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「300万かけて20㎏痩せたのに」幸せになれなかった陰キャOL、「皮膚がおばあちゃんみたいになって」【鬼軍曹ゆか様#01】

OTONA SALONE / 2024年7月12日 19時0分

最近、ダイエットにまつわる発信で、X(旧Twitter)界隈をにぎわせている “鬼軍曹ゆか様”をご存じでしょうか。パーソナルジムを運営し、-20㎏痩せた自身の強烈なビフォーアフター写真とともに、効果的でわかりやすい運動の方法を紹介しています。あごのたるみやぽっこりお腹など、オトナサローネ世代が気になるテーマばかりということで、取材をしてきました!

 

さて取材当日。運動不足のたるんだ体に喝を入れられるのではないかと、内心ビクビクしながら東京都・東北沢にあるジムへ。しかし実際のゆか様は”鬼軍曹”という名前とは程遠い、感じがよくてキラキラしたお姉さま。(ひと安心!)

なぜ鬼軍曹なのかといえば、結果にコミットするでおなじみの某大手ダイエットジムのトレーナーだった時代に、指導中に笑いながらお客さんを追い込む姿を見た同僚に名付けられたのだという(笑)。(本人はまったく無意識だったらしい)

 

取材し始めると、出てくる出てくる驚愕の事実。万年ダイエッターでエステに大枚をはたいたこと。デブで卑屈で、友達や彼氏ともゆがんだ関係しか気づけなかったこと。なんとか自分を変えたいと一念発起し、20㎏のダイエットに成功!

しかし! 「幸せにはなれなかった」というゆか様のダイエットストーリー前編です。

 

小学生時代はデブだと思い込んでた。高校生になってデブを隠すばかり考えた

 

現在、150cm、45㎏のゆか様。プリッとした美尻がトレードマークです。しかし、「小学生のころからデブだった」そう。

こちらが現在のゆか様。36歳です。

 

「小学生の頃、足が太くて恥ずかしい、痩せている子の隣には並びたくないって思っていて。ずっとデブだと思い込んでいたのかもしれません。ただ、今写真を見返すと、そうでもなかったんですよね。

 

本格的に太りはじめたのは、高校生くらい。メロンパンなどの菓子パンやミルクティが大好きで。でも、そんなに食べていないのに何で太るんだろうって本気で思っていました。当時は、痩せる努力をするよりも、いかに太っていることを隠すかばかり考えていました。小顔メイクを研究して、自信がないから髪の毛で常に顔を隠していたほど。そして、流行りのダイエットにトライしては、挫折の繰り返し。

自分の心を保つため、デブキャラとして演じていたこともあった。

成人してお酒が飲めるようになったら、さらに加速して太っていきました。友達も彼氏もいたけれど、自分に自信がなくて本音で接することができなかった。振り返ると健全な関係ではなかったですね。「デブのくせに」「ブスは無理」とか言われて本当はつらかったけれど、笑ってごまかした。自らネタにして、体形を隠すように、心も隠していたんです。本当にコンプレックスのかたまりで、自己肯定感は下がるばかりでした」

 

アラサーになり人生MAXの60㎏に! ある事件がきっかけでダイエットを決意

笑っていても、心の中はいつも暗かった…。

 

食べることも、お酒を飲むことも大好きで、とうとう人生MAX60㎏に! そもそも低かった自己肯定感はゼロどころかマイナスになり、メンタルが限界に近づいていた。

 

「デブ、ブスと言われたり、彼に大切にされていないと感じることも。着たい洋服もサイズがなく、あきらめるしかない。26歳になったころでしょうか。ある日、ちょっとした事件がおきました。顔についた枕の跡がなかなかとれないことに気づいたんです。これが老化のはじまりか、ヤバい!!と焦りました。代謝は下がる一方だし、今行動を起こさなければもう一生デブのままだ……と。

 

デブで自信がない自分から卒業したいと、痩せる決心をしました。でも、“ラクしたい”“運動は苦手”という気持ちは変えられず、人の手を借りて痩せる方法を選んだのです」

 

週3回のエステ通いを2年も続けました。ローンにローンを重ね、最終的には300万円に!

念願のビキニを着ることができたが、体形には満足できていなかった。

ゆか様がラクして痩せるために選んだのは痩身エステ。

 

「痩せたらすべて変わると信じ込んでいたので、どんなにお金がかかってもいいと頭のネジが外れていたんでしょうね。週3回のエステ通いを2年も続けました。ローンにローンを重ね、最終的には300万円に! 実家暮らしだったので、お給料のほとんどをエステにつぎ込んでいました。エステはベッドに寝ているだけだから、ズボラで運動嫌いな私にはぴったりでした。

 

その結果、1年でガクンと体重は落ち、周りの目も明らかに変わっていきました。話しかけられる機会も増え、自分自身も相手の目を見て話せるようになって。痩せることが楽しくて、空腹でいられることもうれしいと感じるほど。それが“ヤバい”状態の始まりでした」

 

▶▶▶痩せて幸せになるはずが大誤算!300万円ダイエットのゆくすえは…

「20㎏も痩せたので、見た目は激変しましたが、思っていた体形とは違いました。水分が抜けて干からびた感じで皮膚はダルダル。まだ20代なのにおばあちゃんみたいだったんです

 

20㎏痩せたけど、皮膚はダルダルでおばあちゃんみたい。追い込まれて水を飲むのも恐怖に!

痩せたけれど疲れやすく、いつもイライラしていた。

 

ラクして痩せたいと言いつつも、エステに通いながら自己流で食事制限をしていたという。ゆか様が設定したのは1日1,000キロカロリー! これは、厚生労働省が目安としている摂取カロリーの半分。

 

「とにかく野菜ばっかり食べていて、空腹をしのぐために白湯を飲む生活。頼まれもしないのに食事記録をして、担当のエステティシャンに見てください!と提出。とにかく必死でした。3大栄養素であるタンパク質、脂質、糖質がとれていなかったので、免疫力は低下。インフルエンザの予防接種を受けたのに2回もかかってしまうほど。常にだるくて、風邪をひいているような感覚で。痩せたというよりしぼんだ感じ。夏でも肌はカサカサ、冬は保湿をしても粉をふくほどに。胸から痩せるといいますが、2カップくらいは落ち、お尻も垂れたまま。

 

体重を計って500gでも増えていると、水を飲むことさえ怖くなっていました。友達とバーベキューに行っても、コンニャクを持参して、肉は2~3切れ食べておわり。そんなの楽しくないんですよ。しかも、エステティシャンに任せ、ラクして手に入れた体だから、自己肯定感なんて上がらないんです。親や友達は心配して声をかけてくれていましたが、当時の私は痩せたい一心で周囲の声が聞こえなかった。今思えば、精神状態は半分病気のようになっていたんだと思います」

 

このままじゃまずい!そこからまさかの大逆転で、理想のボディと幸せをつかみとった方法とは!? 続きは後半へ。

▶▶▶究極ズボラ陰キャOLが一転「ジムを出るときは景色が違って見える」と断言できるようになったワケ

 

 

プロフィール

鬼軍曹ゆか様(福田裕香)

高校卒業後、会社員に。自身のダイエット経験を生かし、30歳でジムのトレーナーに転身。パーソナルジムに勤務しながらオンラインサロン「ズボラ矯正ジム」を主宰。リアルタイムで仲間と一緒にトレーニングができ、習慣化しやすいと評判になり、じわじわとサロン生が増えていった。2021年に独立し、東京・代々木上原エリアに「soar gym」をオープン。これまで800人以上に指導してきた。

太る原因とその改善方法や、ズボラでも続けられるダイエット法の発信に注目が集まるXは、フォロワー数7万人超え。Instagramには、痩せたことで気づけた自分を好きになり、幸せな人生を送るためのマインドを発信しているので、要チェック!

X @s_yukasama

Instagram @yuka_fitness

 

撮影/佐山裕子(主婦の友社)

 

≪美容・ヘアライター・編集者 岩淵美樹さんの他の記事をチェック!≫

 

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