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「セックスレスでも夫婦仲はいい」は本当か? ドラマ『1122 いいふうふ』に見る、レスの本音・不倫のリアル【前編】

OTONA SALONE / 2024年7月31日 19時30分

夫婦で1ヶ月以上性交渉がないセックスレスは約64%にのぼり、令和2年の約52%から増加しました(※)。レスの問題はセックスにとどまらず、ときには不倫や夫婦関係に影響することも。

その葛藤を描いたドラマ『1122 いいふうふ』(以下『1122』)。2024年6月ににて全話が公開されて以来「母として、妻として、娘として、色んな目線で楽しめる」と、多くの共感を呼んでいます。

今回はそんな『1122』で描かれていたシーンを元に、セックスレス・夫婦関係・不倫の「あるある」について解説していきます。本編のネタバレは含まないので、これから視聴する予定の人も安心して読んでくださいね。

 

【夫婦関係】「いい旦那さんを捕まえたね」と言われるけれど、実際は…

(C)渡辺ペコ/講談社 (C)murmur Co., Ltd.

誰もが人に知られていない、見せていない、色々な事情があります。キラキラして見えるのは闇が深いから、というケースも。

 

一子(いちこ)の夫・二也(おとや)は、家事もメンタルケアも仕事もしてくれる、最高のパートナー。母親から愛情を受けずに育った一子が「私、お母さん嫌い」「でもお母さんかわいそう」と悩んでいると、二也は「一子ちゃん優しいよ」「俺よく知ってる」と寄り添います。なんだ、このできすぎたイケメンは? 普通なら「親だから大事にしなきゃダメだよ」「育ててもらったんでしょ」とか、ほざいてきますよね?

そんな、望む言葉をくれる、一家に一人ほしいレベルの彼ですが「恋愛とセックスだけは他の相手とする」と夫婦間では取り決めがされています。割り切って自由恋愛を楽しむ二也ですが、いざ“恋人”である美月から「家族になろう」と持ちかけられると躊躇します。「俺ってクズだな」というセリフの通り、完璧に見える夫でも、裏では自他ともに認めるクズっぷりも発揮していたのでした。

 

 

【不倫】「ま、こいつでいいか!」と誘ったら、思いがけず断られる

(C)渡辺ペコ/講談社 (C)murmur Co., Ltd.

 

一子は大学時代のサークル仲間・五代を不倫相手にするために、バーへ誘います。彼を選んだ理由は、彼が過去に浮気をしていたという噂を聞いたことと、「広い意味での好意は、たぶんお互いにある」から。一線は超えていないけど、きっかけさえあれば、何かが起こってもおかしくない。みなさんにも、こういう相手がいたことはあるのではないでしょうか? あるいは、今いる方も……。

 

一子は五代を「私とホテルに行かない?」と誘うも、「奥さんからGPSをつけられている」と断られてしまいます。五代、いい男ですね。「お。ラッキー! GPSでバレないように、トイレか公園でサクッとやろうぜ!」とならないあたり、紳士さがうかがえます。だからこそ不倫相手として選ばれるのでしょう。
ちなみに筆者の知り合いには、奥さんからGPSを持たされていたため、彼女とホテルに入る前にバイク便を頼んで「都内をぐるぐる回ってから、自宅に届けてください」とGPSの配達依頼をした猛者もいました。

 

話が少々脱線しましたが、思いもよらず断られることってありますよね。それでセックスをあきらめる人、別の相手で再挑戦する人、一子のように女性用風俗(以下、女風)の扉を叩く人もいるのかもしれません。

 

 

【セックスレス】夫から拒否されて、自己肯定感が下がる

(C)渡辺ペコ/講談社 (C)murmur Co., Ltd.

 

男性からセックスを拒否されるって、傷つきますよね。「ごめん。仕事で疲れているから」とひとことでも言ってくれればいいのですが、あまり理由を説明してもらえずに邪険な態度をされることも。まるで自分に魅力がないように感じて、自己肯定感が大きく下がってしまいます。

 

「このまま一生セックスがなかったら、さみしい」と感じる一子も、セックスレスを解消するためにトレーニングをしてカラダ作りに励みます。そして夫の二也と温泉旅行に行きますが、すげなく拒否されてしまいます。二也は過去に一子としようとした際に「風俗とかは? 家以外で何とかできないかな?」と拒否されたことを、いつまでも根に持っている模様。男って肝心なことを忘れるくせに、いつまでも過去のことを覚えているんですよね!  その傷を生涯大事に抱えていたりします。

 

自信をなくしてしまった一子は「ショックを受ける権利なんてないと思った」「私がおとやん(二也)に寄り添わなかった結果だから」などと自分を責めます。彼はセックス自体が嫌というわけではなく、生け花教室で出会った美月とはしっかり行為に及んでいるのですが……。

たとえ夫から拒否されても、自己肯定感を下げてしまうと「すべて自分のせい」と負のループにはまってしまいます。たまたま夫が疲れているだけかもしれないし、ちょっとしたひとことが忘れられないだけかもしれません。一子は母親から愛情を受けずに育ったため、特に自分を責めてしまいがちです。同じ思考の癖を持つ人は、少しだけ考え方を変えてみて「私はなにも悪くない!」と割り切ると、心が軽くなるかもしれません。

 

 

後編でも『1122』を切り口に、現代の夫婦が抱えるセックスレス・夫婦関係・不倫の問題についてひも解いていきます。お楽しみに!

>>【後編】夫婦にとって「セックス」とは? ドラマ『1122』で突きつけられた「夫婦でいること」の意味

 

※出典元:

 

 

 

≪作家・ライター 綾部まとさんの他の記事をチェック!≫

 

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