「毒親育ち」だと、夫からも「モラハラ」されやすい? 最近まで、被害者という自覚がなかった「洗脳」の怖さ
OTONA SALONE / 2024年7月30日 19時31分
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。
モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。
幼い頃からの癖で、人に逆らうことができずに夫のいうことを全て鵜呑みにして謝ってばかりいたSさんのお話の【後編】です。
◀この記事の【前編】を読む◀ 『「夫が怒るのは私のせい」モラハラ夫が理不尽に怒る「3つの心理」。妻が絶対服従するようになった原因とは?』 __◀◀◀◀◀
友達に相談することで自分の置かれている状況が理解できた
『夫は「おまえの友達はバカばかりだ。そんな人間と付き合っていると、Sの価値も下がるから付き合わない方がいい」と私に何度も言いました。私は夫の言うことは絶対正しいと信じていたので、いつの間にか友達とも距離を置きだし、私には夫しかいない状況になっていたのです。
そんな状況にも疑問を持たずに、夫のことだけを考え、夫が怒るたびに私のLINEや電話をブロックすることにも疑問を持っていませんでした。自分が悪いのだからなんとか許してもらうために、ただひたすら謝って許してもらおうと思っていたのです。
でも、先日の私を心配してくれた久々の友達からの電話で、電話をするのはSちゃんの自由と言われた言葉を聞いて驚きました。私が悪いことをしているから夫が怒るのではなく、夫の私への対応が異常だとやっと気がつくことができたのです。
夫が私にしていることを勇気を持って友人に全て話してみました。すると友人は「Sちゃんそれはモラハラだよ。Sちゃんは洗脳されているから逃げよう」と言ってくれました。』
『自分がモラハラを受けていたとわかったことで、少しずつ全て自分が悪いと思い込む癖は少なくなってきました。幼い頃から親にもいつも怒られ続けていたので、夫が私を責める言葉にも「私は小さい頃から何もできないダメな子だったから」と夫への怒りも疑問も持たずに心で受け止め、自分の行いを反省し、夫を怒らせないことだけを考えていたのです。
友人から紹介されたカウンセラーさんとお話をすることで、自分は悪くないと思えるようになりました。夫がモラハラだと知ったことで、親が私にしてきた育て方もハラスメントに当たるということがわかりました。自分の自己肯定感の低さも、自分が悪いと思い込んでしまう癖も、親がいつも私に言い続けてきた言葉を信じて育ってきたからなんだと改めて知ることができました
教わったスルーパワーで夫の言葉に怯えずに、夫の言葉を心に入れないことで自分を守ることができるようになってきています。ですから離婚までの準備期間を持ち、パートで貯金目標額を貯め、同時に資格取得準備をすることにしました。』
Sさんは自分がモラハラ被害者だと理解できたことと、カウンセラーから学んだスルーパワーで夫の態度や言葉を心に入れずに自分を守る方法を身につけました。その結果、夫のモラハラにも以前のように怯えることもなく、上手にやり過ごす方法を覚えたのです。その結果、今も一緒に生活することも続けることができています。
親から誉めて育てられなかった方は、大体自己肯定感が低くなってしまいます。そのせいでモラハラをされても自分が悪いと思ってしまうのです。でも、そんなことは絶対にありません。自分が悪くないと思うようになってください。
モラハラで心が壊れてしまう方は、逃げ出せる方はすぐに逃げ出した方がいいと思います。しかし、その方それぞれ事情があるので自分に適したタイミングで行動を起こすことをお勧めします。
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