「以前の優しさが戻るはず…」長年のDV被害、ついに離婚を決断。モラハラ夫の「洗脳が解ける4つのきっかけ」とは?
OTONA SALONE / 2024年6月28日 20時31分
愛し合って結婚したのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。
モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫がモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方がいます。モラハラ行為というと 、 陰湿な嫌がらせにより相手を精神的に追い詰める行為、無視や暴言、睨む、舌打ちをする、見下す、などの行為が一般的だと思われます。夫が妻を精神的に追いつめ、自己肯定感を下げ支配をするためにモラハラ行為をするのです。もちろん妻から夫へのモラハラも存在します。
前回記事に続き、夫からのモラハラと経済的DVに耐えられず離婚を選択した4人の子供を持つMさんのその後のお話を書かせていただきます。
モラハラの洗脳が解ける4つのきっかけ
モラハラ夫とずっと生活をしているとモラハラ夫にいつの間にか洗脳されてしまっています。その洗脳が解けるときこそ、大きな人性の転機につながります。どんなきっかけでモラハラ夫の洗脳が解けるのかを説明します。
1.自分の価値に気づく時
モラハラ夫に毎日のように無視や暴言を言われ続け、自分には価値がないと信じ込んでいました。しかし友人やモラハラ被害を知る人たちから励ましや、共感を得ることで自分の自信を取り戻すきっかけになった。
2.自分の状況を客観視できた時
自分がやられていたことと同じような状況を、ネットや動画で見ることをきっかけに「こんなひどい事をする人は許せない」「こんな態度をされるようなことを自分はしていない」と状況を客観視できた。
3.決定的な出来事が起きた時
子供の進学を否定する、子供にまでモラハラ行為をする、モラハラだけでなくDVに発展するなど、自分と子供を守る必要性を感じ、行動を起こそうと勇気が湧いた。
4.自己肯定感が上がってきた時
モラハラ夫と関係ない場所で、小さな成功体験を積み重ね自信を取り戻してきた。
生活の苦しさも子供達の笑顔があれば乗り越えられた
『元夫は離婚調停で養育費の金額も決まっていたのに「俺を捨てた子供達だから養育費は一切払わない」といい最初の2回以降一円も支払いをしてきませんでした。強制執行の手続きも面倒ですし、後からお金のことで揉めるのも嫌だったので、生活は苦しかったのですがガムシャラに働き続けました。
子供達も社宅に移ってから今までにない笑顔でいてくれたのが救いでした。大学の費用は日本政策金融公庫から借りる事ができました。全ての支払いが終わるのは私が70歳になる時です。でも社会人になった子達が自分の分は自分で払うと言ってくれ、61歳の今、好きな観劇を楽しんだりおしゃれも楽しめる素晴らしい人生になっています。子供達のためにも、自分の人性のためにも前を向く勇気を持つために、あの時、離婚を決断した自分を心から誇りに思っています。』
Mさんは離婚を決断したことで、確かに生活は厳しく仕事で疲れ果てていた時期もあったとおっしゃっています。しかし子供達の笑顔に救われ、自分を否定する人がいない、モラハラ夫の機嫌を気にして萎縮して生活していた頃が悪夢としか思えないと今は笑ってその時のことをお話ししてくれています。
モラハラ被害者の方は、自己肯定感が低くなっているので、自分のことを受け入れてくれる場所はない、私なんか誰にも必要とされていない、どこに行っても私がダメな人間だからまた怒鳴られる、夫がいないと私は生きていけないと思い込んでしまっています。
でもこれはただの思い込みです。モラハラ夫に洗脳をされていると必ずこういう考えがわいてしまうのです。
そしていざ勇気を持ってモラハラ夫の元から離れてみても、「揺れ戻」しというものが起こり、モラハラ夫の優しかった時のことを思い出して、いい人だと勘違いしてしまいます。そして、モラハラ夫が妻に戻ってきて欲しいがために発する「もう2度と苦しめない」という言葉を鵜呑みにしてしまうのです。でもこれがモラハラの洗脳の怖いところです。もしそんな状態になった時は、冷静かつ客観的に自分の感情と行動を見てくれる第三者にアドバイスをもらってください。あなたは人に否定されたり、暴言を吐かれるようなことは一切していません。
あなたの人生を大切に、笑顔で暮らせる状況が普通なのです。
≪モラハラカウンセラー 麻野祐香さんの他の記事をチェック!≫
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