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「ガンだと体臭が変わるの⁉」更年期の加齢臭。実は乳ガンのサインかも?

OTONA SALONE / 2024年8月1日 21時0分

「もしかしたら、自分のからだが臭っているかも」と不安になったことはありませんか?
更年期世代の体臭問題。
実は、更年期以外にも、体臭の原因があります。

今回は、加齢臭の原因、そして、意外な病気との関連性についても解説します。

Q.最近、家族から体臭を指摘されます。女性でも加齢臭ってあるのでしょうか?

イラスト/lely

A.
加齢臭は、男性だけではなく女性からも発生します。
加齢臭とは、中高年の男女の独特の体臭のことで、「枯れ草、古本、古い畳などのニオイ」とたとえられます。

加齢臭の原因は、「2-ノネナール」という皮膚ガスです。
皮脂のパルミトレイン酸という脂肪酸が、過酸化脂質と結びつき、2-ノネナールに変化します。

2-ノネナールの材料となるパルミトレイン酸と過酸化脂質は加齢によって増加するので、若い方にはない中高年独特の体臭=加齢臭が生まれるのです。

しかし、一方で、この年代の体臭の変化は危険な病気のサインの場合もあります。
続いては、病気に起因する体臭の変化について解説します。

 

 

Q.体臭の変化する病気とはどのような病気ですか?

イラスト/lely

A.
体臭が変化する病気はさまざまです。
たとえば、油っぽい皮膚臭がする場合は「脂漏性皮膚炎」、甘酸っぱいニオイがする場合は「糖尿病」など。
ほかにも、腎機能の低下によるアンモニア臭や、「甲状腺機能亢進症」による体臭もあります。

なかでも40~50代の女性が注意しておきたいのが、「乳がん」です。
乳がんの進行によって、たくあんのような発酵臭がすることがあります。
また、患部の大きさによって悪臭が増す場合もあるのです。

 

 

Q.乳がんには初期症状などはあるのでしょうか?

Photo:O-DAN

A.
乳がんは、早期の段階だと食欲が減る、不調が続くなどの全身症状がなく、気づきにくい病気です。

ただし、乳がんにはしこりの初期症状が見られる場合もあります。
また、乳房表面の凹凸や、皮膚のただれ、左右非対称、乳頭からの分泌物といった異常などがあらわれる場合もあります。

異常を感じたら、なるべく早いうちに乳腺科、乳腺外科などで検診を受けるのが大切です。

 

 

本記事では、体臭と乳がんの関係についてお伝えしました。

▶この記事の【後編】を読む▶ 気になる体臭におすすめの対策はありますか? 加齢臭が気になる人におすすめの漢方薬って? __▶▶▶▶▶

 

 

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

 

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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