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妻が病気になると不機嫌になる、モラハラ夫の心理とは?「家事ぐらいやれ」「僕のほうが具合が悪い」だなんて、どうして言える⁉

OTONA SALONE / 2024年7月4日 21時1分

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。

モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。

今回は家事を一切手伝わずに、病気の時も食事の用意を要求してくるモラハラ夫に悩むK子さんの【後編】です。

 

◀この記事の【前編】を読む◀『「私は家政婦じゃない!」家事は妻の役目なんて、共働きなのにありえない。モラハラ夫と話し合いができない6つの理由』__◀◀◀◀◀

 

モラハラ夫は妻が病気になると機嫌が悪くなる

家事と育児、パートの仕事で休む間もない毎日、疲れが溜まったK子さんは起き上がることができなくなってしまいました。
夫は朝食の準備をしていなかったので「いつまで寝てるんだ!」とK子さんを怒鳴りつけました。

「起きたくても起き上がれない」そう伝えたそうですが、「ただの甘えだ、一家の主人が会社に行く前に朝食も用意できていないなんて主婦として失格だ」と言い、無理やり私を起き上がらせました。体に力が入らない、本当に辛い状態なのに「大丈夫?」の言葉もなく、「トーストでいいから早く作ってくれ」と言い、夫は洗面所で身支度を整えはじめました。

トーストとコーヒーを入れテーブルに置いたK子さんに夫は「夕食の時までに治っているように。出前とかやめてくれ。仕事で一生懸命働いているのに出前はエネルギーにもならない」と言って出て行きました。

 

『子供達のことも私の体のことも何も心配してくれずに、自分の夕食しか考えていない夫。私は夫にとって妻ではなく、「家政婦」の認識なんだと思いました。』

 

モラハラ夫の特徴として、妻が病気の時に「自分も具合が悪い」と言い出して張りあったり、妻に対して気遣いをするということがありません。モラハラ夫は、どんな時も妻を支配しコントロールしたいと思っているので、妻が病気になると、そのコントロールができなくなるので自分も具合が悪いと言って同じ状態だとわかってもらおうとします。そして、妻が病気だというと、自分が妻のできない家事や育児もやらなければならない。その負担が嫌なので、妻が病気だということを認めたくないのです。

元々他人の辛さや、感情を理解することができずに自己中心的な考えしか持っていないモラハラ夫。妻に対しての思いやりや配慮はありません。
なかには「大丈夫、ゆっくり寝ていて。僕のご飯はいらないから」という人もいますが、これもあくまで自分が中心なので、妻や子供たちのご飯や洗濯や掃除などのことは一切考えてません。でも「僕のご飯はいらないから」と、妻を気遣ったと思っているのです。相手の心の痛みや状況に気付かない、かなり特殊な考え方だといえます。

 

 

夫との離婚を心で決め、用意周到に準備を進める

『この件をきっかけに、夫には一切頼らず、自分で自分のことはなんでもやっていこう、一切期待はしないと心に決めました。今までは手伝って欲しい、わかって欲しいという期待があったので夫を見るとイライラしていましたが、期待をやめた途端に心がとても楽になりました。
このままでは私は夫にとってもは都合のいい家政婦のまま。離婚をしてシングルマザーで生きていく決心もできました。でもすぐに離婚はせずに、最善の時期を見ているところです。感情で離婚を決めると、後から大変になると聞いたので、子供の進学にかからない時期、正社員として働ける会社に就職する、当面の生活費を貯めるという目標を決めました。夫は私のそんな計画も知らずに、今日もリビングでテレビを見て家事も育児も参加せずにゴロゴロしています。』

 

粛々と離婚準備をするのは、これからの人生をシングルで生きていくためには大切なことです。離婚を切り出すときには、夫との婚姻継続ができない理由(モラハラの場合は録音、LINEの会話など)の証拠を集めること、離婚後の生活プランを考えておくことが大切です。

離婚を切り出された夫はきっと青天の霹靂だと思います。離婚意思を夫に伝えるときは、夫を怖がらずに自分の今までの気持ちを伝えてください。その際は、夫として父親としての責任を自覚しているのか、今後の話し合いや提案に応じる気持ちはあるのかを確認をしてください。
夫が「改善するから考えなおしてほしいと」言っても、妻のなかで離婚の気持ちが揺るがない場合は、まずは別居を開始することが一般的な進め方です。別居後も、離婚成立までは婚姻費用として相手に請求することができます。

長らくモラハラの被害にあっていると、つい夫や子供の気持ちを優先しがちですが、まずは自分が幸せだと思えることが一番大切です。

 

 

 

≪モラハラカウンセラー 麻野祐香さんの他の記事をチェック!≫

 

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