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「私は家政婦じゃない!」家事は妻の役目なんて、共働きなのにありえない。モラハラ夫と話し合いができない6つの理由

OTONA SALONE / 2024年7月4日 21時0分

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。

モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。

今回は家事を一切手伝わずに、病気の時も食事の用意を要求してくるモラハラ夫に悩むK子さんのお話を書かせていただきます。

家事を一切手伝わないのは、モラハラか否か

もともと自分の考えを言うことが苦手だったというK子さん。結婚前から自分の意見を言わずに、夫のいうことに素直に従ってきたそうです。しかし夫が仕事が休みの日「自分は毎日頑張って働いているのだから休むのは当たり前」と言い、家事や子育てには一切参加しないことが続いていました。
K子さんは不満と疲れも溜まってきたので、勇気を出して夫に自分の考えを言ってみました。
「私だって子供の保育園の送迎、パート、と家事以外にもやることは多く疲れています。休みの日は一緒に家事や子育て参加をしてほしい」と頼んだそうです。
しかし夫は「お前は当たり前のことしかしていない」と言って、家事参加をキッパリと断り、ねぎらいの言葉ひとつもかけてくれなかったのです。

それ以上言うと喧嘩になると思い、その時はグッと堪えました。けれど、K子さんに我慢の限界がきたある日、夫に再び勇気を振り絞って家事の参加を頼みました。
「あなたは仕事で頑張ってくれてるのはわかる。でも私がお世話をしているから、子供も元気に育っているし、掃除や洗濯も手を抜いていない。あなたも家事に参加すべきだし、少しは私に感謝してくれたっていいんじゃないかしら…」

すると夫は「家事は女の仕事。そして主婦として当然の行為をしているんだから、感謝することは一つもない」と夫は蔑んだ目でK子さんをみたのです。

 

家事参加をしない夫をモラハラだと断定することはできません。その理由は、家事をしたくても家事スキルがない、昔の風習を今も信じて女性が家事と子育てをするものだと思い込んでいる、自分の両親が家事育児は全て女性の仕事だという育て方をしてきたなどの背景も考えられます。

現代は女性も仕事をするのが普通になり、家事や子育ての比重は女性のほうが高めではありますが、男性の家事参加は当たり前になってきています。共働きなのに家事全てが妻側の負担になっている場合、妻のストレスは相当なものになります。

 

夫に家事参加をさせる具体的な方法は、夫側の理由により異なります。

家事スキルのない夫には、やってもらいたいことを丁寧に教えることで改善します。やりたくてもどうやったらいいのかわからない男性もいます。そして夫が家事参加をした場合、妻自身のルールを押し付けることはタブーです。子育てと同じように、夫を褒めることで家事は楽しいと感じてもらうことがポイントです。頭ごなしに自分のやり方と違うからといって怒るのは厳禁です。

そして、家事は女性がやるものと思い込んでいる夫の場合。育ってきた環境で染みついた思い込みを改めてもらう必要があります。そのためには、数値などで可視化することが効果的。現代社会における男性の家事参加状況と夫の現状との乖離はどれくらいあるのか、妻が家事と育児に使っている時間はどれくらいなのか。口で伝えるだけでなく、1日のスケジュールとともに紙に書きだします。数値化・文章化することで、夫は妻の大変さを理解できます。目で見ることでしっかりと情報が頭に入るからです。

 

それでも「家事と育児は女性の仕事」と決めつけ、全ての責任を妻1人に押し付ける場合はモラハラに入ります。
K子さんの場合は、夫にお願いをしたのにキッパリ断られています。そして一切手伝うことはせずに妻を蔑むような目で見る態度はモラハラ夫の特徴になります。

 

 

夫との話し合いは、必ず論点をズラされる

Kさんが朝から掃除洗濯と大忙しで動いているのに、夫はリビングでゴロゴロしてテレビを見ているそうです。子供が公園行きたいとせがんでくるので、夫に「私はやることがいっぱいで大変だから、お願いだから子供と公園行ってきて。」と言うと「K子は当たり前のことが大変だって言うよね。他の家の主婦はみんな当たり前にやっているのに、なんで自分だけ大変だって言うの? 自分に甘すぎるんじゃないの?」と、また蔑む目でK子さんを見るのです。

「他のおうちは旦那さんが子供を可愛がって、一緒に遊んでくれているから奥さんは家事をしやすいんじゃないかしら」

「僕だって子供を可愛がっているよ。僕がまるで子供を可愛がってないような言い方をして人を侮辱するんだ、酷い女だ。」

「そんなこと言ってない」

「いや、今言ったから。なんで今言った言葉も忘れちゃうの? 都合良すぎない?」

 

『夫に意見をしても、なんでも言いくるめられてしまうので、もう何も言いたくないといつも後悔します。』とK子さん。

 

 

モラハラ夫と話し合いをしたいと思っても、話し合いになりません。話の方向性を変えたり、結局自分は悪くないという結論に持っていくのです。その理由は以下になります。

 

1、自分の非を認めたくない
自分の間違いを認めることは、プライドの高いモラハラの人は許せないのです。

2、責任を他人に転嫁
いつでも自分は悪くないと思っているので、相手の話の揚げ足を取り責任を押し付けます。

3、会話を支配する
問題になっている話題を逸らすことで、相手を混乱させ自分が優位に立とうとします。

4、エネルギーを奪う
話の焦点を変えることで話し合いの時間を伸ばし、相手を疲れさせエネルギーを奪い、諦めさせます。

5、自己防衛
自分が非難されることが嫌なので、話題を変えて非難から逃れます。

6、優位に立つ
話題を変えることで、相手の問題としていることから遠ざかり自分が主導権を握ります。

 

モラハラ夫との話し合いは、まずできないものと思っていてください。話し合いの最中に妻が疲れてきて、涙ぐんだり感情的になるとモラハラ夫はアドレナリンが湧き出て快感を感じ出します。そして更に「話し合い」という名のモラハラが起き、妻の心はダメージを受けてしまいます。話し合いにトライして、この人とは話し合いが無理だと分かった場合は、2人で話し合うことをせずに第三者を入れて話し合いをすることをお勧めします。

 

 

【前編】では、なぜモラハラ夫とは冷静で前向きな話し合いをすることができないのか、について解説しました。

▶続きの【後編】記事『妻が病気になると不機嫌になる、モラハラ夫の心理とは?「家事ぐらいやれ」「僕のほうが具合が悪い」だなんて、どうして言える⁉』では、どうして妻が体調不調になっても、モラハラ夫は思いやることができなのか?についてお伝えします。__▶▶▶▶▶

 

 

 

≪モラハラカウンセラー 麻野祐香さんの他の記事をチェック!≫

 

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