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「ホットフラッシュかコロナか分からない!」人とは違う、更年期の症状。今まで感じたことがない不調に悩まされ続けて3年が経過

OTONA SALONE / 2024年7月28日 20時31分

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。

ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。

前編  『「夫の言動すべてに発狂しそう!」これが私には無縁だと思っていた、更年期?』に続く【後編】です。

 

▶この記事の【前編】はこちらから▶ >>>

【100人の更年期#108】後編

 

◆フミさん 53歳

ピアノ講師。幼少期からスイミングを続けている。コロナ禍に更年期を感じ始め対応に苦慮した経験あり

イライラ、気分の浮き沈み、倦怠感…。やっぱり更年期に入っていた

夫へのイライラ、気分の浮き沈み、倦怠感…… これは絶対に更年期の症状だと思った私は、51歳のときに婦人科へ行きました。ふだん婦人科に行かない人は、婦人科を受診することに抵抗があると聞きますが、私は20代から生理時期の片頭痛で婦人科へ通っていたので、あまりためらわず婦人科へ行きました。

 

医師に自分の不安定な心と生理の状態を話し、血液検査を行うと、医師から「更年期の低空飛行が始まっている」と言われました。ホルモン分泌のために体が最後の頑張りをしている感じだと言っていた記憶があります。医師からは、加味逍遥散(かみしょうようさん)という漢方薬を処方されました。

ふだん運動をしていて健康だと思っていても、更年期はやってくるんですね。ここでようやく、更年期を受け入れました。

 

 

体の芯にぽっと火がつき燃える感じ。もしやホットフラッシュではなくコロナ!?

更年期を受け入れたタイミングで、今度は体のほてりが始まりました。暑い日でもないのに、体の芯にぽっと火がついて、ろうそくみたいに燃え続ける感じです。話に聞いていたホットフラッシュかとも思いましたが、いわゆる滝のような汗がでる感じはなく……

そのとき「もしかして、これは更年期じゃなくてコロナの発熱!?」と思いました。コロナに罹った経験がなく、ろうそくのように燃える感覚も初めてだったので、コロナの可能性を疑ったのです。でも、毎日熱を測っても平熱続き。他にコロナのような症状も出なかったので、やはり更年期のホットフラッシュかなと思いなおして、婦人科へ行きました。医師ははっきり「更年期の症状です!」とは言いませんでしたが、ホルモンを補充するシールを処方されました。

 

 

コロナ禍じゃなければ更年期にもっと早く気づけたかも

シールを貼り続けて数日経ったころから、イライラや不安を感じる回数が減り、体の芯から感じるろうそくの炎みたいな熱さも、徐々になくなっていきました。こんなことなら、もっと早く受診すればよかったと思います。

イライラや体のほてり、気分の落ち込みが一気に重なった時期と、コロナ禍が同じタイミングだったので、不調の原因が更年期なのかコロナなのかはっきりしなかった点は、本当に困りました。もしもコロナ禍でなければ、もっと早く更年期の症状だと思え、ホルモン補充を始められていたかもしれません。

 

シールを貼り始めてから3年が経ちましたが、止めるのが怖くて、現在も続けています。体調の変化を感じるきっかけとなった生理は結局、52歳まではありましたが、徐々に量が減っていき、半年以上きていません。私の中では、もう閉経したことになっています。

 

とにかく今までにない体の不調ばかりだったので、インターネットなどでずいぶん情報を探しました。でも、一人ひとり感じる状況は違うので、自分の現状を見極めて、自分にとって一番よいと思う対策をとることが大切だと、経験して思いました。

 

≪ライター・薬機法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫

 

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