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「自分の子じゃないけど…」年上の夫は包容力抜群。「理想の夫婦関係」がまひろと宣孝にあった⁉【NHK大河『光る君へ』#27】

OTONA SALONE / 2024年7月15日 17時0分

*TOP画像/宣孝(佐々木蔵之介) まひろ(吉高由里子) 大河ドラマ「光る君へ」 27話(7月14日放送)より(C)NHK

 

紫式部を中心に平安の女たち、平安の男たちを描いた、大河ドラマ『光る君へ』の第27話が7月14日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。

 

宣孝の度量の広さにキュン。宣孝のまひろのすべてを受け入れる覚悟はホンモノだった

宣孝(佐々木蔵之介) 大河ドラマ「光る君へ」  27話(7月14日放送)より(C)NHK

 

まひろ(吉高由里子)は宣孝(佐々木蔵之介)と婚姻関係を結びましたが、道長(柄本佑)との間に子どもを意図せずにして授かってしまいました。肉体的な欲求を離れた、精神的な関係性にある二人は石山寺で一線を超えてしまったのです。まひろの懐妊は二人のむすびつきの強さ、切り離せない関係性を証明しているとも解釈できます。

 

まひろから懐妊を伝えられた宣孝は我が子ではない事実を察しつつも、それを表に出さず妻の懐妊を喜び、祝福します。

 

一方、まひろは宣孝に対して罪悪感を抱きます。そして、下した決断は夫と別れて、子どもをひとりで育てること。しかし、宣孝は「俺たちは 夫婦だぞ」「そなたの産む子は誰の子でも わしの子だ」と、まひろと子どもを受け入れる意志を表明します。“妻にとって最愛の男”の子どもを受け入れる宣孝の心の広さに感銘を受けた視聴者は多いと思います。

 

宣孝はまひろから不実な女であることをプロポーズの際に告げられましたが、“お互いさま”ゆえそれでよいと答えていました。また、まひろのすべてを受け入れる覚悟があることも過去に話していました。彼にとってまひろは道長を愛していることも含めてまひろなのです。

 

宣孝には自己中心的で、世間ずれした部分が多少あるものの、貴族社会をうまく渡り歩いているだけあって機転が利きますし、まひろのことを守れる強さも兼ね揃えているようにも思うのは筆者だけではないはずです。

 

 

「お互いさま」だから…夫婦とは相手のありのままを受け入れ合う関係

宣孝(佐々木蔵之介) まひろ(吉高由里子) 大河ドラマ「光る君へ」 27話(7月14日放送)より(C)NHK

 

まひろと宣孝を見ていると夫婦の関係性や、結婚について考えさせられます。

 

まひろは宣孝の愉快お気楽なところに惹かれ、宣孝はまひろと一緒にいることで自分とは違う世界が垣間見えたり望みや新たな未来が見えたりすることに魅力を感じています。また、二人には自分の心に正直で、世間の枠にはまっていないという共通点もあります。似た者同士であり、対照的な部分もある二人は足りないものを補い合っている関係性です。

 

いつの時代においても“結婚相手に求める条件”が存在します。例えば、平安時代は男性側は女性に対して本人の教養や容姿の美しさだけでなく、実家の経済力貴族としての地位も条件としていました。また、現代においては最近は変わってきているものの、男性に対して高学歴高身長高収入を条件とする女性も少なくないように思います。

 

一方、宣孝とまひろの結婚には条件はなく、一緒にいることで心地よく、楽しいといった素直な気持ちから結ばれました。この二人を見ていると会話のテンポが心地よく自分に足りない部分を補い合え気張らずに素でいられる人こそが、パートナーとしてふさわしい相手であることが分かります。

 

また、完璧な人間は存在せず、みんな何かしらの問題や欠点を抱えています。パートナーとはそうした部分を受け入れ合い、相手の身から錆びが落ちた場合はその錆びを一緒に拾い上げて、共ににぎりしめる覚悟が必要なのかもしれません。

 

本記事では、♯27の宣孝とまひろの夫婦像についてお伝えしました。

▶つづきの【後編】▶『平安時代の人たちも「おにぎり」を食べていた。平安貴族の一日は、おなかにやさしい「あのメニュー」でスタート!』では、平安時代のお米の食べ方についてお伝えします。当時のくらしぶりがわかると、よりストーリーを楽しめるはず。__▶▶▶▶▶

 

≪アメリカ文学研究/ライター 西田梨紗さんの他の記事をチェック!≫

 

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