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子どもを無視することが正解⁉ 「正しいスルースキル」は育児放棄ではない

OTONA SALONE / 2024年7月31日 11時0分

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。
長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。

初めてのペアレント・トレーニングで「これってレベル高いんじゃ……」と圧倒されてしまった私。実践するには相当な気力が必要だと思いましたが、なかにはぐったりママの私でも自然とできるスキルがありました。

【東京こども4人育児日記 #28】

 

◀前回の話を読む◀ 『子どもをほめて伸ばす、は「合コン必勝法」を思いだせば簡単⁉ 噂の「ペアトレ」に参加してみたものの』__◀◀◀◀◀

「NG行動をした場合はスルーせよ」

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育児には体力と気力がつきものだと思います。うちの子は中学生になり落ち着きがでてきましたが、小学校低学年の頃はとにかく切り替えができない。感情の起伏が激しい。そして、不注意さがとにかく目立っていました。

そのため、叱る回数はとにかく多い!その度に声を張り上げていたので、喉が痛いほど声がれしている時もあったくらいです。でも、叱ったとしても本人に響いている様子は全くナシ。

この叱るという行為、ペアトレの講師いわく‟逆効果”だったんです。

「子どもは何かアクションをしたことで注目を得られると嬉しくなり、再度同じ行動を繰り返します。大人から叱られることも注目を得られていることになるので、良くない行動をした時はあえてスルーをしましょう。そのかわり、子どもが良い行動をした時には思いっきり褒めて注目を与えてくださいね」

これって本当……?

 

 

きょうだいげんかの仲裁もスルースキルが有効!?

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ゲームをやめないといった本人だけの良くない行動を無視(スルー)することは簡単だけど、他者が絡む場合は難しくないのだろうか。たとえば、きょうだいでケンカをした時とか。こんな時は止めなくてもいいのかを聞いたところ、おもしろい回答がありました。

「ケガになるほどのケンカであれば止めてください。でも、手をあげた方を叱るのではなくて手をあげられた方に‟大丈夫だった?痛かったね”と声をかけるのがいいでしょう。すると、手をあげた方はおもしろくないですからね(笑)。お互い言い分があれば、どちらの話も聞いてあげてください。どちらかの味方になる必要はありませんよ」

ペアトレでイロイロ学んだけど、終始大荒れ状態の長女にはこのスキルがピッタリのような気がする……!受講したその日から即挑戦しました。なにせ我が家では毎日のように激しいきょうだいげんかが勃発してましたから。

 

 

他者から育児放棄に思われても気にしない

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早速、きょうだいげんかの無視(スルースキル)を決行!いつもはすぐに止めてくるママの姿がないのが不思議なのか、ちらちらとコチラの様子をうかがっている長女。これはペアトレで学んだとおりかも。

ケンカは徐々にヒートアップするが「これで止めにはいったら負けだ」と自分に言い聞かせスルーを続けていました。結局のところ、長女に負けた弟が私に泣きつき「かわいそうに。たたかれちゃったの?」とすかさず弟のフォロー。

それを見て燃え上がるように怒り狂っていた長女でしたが、それを機に少しずつきょうだいげんかは減ってきたんです。

全くケンカをしなくなったわけではありませんが、以前よりは確実に少ない!!
しかも、止めても止まらないケンカにパワーを使うよりも、内心ハラハラしながらでもスルーを続ける方が親の精神的にもいいんだなと実感しました。

たまにママ友から「こんなにケンカしてるけど、とめなくても大丈夫なの!?」と心配されることもありますが(笑)、「あと5分くらいでなんともなくなるから、もう少し見守ってあげて」と言っています。

ほかにもスマホで遊んでいる時間が長くなっても、すぐに叱らない。余裕があるママっぽく見られているか、はたまた育児放棄ママに見られているかは分からないけど、そこは気にしていたらきりがない。人にどう思われるかよりも、子どもがいかに穏やかに過ごせるかの方がよっぽど大事!

私たち親子を変えてくれた、スルースキルのお話でした。

 

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