「結婚する前と後では、まるで別人!」優しかった彼→モラハラ夫に変貌する「6つの心理」とは
OTONA SALONE / 2024年7月16日 18時30分
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。
モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。
今回は夫のモラハラでついには心を病み、重度のうつ病で入院したMさんのお話をお伝えさせていただきます。
結婚前に優しい人を演じるのはモラハラ夫の定番行動!
モラハラの人は、結婚前はとても優しく心に寄り添ってくれるという特徴があります。Mさんの場合もその特徴通りでした。
Mさんは、もともと仕事先の人間関係で心が疲れ切っており、鬱傾向にありました。そんな精神状態で出会った夫の優しさに心癒され、「夫のそばにいれば安心できる」「この人は私の救世主だ」と思い込み、結婚に踏み切りました。しかし、結婚後すぐに、その優しさが偽りだったことに気づいたのです。
「夫は私がうつ状態になりやすいこと、今後もっと酷い鬱になる可能性もあること、それも全部受け入れてくれていると思っていました。結婚前に、夫と私の主治医と3人で面談をしたのです。その時、主治医から『Mさんは現在うつ病の寛解状態です。完治とは言わずに寛解という理由は、良くなっているように見えても再発する可能性があるからです。うつ病はあるレベルまで回復することを治癒ではなく『寛解』と呼びます。Mさんはその状態です。ですから精神的に支えてあげてください』と言われました。
夫は『もちろん僕がMさんを支え、心に負担をかけるようなことは絶対にしません。僕が彼女を守ります』と宣言してくれました。私はその言葉を聞いて、安心して結婚に踏み切ることができたのです。
しかし、それは大きな勘違いでした。結婚前、夫は毎日のように『Mを守ってあげたい。辛い時は僕がいるから安心していいんだよ』と言ってくれていました。その言葉を信じて結婚したのに、結婚した途端、夫は私を守るどころか、毎日攻撃してくるようになりました。」
モラハラの人は、結婚した途端に変わるのが定番行動です。なぜ結婚前は優しいのに結婚後に変貌するのか、その理由を6つお伝えします。
1. 結婚することで関係が法的に守られる
結婚したことで、別れるには離婚という手続きを踏む必要があります。パートナーが簡単に関係を解消で出来なくなるので安心して本性を表すことができます。
2. 支配欲を隠す必要がない
もともとパートナーを支配し、コントロールしたいという強い欲求を持っています。 結婚するために、結婚前は理想像を演じる必要がありますが、結婚後はその必要がなくなるので支配欲が表面化します。
具合が悪い、動けないのはただの甘えだと私を責め続ける夫
「結婚後、夫の態度は急変しました。以前の優しさは消え、私に対する言葉や行動がどんどん攻撃的になっていきました。彼の言葉は常に冷たく、批判的でした。小さなミスにも過剰に反応し、私を責め立てることが日常茶飯事になりました。
『こんな簡単なこともできないのか?』 『お前は本当に役立たずだ』
彼の言葉は、私のうつ病再発のきっかけになりました。以前は「守ってあげる」と言ってくれていたのに、今はその真逆で、私を追い詰め、傷つけることが彼の常套手段になっていました。何を言っても、どんなに努力しても、彼の態度は変わりませんでした。」
毎日のようにこんな態度を夫から取られていたMさんは、精神的にも肉体的にも限界に達し、ついにはうつ病を再発して床に伏せって動けなくなってしまいました。
その状況見てもモラハラ夫は夫冷たく、苛立ちを隠そうとしません。彼はMさんに対して以下のような言葉を投げかけます
- 「またそんなところで寝てるのか?それはただの甘えだから。まったく役立たずだな。」
- 「こんな簡単なこともできないのか?家のことを少しでもやる努力ぐらい見せろよ。いつもいつも俺が全部やらなきゃいけないんだ。」
- 「うつ病だかなんだか知らないけど、それは自分を甘やかしているだけだ。俺だって仕事で疲れてるんだ。いい加減にしろ。」
夫の言動がMさんに対して思いやりも一切ないただのモラハラだったので、彼女の心はどんどん壊れていってしまいました。生きる気力もなく自傷行為に走りそうになり、やっとの思いでMさんは主治医に助けを求め、夫も同席し3人で話をする約束をしてくれたのです。
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