラマ10『大奥』では吉宗役として主演を務め話題となった。日本人として唯一無二のキャリアをもつスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を伝える活動など、その活躍の場をクリエイティブに広げている。2024年4月、全国の伝統文化を訪ねる番組「冨永愛の伝統to未来」 (BS日テレ)がスタート。公益財団法人ジョイセフアンバサダー、消費者庁エシカルライフスタイル SDGs アンバ サダー、ITOCHU SDGs STUDIO エバンジェリスト。著書に『冨永愛 美の法則』『冨永愛 美をつくる食事』(ともにダイヤモンド社)ほか。
ヘア&メイク/美舟(SIGNO)
スタイリング/SOHEI YOSHIDA(SIGNO)
撮影/佐山裕子(主婦の友社)
衣装協力/シャツ、スカート、シューズ、ベルト、アクセサリー(すべてロエベ /ロエベ ジャパン クライアントサービス)
【問い合わせ先】
ロエベ ジャパン クライアントサービス
TEL 03-6215-6116
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