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更年期女性が陥りがち。「お酒と高カロリーごはんのせい⁉」知らぬ間に進行する「高脂血症」のリスクとは

OTONA SALONE / 2024年7月5日 21時1分

閉経前後の10年間の更年期には、さまざまな不調が起こりますが、「ただの更年期かと思っていたら重大な病気だった……」というケースも存在するのが怖いところです。
とくに知らぬ間に進行する「高脂血症(脂質異常症)」には注意が必要。

そう話すのは、漢方製剤の研究開発を手掛けている碇純子さんです。
今回は、高脂血症のリスクについて解説していただきく【後編】です。

 

◀この記事の【前編】を読む◀更年期になると高脂血症になりやすくなると聞きましたが本当? 高脂血症には初期症状・予防方法は?__◀◀◀◀◀

 

Q.高脂血症が心配な方には漢方薬もおすすめ

Photo:O-DAN

生活習慣をいきなり変えるのは難しいという方には、漢方薬という選択肢もあります。
漢方薬は飲むだけでいいので、ラクに毎日続けやすいのがメリットです。

また、漢方薬は植物・鉱物といった自然由来の生薬を使用していて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

高脂血症の対策には、「脂肪の吸収を抑える」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」「脂質代謝を改善する」「血流を促し代謝アップする」といったはたらきを持つ漢方薬を選び、根本改善をめざします。

 

<高脂血症におすすめの漢方薬>

・大柴胡湯(だいさいことう)
便秘がちな方に。からだの余分な熱を取り除き、自律神経を整え、脂肪の代謝を促します。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
おなかに脂肪がつきやすい方に。腸にたまった熱を冷まし、血流や水分、脂肪代謝を高め、余分な老廃物の排泄を促します。

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その方の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
「あんしん漢方」などのAI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方のプロが個人に効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
相談もスマホで完結しますので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できますよ。

 

 

 

高脂血症は定期的な健康診断が大事

Photo:O-DAN

高脂血症は、自覚症状がほとんどない怖い病気です。更年期の症状かと思っていたら実は病気が進行していた……とならないように、定期的な健康診断でからだをチェックし、生活習慣もきちんと整え、高脂血症を予防しましょう。

 

<この記事を書いた人>

 

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

【参考】
脂質異常症|国立循環器病研究センター冠疾患科
e-ヘルスネット(厚生労働省)「脂質異常症を改善するための運動」

 

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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